白井市
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白井市(しろいし)は千葉県の北西部に位置し、明治以来、梨の栽培が盛んなことで知られる市である。また、読みは「しらい」ではなく「しろい」である。東京都特別区部への通勤率は28.7%(平成22年国勢調査)。
Contents
概要
東京都心から25km圏内に位置する。以前は純農村地帯であったが、1979年に北総線が開通し「千葉ニュータウン」への入居が開始されたことにより、ベッドタウンとして開発が進み人口が増加した。一方で、北部では豊かな自然も多く残り、都市と自然のバランスがとれた開発が進められている。
2017年3月に行われた知名度調査では、「白井市を知っている」と答えた者の割合は、隣接自治体でも鎌ヶ谷市が86%、印西市が85.8%、船橋が38.6%だった。また、隣接しない千葉県内の自治体では、千葉市と市川市が20%だった。そのため市は知名度アップのための策として、2018年2月19日から26日まで、全国の名前に「色」がつく8つの鉄道駅および、字が似ていることから間違えられやすい京成電鉄臼井駅(佐倉市)に、「白井」の名を大きく書いたポスターを掲示した。[1]。
地理
- 市を横断するかたちで北総線および国道464号が通り、南北を縦断するかたちで国道16号および木下街道が走る。
- 隣接する印西市や、周辺の佐倉市、四街道市、成田市、八街市、富里市と印旛郡の2町と合わせて印旛地域と呼ばれることもある。なお、印旛地域の中では最も東京寄りに位置する。
- 下総台地(標高は約20m~30m)と川沿いの低地(谷津田)からなり、北部には手賀沼が位置する。河川は神崎川および二重川(印旛沼水系)、金山落(手賀沼水系)が流れる。
隣接している自治体
歴史
- 市町村名の由来:木下道の宿場が置かれた白井地区にちなむ。
沿革
- 1885年(明治22年)4月1日 - 町村制施行に伴い、白井橋本村、神々廻村、根村、名内村、富塚村、折立村、腹村、木村、中村、中村新田、今井新田が合併し印旛郡白井村が発足[2]。同時に隣接する谷清村と共に白井村谷清村組合村を発足。
- 1912年(大正2年)4月1日 - 谷清村が永治村に編入されたため白井村谷清村組合村を廃止し、単独村制となる(なお、昭和30年まで千葉県下には同名の村、千葉郡白井村が存在した)。
- 1954年(昭和29年)12月1日 - 永治村の一部(平塚と旧谷清村)を編入。
- 1964年(昭和39年)9月1日 - 町制施行し、白井町になる。
- 1965年(昭和40年) - 工業団地が造成される。
- 1979年(昭和54年)3月9日 - 北総開発鉄道北総線が開通。千葉ニュータウンへの入居開始。
- 2001年(平成13年)4月1日 - 市制施行し、白井市になる。
市域の変遷
1868年 以前 |
1872年 (明治5) |
1874年 (明治7) |
1875年 (明治8) |
1889年 (明治22) 4月1日 |
1913年 (大正2) 4月1日 |
1954年 (昭和29) 12月1日 |
1964年 (昭和39) 9月1日 |
2001年 (平成13) 4月1日 |
現在 | ||
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軽井沢新田 | 根村 | 東葛飾郡 鎌ケ谷村 |
東葛飾郡 鎌ケ谷村 |
東葛飾郡 鎌ケ谷村 |
東葛飾郡 鎌ケ谷町 |
鎌ケ谷市 | 鎌ケ谷市 | ||||
白井木戸新田 | 白井村 | 白井谷清村組合村 | 白井村 組合村 解消 |
白井村 | 町制 | 市制 | 白井市 | ||||
中木戸新田 | |||||||||||
七次村 | |||||||||||
白井橋本村 | |||||||||||
神々廻村 | |||||||||||
名内村 | |||||||||||
冨塚村 | |||||||||||
折立村 | |||||||||||
長殿村 | 復村 | ||||||||||
法目村 | |||||||||||
富ヶ谷村 | |||||||||||
富ヶ沢村 | |||||||||||
所沢村 | 木村 | ||||||||||
野口村 | |||||||||||
中村新田 | 中村 | ||||||||||
中村新田 | |||||||||||
今井新田 | |||||||||||
印西牧 の一部 |
十余一村 | 谷清村 | 永治村 に編入 組合村 解消 |
白井村 に編入 | |||||||
谷田村 | |||||||||||
清戸村 | |||||||||||
平塚村 | 永治村 | 永治村 | |||||||||
浦部村 | 印西町 | 印西町 | 印西市 | 印西市 | |||||||
小倉村 | |||||||||||
和泉村 | |||||||||||
白幡村 | |||||||||||
浦幡新田 | |||||||||||
浦部新田 | |||||||||||
高西新田 |
合併構想
"「北総市」"
2003年、印西市・印旛村・本埜村と2市2村の合併が検討され、2003年4月1日には「印西市・白井市・印旛村・本埜村合併協議会」が設立されていたが、2004年7月の住民投票で反対票が賛成票の倍以上を占める結果となり、合併計画は白紙となった。
人口
平成27年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、2.20%増の61,674人であり、増減率は県下54市町村中7位、60行政区域中9位。
白井市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
行政
警察
- 印西警察署管轄
- 西白井駅前交番
- 白井駅前交番
- 白井交番
計画
- 白井警察署
- 市役所を改築の際に分署を市役所内に建設する計画がある。
消防
- 印西地区消防組合
- 白井消防署
- 西白井消防署
行政機関
- 白井市役所
- 白井市役所派出所
- 白井駅前センター
- 西白井複合センター
- 富士センター
- 桜台センター
郵便局
- 日本郵便
- 白井郵便局
- 本白井郵便局
- 白井冨士郵便局
- 西白井駅前郵便局
銀行
経済
- 主な産業:果樹栽培(耕地面積の1/3を果樹が占める)
- 工業団地(1960年代~)
姉妹都市・提携都市
日本国外
地域
西白井・白井地区
- 市の西部に位置し、千葉ニュータウンの開発により発展した。北総線および国道464号線を中心に発展しており、西白井駅および白井駅周辺にはマンションや住宅地が立ち並ぶ。一方で、ニュータウン開発地域を外れると畑なども見られるが、宅地業者などが個別に造成しスプロール化した宅地造成地も多い。なお、日本中央競馬会競馬学校もこの地区に位置する。
桜台地区
- 市の東部に位置し、千葉ニュータウン中央エリアに属する。URによる集合住宅群や社会保険大学校などがあり、最寄り駅は千葉ニュータウン中央駅(印西市)となる。市の境界線に隣接しイオンモール千葉ニュータウン(印西市)がある。
北部地区
- 白井工業団地がある一方で、自然も多く残されている。下総台地上では果樹園や雑木林が多く見られるが、谷津田などの低地では水田も見ることができる。また大きな商業施設はないものの、国道16号線沿いにはロードサイド店舗が多く見られる。
住宅団地
- 堀込団地
- 堀込第二団地
- 南山団地
- 大山口団地
- 清水口団地
商業
市内に本社がある企業
市内に事業所または工場がある企業
市内の主な商業施設
- マルエツ
- 白井店
- 西白井店
- ヤオコー千葉ニュータウン店
- 東武ストア白井店
- トウズ白井駅前店
- ナリタヤ
- 白井店
- 千葉ニュータウン店
- タイヨーシロイマート
- ランドローム西白井店
- ニトリ千葉ニュータウン店
- ケーヨーデイツー白井ホームセンター店
- DCMホーマック白井店
- ロイヤルホームセンター白井店
- ケーズデンキ
- 白井店
- 白井駅前店
- ジーユーアクロスプラザ千葉ニュータウン店
教育
高等学校
中学校
小学校
廃校
- 白井町立白井第一小学校谷清分校(1956年東分校を設置)
- 白井町立白井第一小学校東分校(1987年白井第一小学校へ統合)
- 白井市立白井第二小学校平塚分校(2003年白井第二小学校へ統合)
学校教育以外の施設
交通
鉄道
- 中心となる駅:白井駅
未成線
バス
道路
一般国道
都道府県道
- 主要地方道
- 千葉県道59号市川印西線(木下街道)
- 一般県道
観光
名所・旧跡
- 滝田家住宅(国の重要文化財)
- 種別:有形文化財(建造物) 所在地:平塚
- 桁行9間(17.3m)、梁間5間(10.4m)の規模を有し、寄棟(よせむね)造、茅葺屋根
- 「清戸の泉」
- 清戸の泉には、平安時代初期の竜神伝説が伝わっている。そして、その伝説を祀った弁財天も存在する。さらに、白井というこの地名もこの伝説からつけられているという。
- 木下道(現木下街道・県道市川印西線)の宿場、「鮮魚道(なまみち)」
- 今井の桜
- 薬王寺
- 薬王寺は市内で最古の寺で、平安時代前期に開基されたと伝えられる。
- 延命寺
- 来迎寺
- 秋本寺
- 神宮寺
- 東光院
- 長楽寺
- 宗像神社
- 天神社
- 愛宕神社
- みたらし様
博物館,資料館
- 白井市郷土資料館
- 白井そろばん博物館
出身著名人
脚注
- ↑ “隣の船橋市民でさえ6割が知らない「千葉県白井市」 “色”がつく市のカラーポスターで知名度アップに躍起”. 産経ニュース (産業経済新聞社). (2018年2月20日) . 2018閲覧.
- ↑ 角川日本地名大辞典より。
- ↑ 白井市ホームページより(2010年4月閲覧)
- ↑ 白井市 なし坊ファミリーの紹介より。
関連項目
外部リンク
- 行政
- 観光
典拠レコード: