笊ヶ岳
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笊ヶ岳(ざるがたけ)は、山梨県と静岡県とにまたがる赤石山脈白峰南嶺の標高2,629 mの山。日本二百名山[1]及び山梨百名山[2]に選定されている。
概要
山名の由来は、ざるを伏せたような山容によるとされている[3]。山頂は、大笊(主稜線上のピークで二等三角点がある[4]。)と小笊(東側のランカン尾根上の小ピーク)の双耳峰となっている。山頂付近はハイマツ帯で、富士山、赤石岳、聖岳などの好展望が得られる。1911年(明治44年)12月1日に、中村清太郎が奥沢の谷から初登頂した[5]。1960年(昭和35年)1月には『日本百名山』の著者である深田久弥が保川沿いのルート(現在は廃道)から挑んだが、途中で歩荷に逃げられ、また深雪に阻まれ登頂を断念している。
登山
登山道
山梨県側の雨畑温泉からと静岡県の椹島からの登山道がある。白峰南嶺の稜線上に縦走ルートがあるが、踏跡が薄く利用者は少ない。保川沿いのルートは廃道化している。日帰りでの登頂が難しい山である。
山梨県が発行している山のグレーディング(体力度と技術的難易度)によると、雨畑温泉からのルートは7Dである。ちなみに日本三大急登の一つである甲斐駒ヶ岳の黒戸尾根や釜無川ゲートからの鋸岳ですら6Dである。
周辺の山小屋
- 椹島ロッジ
地理
周辺の山
源流の河川
関連画像
- Mt.Zarugatake 01.jpg
塩見岳から望む笊ヶ岳
- 笊ヶ岳から雲海越しに富士山を望む.jpg
山頂から富士山を望む(手前は小笊)
- 笊ヶ岳から望む聖岳、赤石岳、荒川三山.jpg
山頂から上河内岳、聖岳、赤石岳を望む
- 布引山直下のガレ場.jpg
布引山直下のガレ場
- 本栖みちの中之倉展望台から見た布引山と笊ヶ岳.jpg
本栖みちの展望台から見た布引山と笊ヶ岳
脚注
参考文献
- 『わが愛する山々』山と渓谷社
- 『南アルプス』山と渓谷社、ISBN 978-4-635-01358-1
- 『赤石・聖・荒川三山を歩く』山と渓谷社、ISBN 4-635-17121-3