矢沢あい
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矢沢 あい | |
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生誕 |
1967年3月7日(57歳) 日本・兵庫県尼崎市 |
国籍 | 日本 |
活動期間 | 1985年 - |
ジャンル | 少女漫画 |
受賞 | 2002年:第48回小学館漫画賞 |
矢沢 あい(やざわ あい、1967年3月7日[1] - )は、日本の女性[1]漫画家。兵庫県尼崎市出身。大阪モード学園中退[1]。血液型はB型[1]。独身。身長168cm。
概要
1985年、『りぼんオリジナル早春の号』に掲載された『あの夏』で活動開始[1]。2002年、りぼんマスコットコミックス付属『Cookie』の『NANA -ナナ-』で第48回小学館漫画賞受賞。『NANA-ナナ-』は『りぼん』姉妹誌の『Cookie』で連載し、2009年6月29日に急病のため雑誌『Cookie』26日発売号から、連載中の『NANA -ナナ-』を休載。
少女漫画が専門。個人事務所は有限会社矢沢漫画制作所。
ペンネームの苗字「矢沢」は、敬愛する矢沢永吉から。下の名「あい」は本名の「愛」を平仮名にしたもの。
人物
- 素顔は非公開だが、りぼんに連載を持っていた時に、誌上に顔写真が掲載されたことがある。また、『天使なんかじゃない』のイラスト集で吉住渉と対談し、写真が掲載されている。
- 趣味はおしゃれ。被服学校に通っていたこともあり、「漫画家になっていなかったら絶対スタイリストやっていた」と語る。特にヴィヴィアン・ウエストウッドの大ファンで、作中にも度々登場する。イラスト雑誌のインタビューで「一時期はヴィヴィアンの新作を買う為に仕事をしていた」と語る。
- 好きな男性のタイプは、江口洋介。また、THE YELLOW MONKEYの熱狂的なファンであることを「下弦の月」の中でほのめかしている。自身の漫画のキャラクターでは、『NANA』のタクミが好きなタイプとも言っている。『天使なんかじゃない』のコミックスで、DREAMS COME TRUEとJUDY AND MARYの大ファンだと明らかにする。同作の登場人物である冴島翠もDREAMS COME TRUEのファンである。
- 猫が好きで、自宅にも猫を沢山飼っている。
- 喫煙者であり、『NANA』でも煙草を吸っているキャラクターやシーンが多く登場する。
- 作画には、マッキントッシュを使用。アシスタントを使わない。仕事中は、有線放送を入れっぱなしにしている。
- アニメ『ご近所物語』の最終話で、矢沢あい役(本人役)の声優として特別出演した。
- 『天使なんかじゃない』『ご近所物語』の作中には「みのがしてくれよコーナー」と銘打たれた読者参加のファンメール紹介ページがあり、作中のセリフや、キャラの描写の矛盾点などの描き間違いを指摘し、矢沢が作中でお詫びしながら近況報告などをしていた。『NANA』でも「淳子の部屋」として同様の試みがなされている。
- 『ちびまる子ちゃん』の作者さくらももこは、女性週刊誌に掲載された読者の質問コーナーで、「ライバルの漫画家はいますか」という質問に対し、ライバルではないが気になっている漫画家として矢沢の名前を挙げた。また、さくらの投稿時代を描いたエッセイ漫画に「矢沢あい」の名前がみられる。
著作
- 集英社
- すべてりぼんマスコットコミックス(RMC) より刊行、特記の無いものは1巻完結。
- 15年目
- ラブレター
- 風になれ!
- エスケープ
- バラードまでそばにいて (前編・後編)
- マリンブルーの風に抱かれて (全4巻、集英社文庫コミック版全3巻)
- 天使なんかじゃない (全8巻、完全版全4巻)
- うすべにの嵐
- ご近所物語 (全7巻、完全版全4巻)
- 下弦の月 (全3巻、愛蔵版全2巻)
- NANA -ナナ- (RMCクッキー、既刊21巻、体調不良のため休載)
- Paradise Kiss (全5巻)
- 下川香苗によるノベライズ
- 下弦の月―ラスト・クォーター (新書・文庫)
- NANA―novel from the movie (文庫)
- NANA2―novel from the movie (文庫)
- 天使なんかじゃない (全8巻)
- ご近所物語―ファッショナブル・ラブ・ストーリー (全8巻)
- オルフェウスは千の翼を持つ - コバルト文庫ライトノベル、但し、原作・下川香苗/イラスト・矢沢あい
- イラスト
- ホーユー株式会社 ヘアカラー ビューティーン パッケージ・キャラクター - 2003年〜
- 結論は、サイアク!! - 上原さくらのエッセイ(メディアファクトリー)
- アディダスマンガフィーヴァー (adidas MANGA FEVER) イラスト1点書き下ろし
- ヒロイン・キャラクター設定
- 母娘共に矢沢あいのファンだった縁でコートニー・ラブのアルバム『アメリカズ・スウィートハート』の邦版ジャケットに、彼女をモデルにしたキャラクター『愛姫』を書き下ろす。ロッキング・オン社「コミックH」(2004年3月号 vo.10) で、このコラボレイトについてインタビューを受けている。新書館 で連載中の『Princess Ai―プリンセス・アイ物語』には関わっていない。
文献
- 藤本由香里「進化する矢沢あい」(全作品解題/作家論)
- 雑誌『クイック・ジャパン 61』(特集 矢沢あいの時代 1985 - 2005)、太田出版、2005年8月、ISBN 4872339789 所収
脚注
典拠レコード: