紫波町
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紫波町(しわちょう)は、盛岡都市圏の南部、岩手県の中部に位置する紫波郡の町である。
Contents
概要
紫波町は、盛岡市のベッドタウンとして、人口が増加している。
地名の「紫波」はいくつか由来の説があり、歴史書には「子波」「斯波」「志和」ともある[1]。
- 北上川流域の河岸段丘のツバ(崖)の転
- シボ(萎)んだ地形
- シワ(たわまって曲がったところ)
- 志和稲荷神社から
- 大和朝廷の勢力範囲のシハ(終末・末端)
- 志賀理和気神社の神号の略
- 「州曲(スワ)」で河川の氾濫原曲流地
沿革
- 平安時代(神護景雲2年=西暦768年)に称徳天皇によって「高水寺」が創建される。
- 平安末期〜鎌倉初期まで奥州藤原氏の分家・樋爪(ひづめ)(肥爪、日爪、比爪とも書いた)氏の本拠地となる。
- 鎌倉時代に源頼朝が高水寺に「走湯権現」を勧請する。
- 室町時代に足利氏の一派である斯波氏が現在の日詰地区に高水寺城を築き、当地を支配した。
- 安土桃山時代に南部氏が進出し、天正16年(1588年)信直の攻撃によって斯波氏は滅び、高水寺城は「郡山城」と改称し、 中野康実の二男正康(中野吉兵衛)が城代に任じられ、やがて、盛岡城築城の宿舘となった。
- 慶長(1596年 - 1615年)年間に郡山城下の日詰町を中心に奥州街道(厳密には松前道)の宿駅が設けられ、藩政上の諸役所が置かれたが、定期市中心の商業から次第に街道筋に商店街が形成されて、領内でも屈指の商店街として宿場町は栄え、また北上川舟運の港町としても発展を続けた。
- 1889年(明治22年)4月1日 -町村制が施行される。
- 日詰新田、桜町村の一部[字上川原・下川原]が合併し、紫波郡日詰町が成立。
- 中島村・陣ヶ岡村・二日町新田、高水寺村の一部[字三枚橋を除く]が合併し、紫波郡古館村が成立。
- 上松本村・下松本村・小屋敷村・吉水村・南伝法寺村・宮手村・升沢村が合併し、紫波郡水分村が成立。
- 土館村・片寄村・上平沢村・稲藤村が合併し、紫波郡志和村が成立。
- 北日詰村・南日詰村・犬淵村・平沢村、桜町村の一部[字上川原・下川原を除く]が合併し、紫波郡赤石村が成立。
- 星山村・大巻村・彦部村、犬吠森村の一部[字沼端・沼口・間木沢・境]が合併し、紫波郡彦部村が成立。
- 紫波郡佐比内村が成立。
- 赤沢村・船久保村・紫野村・遠山村・北田村・山屋村が合併し、紫波郡赤沢村が成立。
- 東長岡村・西長岡村・江柄村・北沢村・栃内村・草刈村、犬吠森村の一部[字後田・小路口・岩ノ沢・沼田・横田・盆成]が合併し、紫波郡長岡村が成立。
- 明治23年(1890年)、日本鉄道(東日本旅客鉄道(JR東日本)東北本線)開通、町の中心から2km離れた旧赤石村北日詰に駅を設置したため、奥州街道の宿駅だった日詰地域は急速に宿場町としての機能を失い、北上川舟運も衰えに貨物に運搬は鉄道へと移っていった。
- 昭和30年(1955年)4月1日 - 日詰町・赤石村・赤沢村・佐比内村・志和村・長岡村・彦部村・古館村・水分村と合併し、紫波町が発足。
行政
町長:熊谷泉
人口
紫波町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
ナンバープレート
紫波町はこれまで「岩手」ナンバー(岩手運輸支局)が割り当てられていたが、2014年11月17日から(岩手警察署管内で唯一となる)ご当地ナンバーである「盛岡」ナンバーが交付されている。
- 岩手ナンバー割り当て地域(〜2014年11月16日)
- 岩手県内全域
- 盛岡ナンバー割り当て地域(2014年11月17日〜)
TVチャンネル・ラジオ周波数
- 紫波町内放送送信所
- 紫波新山(TV・FM盛岡親局)
- AMの盛岡親局は北隣の矢巾町にある。
姉妹都市
国内
国外
産業・特産品
- 水稲:ヒメノモチ
- 果樹:りんご・ぶどう・洋なし等
- 野菜:きゅうり
- 畜産:モチモチ牛・紫波黒豚
郵便
- 紫波郵便局(集配局。〒028-3399。〒028-33XX地域および028-34XX地域を管轄)
- 古館郵便局
- 日詰駅前郵便局
- 上平沢郵便局
- 赤沢郵便局
- 彦部簡易郵便局
- 佐比内簡易郵便局
- 東長岡簡易郵便局
- 片寄簡易郵便局
教育
- 岩手県立紫波総合高等学校
- 紫波町立紫波第一中学校
- 紫波町立紫波第二中学校
- 紫波町立紫波第三中学校
- 紫波町立日詰小学校
- 紫波町立赤石小学校
- 紫波町立古館小学校
- 紫波町立水分小学校
- 紫波町立上平沢小学校
- 紫波町立片寄小学校
- 紫波町立彦部小学校
- 紫波町立星山小学校
- 紫波町立佐比内小学校
- 紫波町立赤沢小学校
- 紫波町立長岡小学校
交通
鉄道
東日本旅客鉄道(JR東日本)
路線バス
道路
高速自動車国道
一般国道
県道
主要地方道
一般県道
- 岩手県道111号日詰停車場線
- 岩手県道152号古舘停車場線
- 岩手県道162号紫波雫石線
- 岩手県道198号志和石鳥谷線
- 岩手県道228号佐比内彦部線
- 岩手県道265号中寺林犬淵線
- 岩手県道285号盛岡石鳥谷線
自然
施設
県の機関
町の機関
第3セクター
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
- 志賀理和氣神社(日本最北の式内社)
- 山屋の田植踊(重要無形民俗文化財)
- 白山神社薬師堂木造七仏薬師如来立像(岩手県指定有形文化財)
- 走湯神社観音堂(旧高水寺)木造十一面観音立像(岩手県指定有形文化財)
- 勝源院の逆ガシワ(国の天然記念物)
- 樋爪館跡(樋爪氏の居館)
- 陣ケ岡(源頼朝が宿営したとされる)
- 赤沢地区(源義経が馬術の修業を積んだ伝説が残る)
- 郡山城 (陸奥国)跡(城山公園)
- 平井家住宅 - 主屋など6棟が国の重要文化財
紫波町出身の有名人
- 巽聖歌(児童文学者・歌人・名誉町民)
- 野村胡堂(作家・音楽評論家・名誉町民)
- 岩動道行(大蔵官僚、政治家、科学技術庁長官)
- 中村直(政治家、岩手県知事)
- 高橋光夫(政治家、水沢市長)
- 佐藤大実(元プロサッカー選手)
- 吉田暢(元プロサッカー選手)
- 岩動露子(俳人)
- 芙咲由美恵(シンガーソングライター)
- STGM(アコースティックデュオ)
- 阿部良二(競輪選手)
- 佐藤友和(競輪選手)
- 高橋嵩(アナウンサー)
- 内村月子(漫画家)
キャラクター
- 銭形平太くん(通称:平太くん) - ひづめ商店街
天気関連
- 2011年(平成23年)7月9日、1976年の観測開始以来史上最高の最高気温34.6°Cを記録した。
- 2012年(平成24年)2月28日、1976年の観測開始以来史上最低の最低気温-16.6°Cを記録した。
参考文献
- 『岩手県史 第三巻 中世篇 下』 岩手県、1961-10-20。
- 『岩手県史 第五巻 近世篇 2』 岩手県、1963-1-30。
- 「角川日本地名大辞典」編纂委員会 『角川日本地名大辞典 3 岩手県』 角川書店、1985。ISBN 4-040-01030-2。
- (有)平凡社地方資料センター 『日本歴史地名大系 第3巻 岩手県の地名』 平凡社、1990-7-13。ISBN 4-582-91022-X。
- 秋庭 隆 『日本地名大百科 ランドジャポニカ』 小学館、1996-12-20。ISBN 4-09-523101-7。
脚注
関連項目
外部リンク
典拠レコード: