碧南市

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ファイル:Bishamon in Shiki.jpg
妙福寺(志貴の毘沙門天)
ファイル:Hekinan city center area Aerial photograph.1987.jpg
碧南市中心部周辺の空中写真。市街地の西に衣浦港。画像右下部に矢作川
1987年撮影の12枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。

碧南市(へきなんし)は、愛知県である。

概要

三河地方に属する。碧南の名は、碧海郡の南部にあったことから。

三河鉄道(現・名鉄三河線)の本社があったこともあり、比較的早くから発展。戦後直後の1948年(昭和23年)3町1村が合併し、碧海郡域で初、西三河でも岡崎市に次ぐ市制施行を果たした。
かつては、兵庫県須磨海岸と比せられた砂浜海岸は、高度経済成長期に工業地帯と変貌し、平成に入り火力発電所を誘致することで経済的な発展に成功している。衣浦臨海工業地域の中核都市。

市域の大半が埋立地からなるため、居住地は中心部に集中している。臨海は、農業・工業・港湾で占める。

地理

海抜6.9m、 愛知県中南部矢作川河口に位置する。西と南は海(衣浦港および三河湾)、東は河川と湖沼(矢作川および油ヶ淵)であり、水に囲まれている。

隣接する自治体

歴史

市制施行前

古くは、西は遠浅の海で砂浜が広がり、南は権現崎を先端としてとがったような形をしていた。東は海で入り江を形成していた。矢作川は現在の流路を取らず、油ヶ淵は最も大きな入り江となっていた。大浜港(大浜湊)は古くから栄え、江戸時代には沼津藩陣屋も置かれていた。鷲塚も港町であり、江戸時代初期に矢作川が流入するようになると、運ばれてきた砂により浅瀬となり、新田開発によって伏見屋新田および前浜新田が形成された。

廃藩置県以前、大浜村棚尾村平七村鷲塚村沼津藩(5万石)(江戸開城後は菊間藩に転封)の領地であり、西端村は西端藩西端陣屋(1万石)、前浜新田は天領であった。

市制施行後

明治22年以前 明治22年10月1日 明治23年 - 明治45年 大正1年 - 大正15年 昭和1年 - 昭和64年 平成1年 - 現在


大浜村 大浜町 大浜町 大浜町 昭和23年4月5日
合併・市制 碧南市
碧南市
北大浜村 北大浜村 明治24年8月8日
町制・改称 新川町
新川町
北棚尾村
棚尾村 棚尾村 棚尾村 大正13年1月1日
町制 棚尾町
鷲塚村 鷲塚村 鷲塚村 明治39年5月1日
合併 旭村
旭村
平七村 志貴崎村 志貴崎村
前浜新田
伏見屋外新田
伏見屋新田 明治25年8月1日
分立 伏見屋村
西端村 西端村 西端村 明治39年5月1日
合併 明治村(一部)
明治村(一部) 明治村(一部) 昭和30年4月1日
碧南市に編入

行政

市長

禰宜田政信(2008年4月29日~ 3期目)

財政

2005年度(平成17年度)の財政力指数は1.72で、

広域行政

議会

碧南市議会

  • 定数:22人
  • 任期:2016年5月5日 - 2020年5月4日
  • 議長:石川輝彦(市民クラブ)
  • 副議長:祢宜田拓治(新政会)
会派名 議席数 議員名(◎は代表者)
新政会 11 ◎沓名宏、杉浦哲也、林田要、小林晃三、生田綱夫、鈴木良和、
山中謙治、鈴木清貴、祢宜田拓治、新美交陽、磯貝幸雄
日本共産党碧南市会議員団 3 ◎山口春美、岡本守正、磯貝明彦
市民クラブ 3 ◎神谷悟、杉浦文俊、石川輝彦
公明党 2 ◎加藤厚雄、大竹敦子
みらいクラブ 2 ◎鈴木実則、小池友妃子
新しい碧南をつくる会 1 鍔本達朗
22

愛知県議会

  • 選挙区:碧南市選挙区
  • 定数:1人
  • 任期:2015年4月30日 - 2019年4月29日
  • 投票日:2015年4月12日
  • 投票率:42.90%[1]
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
石井拓 50 自由民主党 13,312票
鈴木実則 55 民主党 9,787票

衆議院

氏名 党派名 当選回数 備考
大西健介 国民民主党 4 選挙区
大見正 自由民主党 3 比例復活

経済

ファイル:Aichiken chuo shinso.JPG
愛知県中央信用組合本店

伝統的な産業として、瓦(三州瓦)、鋳物、醸造(みりん白醤油)などがある。

農業

市域の約4分の1が田や畑であり、農業はさかんである。主要作物としてニンジン(国の特産地に指定[2])、タマネギサツマイモイチジク、観賞用植物などがある。

工業

衣浦臨海工業地域を中心として、工業が発達している。自動車、金属、食品など様々な業種の企業がある。 事業所数(従業員4人以上)は537であり、製造品出荷額は5923億6700万円である。市民所得は、総生産3331億1600万円、家計所得2467億9900万円である(2001年・愛知県調べ)。

商業

主な商業施設

主な企業

姉妹都市・提携都市

海外

姉妹都市
フレンドシップ相手国

2005年に開催された愛知万博で、愛知県内の市町村(名古屋市を除く。)が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた[3]

日本国内

提携都市

地域

人口

碧南市(に相当する地域)の人口の推移
総務省統計局 国勢調査より

市内の町名

碧南市の地名を参照。

生活

医療機関として、碧南市民病院を設けている。

家庭ゴミの分別収集では、日本3位の分別(26種類)が行われている都市として知られており、他の自治体からの見学者が多く訪れる。

教育

高等学校

県立

中学校

市立

小学校

市立

インターナショナルスクール

交通

鉄道

名鉄三河線刈谷市知立市方面と碧南駅を結んでいる。かつては、碧南駅から吉良吉田駅に向けて路線があり市内に3駅が設置されていたが、2004年に廃止された。

20px名古屋鉄道
MU三河線:(高浜市) - 北新川駅 - 新川町駅 - 碧南中央駅 - 碧南駅
衣浦臨海鉄道貨物輸送専用)
碧南線:(高浜市) - 碧南市駅

バス路線

市が市内を巡回する「くるくるバス」を運行しているほか、西尾市と共同で2004年に廃止された名鉄三河線の碧南~吉良吉田間にかわって「ふれんどバス」を碧南駅~吉良高校間で運行している。

また、中部国際空港西尾駅を結ぶバス(知多乗合が運行)が碧南中央駅前に停車していたが、2009年3月31日で廃止された。

道路

一般国道
25px国道247号
県道

港湾

名所・旧跡・観光スポット

名所・旧跡

寺院
神社

観光スポット


祭事・催事

二地区で山車を曳く祭礼がある。共に半田市亀崎の旧車とされ、共に知多型の山車である。

  • 大浜中区祭礼(10月第2土日)
稲荷社に山車二輛を曳き入れ、三番叟・神楽・絡繰り人形を奉納。一輛は亀崎田中組神楽車の旧車とされる。
  • 鶴ヶ崎区祭礼(10月第2土日)
山神社・浅間社に山車一輛を曳き入れ、三番叟・神楽を奉納。亀崎東組宮本車の旧車とされる。

出身有名人

ゆかりのある人物

脚注

  1. 中日新聞』2015年4月13日付朝刊、愛知総合12版、9面。
  2. 安間教雄(2015年1月18日). “ニンジン:「へきなん美人」無料配布や即売 碧南でJAがPR”. 毎日新聞 (毎日新聞社)
  3. 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
  4. “乃木坂46・永島聖羅がFM愛知でラジオパーソナリティーに!”. RBB TODAY (イード). (2015年2月4日). http://www.rbbtoday.com/article/2015/02/04/128043.html . 2015閲覧. 

外部リンク