空港警備

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空港警備(くうこうけいび)とは、空港に於ける主に民間警備業者が行う警備

具体的には以下の様な業務がある。

  • 航空機に搭乗する旅客の身体検査#出発保安検査
  • 航空機に持ち込む又は航空会社に預け貨物室に積載する旅客手荷物の検査(受託手荷物検査)
  • 空港ターミナルビル内の保安警備
  • エプロンや場周道路上の監視・巡回警備(ランプパトロール)
  • 空港敷地(制限区域)と敷地境界線に於ける巡回警備
  • 監視塔警備
  • 航空運航施設の警備(管制塔等)
  • 駐機警備(機側警備)
  • 車両ゲート警備(有人ゲート通門管理)


出発保安検査

航空機に搭乗する旅客の身体検査のこと。

各航空会社の定める輸送約款に基づき、固定式金属探知機やボディースキャナーにて旅客の身体、X線にて携行手荷物に国際民間航空機関(ICAO)及び国際航空運送協会(IATA)の危険品取扱規則や航空会社の「別途に定められた物品」の持ち込みを検出する業務。持ち込み制限品を検出した場合航空会社へ報告し、航空会社は自主的に当該物品を放棄させる様に促す。

当該物品を放棄しない場合は、約款に基づき搭乗を拒否される。拳銃や刃渡りの長いナイフメリケンサック警棒爆発物等が検出された場合は警察に通報する。

2008年10月15日を以って、保安検査強化の為手荷物検査場で禁止品はもちろんのこと、制限品が検出された場合、制限品でも手荷物検査場では受託処理が出来なくなった。

一部の国際空港では、全身スキャナー(ボディスキャナー)を用いて、保安検査を実施している。

航空機に持ち込む又は航空会社に預け貨物室に積載する旅客手荷物の検査

X線を用いて手荷物内の危険物を検出する業務。これは受託荷物、機内持ち込み荷物両方に行なう。

ターミナルビル内の保安警備

ターミナルビルの供用規則や運用規則に基づきターミナルビル内に於ける治安を維持する業務。範囲は多岐にわたり、保安の他、防災、急病人発生時の応急処置や催事警備等を行う。また、航空機の運航上最も重要な制限区域(搭乗前保安検査を終えた出発旅客、検査を通過した職員と、他空港に於いて検査を通過し到着した到着旅客が混在する区域)に於ける保安警備も行う。

制限区域には一般区域と接する出入り口があり、もしも出入り口を突破し制限区域内に凶器を持った犯人が侵入した場合航空の運航が危険にさらされる為である。国内空港では構造上それを許さない構造となっているが常に警戒が必要な重要な業務である。実際に、同区域内には一般旅客は武器となり得る物は持ち込めず、武器や護身用具を携行し同区域に立ち入れるのは、警戒に当る警察官や囚人の護送に当たる司法官憲と国土交通省職員、保安巡回を担当する警備員に限定されている(これらの全員が制限区域立入承認証の取得を義務付けられている)。

制限区域と一般区域をつなぐ出入り口の施錠忘れ、その他のミスにより、制限区域内に危険物が持ち込まれた恐れがあるとして、制限区域内にいる乗客を全員一般区域に出して、再度保安検査を受け直させるトラブルが度々発生している。

エプロンや場周道路上の監視・巡回警備(ランプパトロール)

空港敷地(制限区域)と敷地境界線に於ける巡回警備

監視塔警備

航空運航施設の警備(管制塔等)

駐機警備(機側警備)

駐機警備はスポット等に駐機する航空機に不審者が近づく事を警戒する業務である。外国の政府専用機等が駐機する場合、警察官や当該機の政府機関が警戒に当たるが、警備員が配置される場合がある。国内空港でもアメリカ同時多発テロ事件以後当局からの民間旅客機が駐機する際にテロ対策の観点から専任の警備員を配置するように通達が出された。

車両ゲート警備(有人ゲート通門管理)

空港警備を実施している警備会社

スカイ・マーシャルを実施している民間会社

関連項目

外部リンク