種子島宇宙センター
種子島宇宙センター(たねがしまうちゅうセンター、英語:Tanegashima Space Center 、略称:TNSC)は、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が鹿児島県の種子島に設置、運用している、大型ロケットの射場である。略称がTSCでないのは、同じJAXAの筑波宇宙センター(TKSC)と区別するためである。
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概要
1969年(昭和44年)10月、宇宙航空研究開発機構 (JAXA) の前身である宇宙開発事業団 (NASDA) の設立時に開設された。面積は8.64km2。現在はJAXAが保有している。
種子島宇宙センターは種子島の南、太平洋側にある南種子町の竹崎と吉信崎に囲まれた湾に面した土地に施設が点在しており、三つのロケット発射施設(JAXAの用語では射場)をもつ。また種子島島内に数ヶ所の観測所を設けている。
地球の自転を利用したロケットの打ち上げは、赤道に近いほど有利になるが、種子島は日本最南端とはいえない位置にある。にもかかわらず同島が選ばれたのは、同島より南にある小笠原諸島が、当センター設立前年の1968年(昭和43年)に、日本に返還されたばかりであり、また、沖縄返還も実現しておらず、計画当時に日本の主権が及ぶ国土の最南端に近い適地が同島であったためである。なお東京都小笠原村は、種子島の東南東に位置し、種子島から打ち上げられたロケットの追跡に好適であるため、父島に小笠原追跡所が設置されている。
「世界一美しいロケット基地」とも言われる[1]。世界的には、広大な原野に発射台等の施設を点在させることが多い中で、種子島宇宙センターは緑の山の中に施設が点在し、発射台はサンゴ礁に囲まれた岬の突端近くに設置されており、その絶景を誇って呼ばれたもの。
主なロケット打ち上げ実績
人工衛星打ち上げ用ロケットの発射実績を記す。液体燃料を使用する日本の主力ロケットはいずれも種子島から打ち上げられている。一方、ミューロケット等の固体燃料ロケットは、内之浦宇宙空間観測所から打ち上げられている(J-Iを除く)。
- Jシリーズ - J-Iロケット1機
- Nシリーズ - N-Iロケット7機、N-IIロケット8機
- Hシリーズ - H-Iロケット9機、H-IIロケット7機、H-IIAロケット37機、H-IIBロケット6機
実験用ロケット、微小重力実験用ロケット等の発射実績を記す。観測ロケット等の小型ロケットは内之浦宇宙空間観測所からも、実験用ロケットは能代ロケット実験場など他の試験場でも打ち上げている。
- 実験用ロケット - LS-Cロケット8機、JCRロケット10機、ETVロケット2機、TT-210ロケット3機、TT-500ロケット7機、TR-Iロケット4機
- 微小重力実験用ロケット - TT-500Aロケット6機、TR-IAロケット7機
- 気象観測用ロケット - SBロケット
商業打ち上げ競争力
2010年度(平成22年度)までは、JAXAと種子島周辺海域で操業している各県の漁協との間で結ばれた協定により、ロケット打ち上げ期間が、7月22日から9月30日の71日間と1月1日から2月28日の59日間に予備期間の5月~6月と11月~12月の60日間を合わせた年間最大190日間に制限されており、衛星打ち上げ市場での日本の競争力に対する大きな足かせとなっていた。2011年(平成23年)4月からは世界標準である通年の打ち上げが可能となり、この点での足かせは解消された[2]。
また種子島宇宙センターは北緯30度にあるため、静止衛星を打ち上げる際には30度分の損失を補うために衛星が自らの燃料を大量に使ってスラスターを噴射して1800m/s分増速して静止移行軌道から静止軌道に移行しなければならず、北緯7度にあるギアナ宇宙センターに比べて競争力の足かせとなっていた。この点についてはH-IIAロケット29号機から基幹ロケット高度化改良が施されてH-IIAロケットの第2段でも併せて増速できるようになり衛星側の負担は他国の発射場並みに改善された[3]。
ただし極軌道に打ち上げる際には、射場の南方には民間施設があり第2段燃焼中にフィリピンの上空を通過することになってしまうため、事故時の安全性の確保という点から、いったん東に向けて打ち上げてから南方に進路を変更する「ドッグレッグ・ターン」を行っており、その分ロケットの積載能力が下がり競争力の足かせとなっている[4]。
また種子島空港は長大な滑走路を持たないため、大重量の商業衛星を積んだ航空機が着陸できない。このため衛星を積んだ航空機は遠い北九州空港や中部国際空港に着陸する必要があり、衛星を降ろした後に船に乗せ換えて種子島港まで運び、さらに陸揚げした後にもトレーラーで一般道を通って宇宙センターまで輸送してこなければならない。この点では長大な滑走路が併設されておりワンストップで衛星の輸送ができるギアナ宇宙センター等の多くの海外の宇宙センターに比べると競争力の足かせとなっている[5]。
施設
大崎射場
大崎射場は、実用ロケットの打ち上げを目的として開設された種子島宇宙センターの中核施設である。デルタロケットを開発基盤とした実用液体燃料ロケットのN-I、N-II、H-Iロケットは大崎射点から打ち上げられた。また大崎射点はJ-Iロケットに使用されたほか、後に計画が中止されたGXロケットの打ち上げに使用する案もあった。大型でH-I以前の液体燃料ロケットと基本設計もまったく異なるH-II、H-IIA、H-IIBロケットは新設された吉信射点を使用している。
吉信射点
H-IIAロケットおよびH-IIBロケットの打ち上げ施設であり、二つの発射台(JAXAの用語では射点)と、関連施設を持つ。H-IIロケットの開発に合わせて整備され、H-IIAの開発の際に拡張された。H-IIBロケットにも使用されているが、H-IIAとの共通性が高いため設備の改造は最小限にとどまる。J-Iロケット2号機の打ち上げに使用することが予定されていたが、J-Iロケットが宇宙開発委員会の宇宙開発計画見直しに伴い開発凍結となったため、計画中止された。
H-IIより前のロケットがいずれもデルタ2ロケットを基本としており1段目がほぼ共通で全体の寸法にも大差なかったのに対し、H-IIは完全新規設計で寸法もはるかに大きいため、あらゆる施設が新規に建設された。H-IIAはH-IIと同規模のロケットであるため、施設全体のレイアウトは大きく変更されることなく流用されたが、個々の施設は大幅な改修を受けている。
- 第1射点 (LP-1)(地図)
- H-II用に建設された射点で、後にH-IIAに合わせて大幅な改造を受けた。
- H-IIは、後述のVABで組み立てられる際には衛星を搭載せず、第1射点へ移動してから搭載する。このためH-IIは射点に長期間とどまり、衛星搭載作業を行うほか、多少の不具合は射点で補修しなければならない。そこで、射点には射座点検塔(PST)が設けられ、観音開き式の扉で機体をすっぽりと覆う構造になっていた。上部には、衛星を吊り上げてロケットに搭載する設備が設けられており、HOPEなどの大型ペイロードにも対応していた。ロケットに推進剤を供給する配管や電力・信号のケーブル(アンビリカル)は、PSTから直接ロケットに接続する構造だった。
- H-IIAでは、VABでロケットに衛星を搭載する方式に改められたこと、アンビリカルの接続が移動発射台を介して行われるようになったこと、ロケットは打ち上げ直前にVABから射点に移動し問題発生時はVABへ戻して整備するようになったことから、PSTは全く不要になった。代わって、気象観測と避雷針の役を負う塔が2基設置された。不要になったPSTは扉だけが撤去され「さしあたって邪魔ではない」固定部は撤去予算の優先順位が低いため、そのまま放置された。
- 残されたPST固定部は、ロケットの機体を監視するためのカメラを設置したり、打ち上げ時に屋上に各号機の看板を設置するなどして活用していた。また、ロケット打ち上げ時の音響振動を緩和するためのものとしても運用していたが、打ち上げ時の音響計測を行いロケットに対する振動問題等影響がないことが判断されたこと及び著しい老朽化のため、これらの役割を他の方法で補うこととし、2010年11月頃から撤去を開始し2011年1月中旬頃に解体作業を終了した[6]。
- なお、ロケットを打ち上げた際に固体ロケットブースターの影響でPSTの塔が焦げて見た目が悪くなるため、打上後には毎回ペンキの塗りなおしを行っていた。
- 第1射点は、H-IIAの202、2022、2024、204の各型の打ち上げに使用されている。
- 第2射点 (LP-2)(地図)
- H-IIAの開発に合わせて新たに増設された射点である。当初からPSTが設置されていないためシンプルな外観になっている。H-IIAの開発時に計画されていた増強型(212、222型)に対応した設備だが、これらは開発が中止され、代わって改修を行った上でH-IIBの打ち上げに使用されることになった。2009年(平成21年)9月11日のH-IIB試験機1号機の打ち上げが第2射点の最初の使用となった。
- 大型ロケット組立棟 (VAB)(地図)
- 工場から搬入されたロケットを、移動発射台上に組み立てて整備する施設。当初はH-IIを1機整備できる構造だったが、H-IIAの開発に合わせて北側へ増築し、2機同時に整備できるようになった。
- H-IIは、VABで組み立てられると衛星を搭載せずにPSTへ移動するため、空いたVABで次の機体の組立が可能だった。H-IIAは衛星搭載も含め打ち上げ前日までVABで整備を行う方式に改められたため、2機連続で打ち上げを行う際にはVABに2機格納する必要が生じ、増築されたのである。実際に、H-IIA8号機と9号機はVABで2機並んで整備され、わずか25日の間隔で打ち上げることができた。
- ロケットの最大の部品である1段目は、山側の低層部に専用コンテナごと搬入され開梱される。先端を海側の高層部で吊り上げられて起立し、移動発射台上に据え付けられる。この手順が、低層部と高層部からなるVABの独特のシルエットを決定している。
- VAB内には跳ね上げ式の床が多数あり、組み立てたロケットの周囲に足場を作ることができる。南側のVAB1の床板には、H-IIA212・222型のLRBに対応した穴が空けられており、結果として204型のSRBにも対応している。北側のVAB2にはこの穴がないため、204型には対応できない。また、どちらもH-IIBの直径5.2mの1段目は想定していない。そこで、VAB2の床板をH-IIB対応仕様に改修することになった。
- 大型ロケット移動発射台 (ML)
- 日本国内では唯一のロケット移動型発射台である。発射台を移動する方式のメリットは、組立棟と射点を分離することで、複数のロケットを流れ作業で運用できる点である。打ち上げ間隔を短縮できるメリットがあり、スペースシャトルなどにも採用されているが、全体に施設が大掛かりでコスト高になりやすいデメリットもある。
- H-II用に、2台のMLが用意された。このときのMLは鉄道のような車輪を備えたもので、VABとPSTの間にはレールが敷かれていた。MLの上面にはH-IIのSRBを固定する台座が設けられた。2台目(ML2)はH-II増強型の打ち上げに対応してSRBの台座が6基設けられていたが、この用途で使用されることはなかった。
- H-IIA開発に合わせて、MLの改造が行われた。車輪とレールによる移動をやめ、ドーリーと呼ばれる超大型貨物移動車(多数のゴムタイヤを備えた台車)で運搬することにした。ML1は上部にH型の大きな塔を建て、H-IIAの2段目やフェアリングとアンビリカルを接続できるようにした。これにより、H-IIAはVAB内でアンビリカルを接続してから移動することができ、射点での作業を削減することができるようになった。また、H-IIはSRBをMLに固定していたのに対して、H-IIAは1段目を固定する構造であり、MLも改造された。
- ML2は、J-Iロケット2号機に合わせて改造されたが、J-Iの開発が打ち切られたため使われなかった。さらに、H-IIA212・222型に対応可能なML3が追加製造され、後にH-IIB用に対応するための改造が行われた。
- 大型ロケット発射管制棟(ブロックハウス)(地図)
- 打ち上げ指令及び爆破指令が行われる管制施設。また、8角形の建物に8角錐の屋根が乗った形状から、夢殿の異名も持つ。万一、ロケットが爆発した場合は直接巻き込まれる位置であり、窓のない頑丈なコンクリートの建物に金庫室のような分厚い扉が設けられている。
- 打ち上げ準備期間は、作業進行の管理を実施する。打ち上げ時には、打ち上げカウントダウンやテレメータセンターとの間での交信、2段目の燃焼が終わるまでの指令管制を行い、筑波宇宙センターや相模原深宇宙管制センターに引き継ぐ。
大崎射点
大崎射点は中型ロケットの発射場として設けられ、N-IからH-Iまでの中型ロケットと小型衛星用のJ-Iの打ち上げに使用されたが、以後は使用されていない(地図)。計画中止となったGXロケットは大崎射点およびアメリカのヴァンデンバーグ空軍基地を使用する予定であった。N-Iロケット開発時に吉信射点の位置ではなくこの場所を選んだのは、将来の大型ロケット開発に備えて最良の場所を空けておいたためである。使用する中型ロケットがなくなった状態でも解体するには莫大なコストがかかるためにそのまま残され、敷地を利用して吉信第1射点で解体された射座点検塔(PST)の廃材置き場になっていたが、潮風による浸食が予想以上に激しく、解体予算のめどが立ったことで2013年に撤去された。
射点以外の設備
- 液体エンジン試験場
- 吉信射点に併設された液体エンジン試験場で、LE-7エンジンやLE-7Aエンジンの地上燃焼試験に使用する。開発時のほか、フライトに使用するエンジンの領収試験にも使用している。
- 衛星組立試験棟 (STA)
- 筑波宇宙センターや宇宙科学研究所、日本国外の衛星組立施設で調整が行われた衛星本体の、打ち上げ前最終調整試験を行う施設。H-II、H-IIA、H-IIBの衛星には、大型の第2衛星組立試験棟が使われる。
- 衛星フェアリング組立棟 (SFA)
- 衛星フェアリングとは、ロケットが大気圏内を高速で飛行する際に、衛星を保護するための覆いのことである。H-IIの場合、衛星はここでフェアリング内に格納され、フェアリングをコンテナ代わりにして射点のPSTへ運ばれて、ロケットに搭載された。H-IIA、H-IIBの場合は、同様にしてVABへ運ばれ、ロケットに搭載される。
竹崎射場
小型ロケットの打ち上げ施設であり、LS-CロケットやJCRロケットなど初期の実験用ロケット、H-IIの開発に使われたTR-Iロケット、微小重力実験用のTR-IAロケットの打ち上げに使用された(地図)。ランチャー格納庫など周辺施設は老朽化もあって撤去されているが、保存状態のよかったランチャーそのものは残されており、一部パーツを撤去して再塗装を施したうえで展示されている。
射場以外の施設
- 広田光学観測所
- 天体望遠鏡と固体撮像素子を搭載したシュミット式望遠鏡によって、打ち上げ後のロケットを追跡する施設。なお、人工衛星の軌道の状況の確認もあわせて実施する。
- 固体ロケット試験場
- SRB(固体燃料ロケットブースター)の地上燃焼試験施設。H-II開発時に建設された。その後、H-IIAのSRB-Aや、改良型のSRB-A2、SRB-A3などの開発にも使用されている。
- 総合指令棟 (RCC)(地図)
- 打ち上げ管制センター。ロケットの組み立て準備作業から、発射台への移動。打ち上げ指令、打ち上げに失敗した場合の爆破指令などを行う。ロケットが最終燃焼を終えて軌道投入が終わると、筑波宇宙センターに管制指令が移る。
- 宇宙科学技術館(地図)
- 宇宙科学技術に関する一般向けの資料展示館で、竹崎地区の南端、センター正門直近に位置している。年末年始を除いて開館している。
- 竹崎観望台
- 競技場のようなひな壇型の観望席と、トイレ等の各種設備を備えた展望施設で、報道機関や大臣等の来賓が打ち上げを見る際に使用する。宇宙科学技術館のさらに海側に位置する。
- 門倉光学観測所
- 天体望遠鏡と固体撮像素子を搭載したシュミット式望遠鏡によって、打ち上げ後の人工衛星を追跡する施設。広田光学観測所よりも大型の観測装置によって、人工衛星軌道の確定を行うための光学観測を行う。
- 宇宙ヶ丘追跡所
- ロケットのテレメータデータ(機器の動作状況やセンサーの値を伝える信号)を受信したり、ロケットをレーダーで追跡する施設。
- 増田宇宙通信所(地図)
- 種子島の中ほど、中種子町にある衛星管制施設。目標衛星軌道投入までは種子島宇宙センターと共同で、衛星軌道投入後は筑波宇宙センターの元で、沖縄宇宙通信所や勝浦宇宙通信所と共に管制業務を行っている。
- 島間港
- 鹿児島県が管理する地方港湾。当センターから打ち上げられるロケットや衛星は海上輸送された後、島間港から陸路で搬入される。
所在地
ロケット打ち上げ時の展望場所
南種子町の公式打ち上げ見学場は以下の4か所である。いずれの場所もロケット打ち上げ時の立ち入り制限区域外にあり、射場から3キロ以上離れている。記載の場所以外でも打ち上げに上空を飛ぶロケットを見ることは可能。
- 恵美之江展望公園
- ロケット打ち上げ時の立ち入り制限区域外ぎりぎりの場所にある。市街地から離れており、アクセスは自家用車のみとなる。
- 長谷展望公園
- 最も広い見学場。ロケット打ち上げ時の点火の様子を確認することができる。最寄りのバス停は「長谷」(大和バス、もしくは南種子町コミュニティバスが運行しているが、本数は少ない)。
- 宇宙ヶ丘公園
- 南種子町営陸上競技場
脚注
- ↑ 種子島宇宙センター施設概要(JAXA)
- ↑ 種子島周辺におけるロケット打上げ期間等の見直しについて(平成22年7月29日 文部科学省 宇宙航空研究開発機構)
- ↑ 三菱重工、アラブ首長国連邦から人工衛星の商業打ち上げを受注 第1回 3機目となった海外衛星の打ち上げ受注 マイナビニュース 2015年3月24日
- ↑ 三菱重工、アラブ首長国連邦から人工衛星の商業打ち上げを受注 第2回 スタートラインには立つも険しい道が待ち受ける マイナビニュース 2015年3月25日]
- ↑ 三菱重工、英インマルサットから通信衛星打ち上げを受注 - 2020年にH-IIAで マイナビニュース 2017年9月20日
- ↑ [1]種子島宇宙センター大型ロケット発射場「PST」解体終了 JAXA 2011年3月1日
関連項目
- 新島試験場 - 前打ち上げ施設
- 筑波宇宙センター - 軌道投入後の運用管制センタ
- 内之浦宇宙空間観測所 - 固体ロケット射場
外部リンク
- 種子島宇宙センター (JAXA内)