管理通貨制度

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かんりつうかせいど managed currency system

一国の通貨量を金保有量の増減に直接的にリンクさせることなく,金融政策の目標の実現を通貨管理当局の自由な裁量によって調節する制度。第1次世界大戦前は,通貨価値の安定をはかるために通貨と金の兌換を保証する金本位制度が基本となっていた。

しかし金本位制度は為替相場の安定という対外均衡の確保を最大の目的とし,対内均衡を犠牲にしがちであった。

1929年の世界恐慌以後,多くの国が金本位制度を廃してこの制度を採用。日本では 32年の兌換銀行券発行制度の改正により実質的にこの制度へ移行し,42年の日本銀行法の制定で,法制上も移行を果した。