秩父盆地
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埼玉県西部,秩父山地の中央部にあるほぼ四角形の構造盆地。盆地床は新第三紀層からなり,武甲山など 1000m級の周囲の秩父山地ときわだった対照を示す。盆地内には荒川,赤平川などが流れ,盆地床を浸食している。このため盆地床の高度は一様でなく,浸食を免れて残存する丘陵地,荒川,赤平川の河岸段丘面や沖積低地の地形に分けられる。段丘面は上下 2段で,特に下段の段丘が広く連続している。中心地の秩父市をはじめ,荒川沿いに長瀞町,皆野町,赤平川沿いに小鹿野町がある。農林業が中心で,特にコンニャクやシイタケの栽培,製材,セメントなどの生産が行なわれる。秩父鉄道,国道140号線,299号線が通じる。武甲県立自然公園,長瀞玉淀県立自然公園に含まれる。