竹野内豊
竹野内 豊(たけのうち ゆたか、1971年1月2日 - )は、日本の俳優。東京都出身[1]。研音所属。
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経歴
母と姉が男性ファッション誌のモデルに応募したことがきっかけで芸能界入り[2]。モデルを経験した後、1994年放送のテレビドラマ『ボクの就職』にて俳優デビュー[3]。
1995年、ドラマ『星の金貨』で第33回ゴールデンアロー賞放送新人賞を受賞[4]。
1997年には『ビーチボーイズ』で反町隆史とともに主演を務め、その人気を決定的なものにする[5]。
以降も、『WITH LOVE』、『氷の世界』、『真夏のメリークリスマス』、『できちゃった結婚』といった人気ドラマに主演し、2001年にはイタリア・フィレンツェを舞台とした映画『冷静と情熱のあいだ』ではケリー・チャンと共演し主演を務める[5]。
20代までは恋愛作品のイメージが強かったが、2003年放送の『ヤンキー母校に帰る』では義家弘介をモデルにした元ヤンキーの熱血教師という自身初のこれまでにない硬派な役を演じる。
2010年2月よりレナウンの男性向けブランド「D'URBAN(ダーバン)」のイメージキャラクターを務める。
2010年10月放送の『流れ星』で、9年振りにフジテレビ月9ドラマに主演。
2011年、映画『太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-』で大場栄陸軍大尉を熱演し主演を務め、第54回ブルーリボン賞主演男優賞を獲得[6]。
人物
声が素敵な俳優として定評があり、ドラマ10『この声をきみに』の主演に選ばれたのは声を基準にされたことによる[7]。
元モデルなのでファッショナブルであるが、『この声をきみに』ではイケていない中年男性を演じている[7]。
磯智明チーフプロデューサーは2017年時点で、竹野内のことを「竹野内さん自身は、非常にまじめな方です。(『この声をきみに』の)初回に孝が詩を読みながら落涙するシーンがあったのですが、あれは本当に泣いています。涙が出るまで楽屋に入って集中していました。きちんと物語を理解しようとしているし、とても誠実です。役作り、セリフの言い回しについて細かく質問をなさるし、麻生さんとも演技について話し合いをしています。また、麻生さんが朗読講師という役にプレッシャーを感じていると、“大丈夫です。僕にとっての京子先生になっています”と、励ましたりして、気遣いもできる方ですね」と評価している[7]。
出演
- 主演作品は太字
テレビドラマ
- ボクの就職(1994年、TBS) - 佐々木三四郎 役
- 東京大学物語(1994年、テレビ朝日) - 朝倉晃一 役
- 星の金貨(1995年、日本テレビ) - 永井拓巳 役
- まだ恋は始まらない(1995年、フジテレビ) - 永井聡 役
- ロングバケーション(1996年、フジテレビ) - 葉山真二 役
- 続・星の金貨(1996年、日本テレビ) - 永井拓巳 役
- 理想の結婚(1997年、TBS) - 大滝勉 役
- ビーチボーイズ(1997年、フジテレビ) - 鈴木海都 役
- ビーチボーイズ スペシャル(1998年、フジテレビ) - 鈴木海都 役
- WITH LOVE(1998年、フジテレビ) - 長谷川天 役
- 世紀末の詩(1998年、日本テレビ) - 野亜亘 役
- 氷の世界(1999年、フジテレビ) - 廣川英器 役
- 真夏のメリークリスマス(2000年、TBS) - 樹下涼 役
- できちゃった結婚(2001年、フジテレビ) - 平尾隆之介 役
- 大河ドラマ(NHK)
- 利家とまつ〜加賀百万石物語〜(2002年) - 佐脇良之 役
- いだてん〜東京オリムピック噺〜(2019年) - 大森兵蔵 役[8]
- サイコドクター(2002年、日本テレビ) - 楷恭介 役
- タイムリミット(2003年、TBS) - 水沢剛 役
- ヤンキー母校に帰る(2003年、TBS) - 吉森真也 役
- 流転の王妃・最後の皇弟(2003年、テレビ朝日) - 愛新覚羅溥傑 役
- 離婚弁護士(2004年、フジテレビ) - 広澤善之 役(第1話ゲスト)
- 人間の証明(2004年、フジテレビ) - 棟居弘一良 役
- 瑠璃の島(2005年、日本テレビ) - 高原信(川島達也) 役
- 輪舞曲(2006年、TBS) - 西嶋ショウ 役
- 家族〜妻の不在・夫の存在〜(2006年、テレビ朝日) - 上川亮平 役
- Tomorrow〜陽はまたのぼる〜(2008年、TBS) - 森山航平 役
- BOSS(2009年、フジテレビ) - 野立信次郎 役
- 不毛地帯 (2009年〜2010年、フジテレビ) - 兵頭信一良 役
- 流れ星(2010年、フジテレビ) - 岡田健吾 役
- BOSS 2ndシーズン(2011年、フジテレビ) - 野立信次郎 役
- もう一度君に、プロポーズ(2012年、TBS) - 宮本波留 役
- オリンピックの身代金(2013年、テレビ朝日) - 落合昌夫 役
- 素敵な選TAXI(2014年、関西テレビ) - 枝分 役
- 素敵な選TAXI スペシャル(2016年、関西テレビ) - 枝分 役[9]
- グッドパートナー 無敵の弁護士(2016年、テレビ朝日) - 咲坂健人 役[10]
- この声をきみに(2017年、NHK) - 穂波孝 役[11]
- ミッドナイト・ジャーナル 消えた誘拐犯を追え!七年目の真実(2018年、テレビ東京) - 関口豪太郎 役[12]
- 義母と娘のブルース(2018年、TBS) - 宮本良一 役[13]
その他
- 地球創世ミステリー マザー・プラネット〜奇跡の島・ガラパゴス -命の遺産-(2008年、TBS) - ナビゲーター
- 密着!300日 実録「太平洋の奇跡」竹野内豊が見た、サイパン戦の真実(2011年、日本テレビ)
- NHKスペシャル『終戦決断〜なぜもっと早くできなかったのか〜』(2012年、NHK) - ナビゲーター
- 『裸にしたい男 竹野内豊』(2012年、NHK)
映画
- 冷静と情熱のあいだ(2001年、東宝) - 阿形順正 役
- 明日への遺言(2008年、アスミック・エース) - ナレーション
- あの空をおぼえてる(2008年、ソニーピクチャーズエンタテイメント) - 深沢雅仁 役
- さまよう刃(2009年、東映) - 織部孝史 役
- 太平洋の奇跡 -フォックスと呼ばれた男-(2011年、東宝) - 大場栄 役
- 大木家のたのしい旅行 新婚地獄篇(2011年、ギャガ) - 大木信義 役
- 謝罪の王様(2013年、東宝) - 箕輪正臣 役
- ニシノユキヒコの恋と冒険(2014年、東宝映像事業部) - ニシノユキヒコ 役
- at Home アットホーム(2015年、ファントム・フィルム) - 和彦 役
- 人生の約束(2016年、東宝) - 中原祐馬 役[14]
- シン・ゴジラ(2016年、東宝) - 赤坂秀樹 役[15][16]
- ラストレシピ〜麒麟の舌の記憶〜(2017年)- 三宅太蔵 役 [17]
- 彼女がその名を知らない鳥たち(2017年)- 黒崎俊一 役
- 孤狼の血(2018年)- 野崎康介 役
劇場アニメ
- リトルプリンス 星の王子さまと私(2015年) - ヘビ 役(日本語吹替版)
テレビアニメ
CM
- JR東日本「Ski Ski」(1995年 - 1996年)
- NEC「スピークス」(1995年 - 1999年)
- カルビー「かっぱえびせん」(1996年 - 1997年)
- ボシュロム・ジャパン「メダリスト」(1996年 - 1997年)
- ダイドードリンコ(1997年 - 2001年)
- 講談社「TOKYO★1週間」(1997年 - 1998年)
- マリアナ政府観光局(1997年 - 1998年)
- 資生堂
- ロッテ(1998年 - 2000年)
- 「紗々」
- 「二重」
- 三陽商会「EZ by Zegna」(1998年 - 2000年)
- 第一製薬「メディエード」(1998年 - 2000年)
- 日本航空(2000年 - 2001年)
- 「JAL ACTIVE 北海道 2000」
- 「JALカード」
- 「マイレージバンクカード」
- 「SEASONS」
- 「JAL SKI 北海道・東北2001」
- ソーテック(2000年 - 2001年)
- 「PC STATION Gシリーズ」
- 「AFINA」
- 朝日生命「保険王」(2001年 - 2004年)
- 日本コカ・コーラ
- 「茶宝」(2002年〜2003年)
- 「爽健美茶」(2009年〜2010年)
- KDDI「au」(2002年 - 2003年)
- 辰馬本家酒造「黒松白鹿 山田錦」(2003年 - 2005年)
- ネスレ日本「ネスカフェ サンタマルタX」(2003年 - 2004年)
- 富士フイルム「FinePix」(2003年 - 2005年)
- 早稲田アカデミー(2004年 - 2005年)
- UFJニコス「UFJカード」(2005年 - 2006年)
- 宝酒造「タカラ焼酎ハイボール」(2006年 - 2007年)
- 東洋ゴム「TRAMPATH MP4」(2006年 - 2009年)
- 三井住友海上火災保険(2007年 - 2009年)
- 麒麟麦酒「新キリン・ザ・ゴールド」(2008年 - 2009年)
- レナウン「D'URBAN」(2010年)
- JT「Roots アロマボトルシリーズ」(2011年)
- 日本中央競馬会「The GI Story」(2014年)
- エポスカード(2014年- )
- ダイワハウス xevoΣ
- 『夫の本音』篇(2015年)
- 『妻の本音』篇(2017年)
- 『お前もか』篇(2017年)
- NTTドコモ「dヒッツ」(2016年)[19]
- カルピス「カラダカルピス」(2018年)
受賞歴
- 1996年 第33回ゴールデン・アロー賞・放送新人賞(『星の金貨』)
- 2001年 第25回日本アカデミー賞・優秀主演男優賞(『冷静と情熱のあいだ』)
- 2003年 月間ギャラクシー賞・個人賞(『ヤンキー母校に帰る』)
- 2003年 ギャラクシー賞・年間個人賞(『タイムリミット』『ヤンキー母校に帰る』『流転の王妃・最後の皇弟』)
- 2004年 第12回橋田賞・個人賞(『ヤンキー母校に帰る』『流転の王妃・最後の皇弟』)
- 2012年 第54回ブルーリボン賞・主演男優賞(『太平洋の奇跡』)
- 2015年 世界で最もハンサムな顔100人・63位[20]
脚注
- ↑ KEN-ON Group Official Website
- ↑ “テレビ朝日「徹子の部屋」番組サイト”. テレビ朝日 . 2018閲覧.
- ↑ “竹野内豊:「庵野総監督の中に矢口と赤坂がいる」 映画「シン・ゴジラ」で首相補佐官役”. まんたんウエブ. (2016年8月17日) . 2018閲覧.
- ↑ “竹野内 豊|WORKS|研音Message”. 研音 . 2018閲覧.
- ↑ 5.0 5.1 “竹野内豊”. KINENOTE. . 2018閲覧.
- ↑ [【第54回ブルーリボン賞】竹野内豊に主演男優賞 「役者人生で天命」と作品に感銘https://mantan-web.jp/article/20160817dog00m200002000c.html “【第54回ブルーリボン賞】竹野内豊に主演男優賞 「役者人生で天命」と作品に感銘”]. ORICON NEWS. (2012年2月15日) . 2018閲覧.
- ↑ 7.0 7.1 7.2 竹野内豊、NHKドラマ初主演で「イケてないおじさんファッション」に週刊女性PRIME.主婦と生活社 2017/9/29(週刊女性2017年10月10日号、2017年10月4日閲覧)
- ↑ “《2019年大河ドラマ》出演者発表 第1弾!青年・金栗四三、故郷・熊本から1912年ストックホルム大会へ! いだてん 〜東京オリムピック噺(ばなし)〜”. NHKオンライン. NHK (2017年11月1日). . 2017閲覧.
- ↑ “竹野内豊×バカリズム『素敵な選TAXI』スペシャルで復活”. ORICON STYLE (2016年1月27日). . 2016閲覧.
- ↑ “竹野内豊、松雪泰子と元夫婦弁護士!脚本は「HERO」福田靖氏”. SANSPO.COM (株式会社 産経デジタル). (2016年2月29日) . 2016閲覧.
- ↑ “竹野内豊、NHKドラマ初主演 朗読教室が舞台の感動ストーリー”. ORICON NEWS (oricon ME). (2017年7月21日) . 2017閲覧.
- ↑ “竹野内豊、テレ東ドラマ初主演!「ミッドナイト・ジャーナル」で新聞記者役に初挑戦”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2018年1月22日) . 2018閲覧.
- ↑ “綾瀬はるか、竹野内豊と夫婦役!4コマ漫画「義母と娘のブルース」ドラマ化”. 映画.com (株式会社エイガ・ドット・コム). (2018年5月1日) . 2018閲覧.
- ↑ “竹野内豊、テレビドラマ界の巨匠・石橋冠の初監督作「人生の約束」に決意の主演!”. 映画.com (2015年3月18日). . 2015閲覧.
- ↑ “長谷川博己主演で最新作「シン・ゴジラ」、竹野内&石原ら豪華共演”. SANSPO.COM (2015年9月23日). . 2015閲覧.
- ↑ “「シン・ゴジラ」予告で全身ビジュアル解禁、高良健吾ら325人の追加キャストも発表”. 映画ナタリー. (2016年4月14日) . 2016閲覧.
- ↑ “嵐・二宮和也、滝田洋二郎監督と初タッグ 秋元康氏企画映画で天才料理人役”. ORICON STYLE. (2016年7月18日) . 2016閲覧.
- ↑ “竹野内豊&野村周平に“W交際質問” 大音量BGMで遮る”. ORICON STYLE. . 2016閲覧.
- ↑ “竹野内豊「手紙で気持ちを伝えるのは恥ずかしい」”. Smartザテレビジョン. (2016年11月25日) . 2016閲覧.
- ↑ “「世界で最もハンサムな顔」赤西仁34位 日本人トップ、竹野内63位”. スポニチアネックス (2015年12月27日). . 2015閲覧.
関連項目
外部リンク
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