禊教
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禊教(みそぎきょう)
教派神道 13派の一つ。開祖は井上正鉄。禊祓によって,罪や穢れを清め,誠の心となって神明に近づこうとするもの。3種の大祓の詞を唱えること,息の教えなどがあり,「トホカミエミタメ」と繰返し唱えれば無念無想の境に入ることができ,神人合一の忘我状態となるとする。主神は造化神として,アメノミナカヌシノカミ,タカミムスビノカミ,カミムスビノカミ,アマテラスオオミカミ,禊祓の神として,イザナギ,スサノオ,幽冥主宰の神としてオオクニヌシノカミ,その他祓戸 (はらいど) 神,産土 (うぶすな) 神,教祖の神霊を祀る。信徒は,(1) 神を敬い天皇を尊び,(2) 朝夕神を拝み,(3) 異教に惑わず,(4) 報国のため家業を怠らず,(5) 教祖大人の教えにそむかないこと,を誓う。明治5 (1872) 年門人東宮千別らがトホカミ講を興し,翌年禊教と改めたが,のち別に坂田鉄安らが惟神教会禊社を設けた。 1894年独立の神道一派となった。