篠山市篠山伝統的建造物群保存地区
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篠山市篠山伝統的建造物群保存地区(ささやましささやまでんとうてきけんぞうぶつぐんほぞんちく)は兵庫県篠山市にある伝統的建造物群保存地区。篠山市の都市計画によって決定された保存地区であり、国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されている。
Contents
概要
当保存地区がある城下町篠山は兵庫県の中東部、篠山盆地の中央に位置する。
当地区の歴史は慶長14年(1609年)、天下普請により篠山城が築かれ、伴って城の四方に城下町が整備されたことに始まる。初代城主は松平康重であった。のち寛延2年(1749年)、青山忠朝が丹波亀山藩から移封され、以後青山氏が城主となる。篠山では築城直後から城下町の整備が進められ、城の外堀周囲には侍町が配されていた。しかし明治時代に多くが破却・売却され西側のみに風致をとどめている。城郭の南東の山陰道沿いは町屋が配されて、近世から近代にかけての建造物が現在も軒を連ねている。
この保存地区の範囲は東西約1500メートル、南北約600メートル、面積は約40.2ヘクタールに及び、城跡とその西側・南側の旧武家地、城の東方の旧山陰道沿いの町人地を含む。
基本データ
- 選定範囲 - 兵庫県篠山市東新町、西新町、南新町、北新町、河原町、小川町及び立町の各一部
- 種別 - 城下町
- 面積 - 約40.2ヘクタール
- 保存地区決定告示年月日
- 重要伝統的建造物群保存地区選定年月日 - 平成16年12月10日
- 選定基準 - 伝統的建造物群及び地割がよく旧態を保持しているもの
- 伝統的建造物及び環境物件の特定数 - 328件(平成18年12月26日現在)
- 伝統的建造物(建築物) - 192件
- 伝統的建造物(工作物) - 59件
- 環境物件 - 77件
- 備考 - 美しい日本の歴史的風土100選(御徒士町武家屋敷群、平成19年選定)
地区内の主な施設
- 篠山城跡 - 国の史跡(1951年指定)
- 篠山城大書院
- 篠山城二の丸御殿跡
- 御徒士町武家屋敷群
- 小林家長屋門 - 江戸時代築、兵庫県指定文化財
- 旧安間家住宅(篠山市立武家屋敷安間家史料館) - 武家屋敷、曲屋、土蔵、江戸時代築、篠山市指定文化財
- 河原町妻入商家群
地区近隣の主な施設
- 篠山市立歴史美術館 - 旧篠山地方裁判所(明治24年築、日本最古の木造裁判所)
- 大正ロマン館
- たんば田園交響ホール
- 丹波壮氏酒造記念館
備考
当地区内は、美しい日本の歴史的風土100選(御徒士町武家屋敷群)、「丹波篠山城下町を訪ねるみち」として美しい日本の歩きたくなるみち500選にも選定されている。
交通
関連項目
参考文献
- 「新選定の文化財」『月刊文化財』495号、第一法規、2004