紫原
座標: 東経130度31分55秒北緯31.56度 東経130.53194度
紫原 | |
---|---|
— 町丁 — | |
座標: 東経130度32分11.32秒北緯31.5569889度 東経130.5364778度 | |
国 | 日本 |
都道府県 | 鹿児島県 |
市町村 | 鹿児島市 |
地域 | 中央地域 |
地区 | 鴨池地区 |
人口 (2010年(平成22年)2月末現在) | |
- 計 | 23,757人 |
等時帯 | JST (UTC+9) |
郵便番号 | 890-0082 |
紫原(むらさきばる Murasakibaru)は鹿児島県鹿児島市の町名。紫原一丁目から紫原七丁目まであり、紫原一丁目から紫原七丁目までの全域で住居表示を実施している。郵便番号は890-0082。人口は23,757人、世帯数は10,458世帯。(2009年9月末現在)[1]。
紫原という地名は現在の紫原付近が田上村、郡元村、宇宿村の村境の原に位置していたことに由来するという説がある[2]。
西南戦争(1877年)では鹿児島方面最大の激戦となる「紫原の戦い」が勃発し激戦地となった。
Contents
地理
皇徳寺台や、桜ケ丘、星ヶ峯、西陵などに代表される鹿児島市の住宅街のうちの一つで、鹿児島大学郡元キャンパスの南西の紫原台地(シラス台地)に位置している。町域の北方には田上台、北方から東方にかけては唐湊、東方には南郡元町、南新町、日之出町、南方から西方にかけては宇宿、西方には田上町及び広木に接している。
町域の北部には鹿児島市立紫原中学校、南東部には鹿児島市立紫原小学校、南西部には鹿児島市立西紫原小学校が所在している。また鹿児島市立西紫原中学校は隣接する西紫原町に位置している。
また中央部には鹿児島テレビ放送(KTS)の本社が所在し、県内のテレビ局と鹿児島シティエフエム(フレンズFM)の送信所(親局)が設置されている(鹿児島親局テレビ・FM放送所)。
歴史
中世から近世までの紫原
紫原では古くより畑作を中心に耕作が行われており、現在の宇宿、鴨池、郡元、田上に跨る丘陵地であった。紫原の台地は中世頃よりしばしば戦場となっていたとされる[3]。
1877年(明治10年)、日本最後の内戦となった西南戦争の際に紫原で勃発した「紫原の戦い」は鹿児島方面最大の激戦となり、官軍(大日本帝国陸軍及び東京警視本署の連合軍)兵士211名、薩軍(旧薩摩藩士らから構成される所謂西郷軍)武士66名の死傷者を出した。
紫原の開発と町名としての紫原
鹿児島市内の住宅団地としては最も早く、1956年(昭和31年)に団地の建設に着手した[2]。
1970年(昭和45年)に紫原団地の区域にあたる宇宿町、鴨池町、郡元町、田上町の各一部より分割され、紫原一丁目から紫原七丁目までが成立した[3]。1990年(平成2年)には宇宿町の一部が紫原三丁目、鴨池町の一部が紫原六丁目に編入された[4]。1999年(平成11年)に宇宿町の一部が紫原三丁目の一部に編入された[5]。また、2011年(平成23年)2月14日には宇宿町の一部を紫原五丁目に編入した[6]。
町域の変遷
分割・統合実施後 | 分割・統合実施年 | 分割・統合実施前 |
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紫原一丁目から七丁目 | 1970年(昭和45年) | 宇宿町の一部 |
鴨池町の一部 | ||
郡元町の一部 | ||
田上町の一部 | ||
紫原三丁目の一部 | 1990年(平成2年) | 宇宿町の一部 |
紫原六丁目の一部 | 鴨池町の一部 | |
紫原三丁目の一部 | 1999年(平成11年) | 宇宿町の一部 |
紫原五丁目の一部 | 2011年(平成23年) | 宇宿町の一部 |
施設
- 公共
-
- 鹿児島南警察署紫原交番
- 一本桜公園
- 紫原中央公園
- 郵便局
-
- 鹿児島紫原五丁目郵便局
- 鹿児島紫原一丁目郵便局
- 教育
-
- 志學館大学
- 鹿児島市立紫原中学校
- 鹿児島市立紫原小学校
- 鹿児島市立西紫原小学校
- カトリック・カリタス幼稚園
- 紫原幼稚園
- 鹿児島女子短期大学附属かもめ幼稚園
- 宗教
-
- カトリック教会
- 鹿児島めぐみ教会(キリスト教プロテスタント教会)
- 最福寺
世帯数・人口
世帯数 | 人口 | |
---|---|---|
紫原一丁目 | 1,698 | 3,796 |
紫原二丁目 | 1,256 | 2,820 |
紫原三丁目 | 1,954 | 4,615 |
紫原四丁目 | 1,217 | 2,940 |
紫原五丁目 | 1,417 | 3,205 |
紫原六丁目 | 1,578 | 3,611 |
紫原七丁目 | 1,127 | 2,689 |
計 | 10,247 | 23,676 |
- ↑ 鹿児島市ホームページ 統計情報 2010年11月2日閲覧
小・中学校の学区
市立小・中学校に通う場合、学区(校区)は以下の通りとなる[7]。
町丁 | 番・番地 | 小学校 | 中学校 |
---|---|---|---|
紫原一丁目 | 全域 | 鹿児島市立紫原小学校 | 鹿児島市立紫原中学校 |
紫原二丁目 | 全域 | ||
紫原三丁目 | 全域 | 鹿児島市立西紫原小学校 | 鹿児島市立西紫原中学校 |
紫原四丁目 | 全域 | ||
紫原五丁目 | 全域 | ||
紫原六丁目 | 全域 | 鹿児島市立紫原小学校 | 鹿児島市立紫原中学校 |
紫原七丁目 | 全域 | 鹿児島市立広木小学校 |
交通
鉄道
鉄道の最寄り駅は南鹿児島駅(JR指宿枕崎線・鹿児島市電1系統)。場所によってはJR郡元駅も利用できる。いずれの駅からも、紫原へは急坂を登る必要がある。
道路
- 市道
-
- 高麗通線
バス
- 鹿児島市交通局
-
- 3番 玉里・西紫原線 : 交通局北営業所前 - 玉里団地 - 市役所前 - 鹿児島中央駅 - 天神南 - 紫原七丁目 - 紫原三丁目
- 15(-1)番 東紫原線 : 水族館前・市役所前 - 市立病院前 - 郡元 - 紫原陸橋 - 紫原 - 西紫原中学校前 - 紫原 - 市役所前・水族館前(循環)
- 15-2番 東紫原線(中央駅) : 市役所前 - 鹿児島中央駅 - 神田 - 東紫原陸橋 - 紫原
- 15-3番 東紫原線(広木農協) : 市役所前 - 郡元 - 紫原陸橋 - 紫原 - 広木農協前
- 18番 大学病院線(市役所前直通):市役所前 - 鹿児島中央駅 - 鹿大正門前 - 東紫原陸橋 - 紫原 - 大学病院 - 桜ケ丘五丁目
- 19番 南紫原線 : 市役所前 - 鴨池 - 日之出町 - 紫原三丁目 - 紫原
- 最終の紫原発は、交通局止まり。
- 23番 紫原・武町線 : 広木農協前 - 紫原 - 紫原七丁目 - 武町 - 鹿児島中央駅西口 - 鹿児島アリーナ前 - 西高校前 (循環)
- 41番 紫原・武岡台高校線 : 紫原三丁目 → 前ヶ迫 →(以降直通・無停車)→ 武岡台高校前 (片道のみ運行)
- ※登校日朝 月 - 金 朝1便のみ運行(これに限らず休校日は運休)
- 鹿児島交通
-
- 15番線 深夜バス : 鹿児島駅前 - 紫原中央 - 鹿児島駅前(循環)※毎週金・土のみ運行
- 19番線 紫原・桜ケ丘線 : 高速船ターミナル・鹿児島駅前 - 鹿児島中央駅 - 田上 -紫原七丁目 - 紫原 - 大学病院 - 桜ケ丘五丁目
- 深夜バス : 高速船ターミナル - 鹿児島中央駅 - 田上 -紫原七丁目 - 紫原 - 大学病院 - 桜ケ丘五丁目※毎週金・土のみ運行
- 22番線 オプシア線 : 鹿児島駅前 - 田上 - 紫原七丁目 - 紫原中央 - 紫原三丁目 - オプシア前
- 24番線 森山団地線 : 高速船ターミナル - 鹿児島中央駅 - 田上 - 大牧 - 田上団地 - 広木住宅 - 森山団地 - 西紫原中正門前 - 森山団地 - 高速船ターミナル(循環)
- 高速船ターミナル発は、西中正門前止まりのバスもある。
脚注
- ↑ 統計情報 - 鹿児島市ホームページ。
- ↑ 2.0 2.1 古地図で見る かごしまの町 p.137
- ↑ 3.0 3.1 『角川日本地名大辞典 46 鹿児島県』角川書店 p.618
- ↑ かごしま市民のひろば1990年 (平成2年11月号) 第282号 (PDF) - 鹿児島市(鹿児島市広報デジタルアーカイブ) 2012年4月13日閲覧。
- ↑ 平成11年鹿児島県告示第466号(町の区域の変更、平成11年3月23日付鹿児島県公報第1456号所収)
- ↑ 宇宿中間・広木地区(第二期)住居表示実施について - 鹿児島市HP 2011年2月8日閲覧。
- ↑ “小・中学校の校区表”. 鹿児島市役所. . 2010閲覧.
参考文献
- 豊増哲雄 『古地図に見る かごしまの町』 春苑堂出版、1996年。ISBN 4-915-09337-9。