王滝村
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王滝村(おうたきむら)は長野県南西部に位置する村である。御嶽山のふもとに位置する。御嶽山は富士山・白山と並ぶ御岳信仰の山。
Contents
概要
王滝村は長野県の南西部にあり、西側は岐阜県と接する。村の北側には御嶽山がある。
かつては、林業がさかんで「木曽ヒノキ」が知られた。それは日本三大美林に数えられている。昔は、伐採したヒノキを筏にして川を利用した水運方法で上松町の製材所まで運ばれていた。しかしダムの建築により水運が出来なくなってしまったため、代わりの運搬手段として木曽森林鉄道が整備された。木曽森林鉄道は木材の運搬だけでなく、住民の足としても活躍していた。
特に王滝川の奥(上流部)の「木曽ヒノキ」は品質が高く、江戸時代から伐採が保護されてきた。1970年頃は1本10万円以上の価値があり、高級材木として知られた。さらに伊勢神宮の建築材として使用されていた。
行政
村長
加入する広域連合
所轄警察署
所轄消防署
財政
財政力指数は0.27(2005年度決算分)。また、2009年度決算分では、0.25である[1]。
またラスパイレス指数は、総務省が発表した2006年4月1日時点の国家公務員の俸給額を100とした対比での数字は67.5となっており、全国最下位であった[2]。また、2011年4月1日時点では、91.2であり、地域手当補正後ラスパイレス指数も同様の値であり、全国最下位でないものの(2011年の全国最下位は大分県姫島村である。)、長野県内では、77団体中69位である[3]。
姉妹都市・提携都市
国内
- 友好都市
- 提携都市
歴史
- 1504年(永正元年) - 信濃国筑摩郡王滝村が成立していたという記録が残っている[4]。
- 1700年(元禄13年) - 滝越村を合併。
- 1889年(明治22年)4月1日 - 町村制の施行により、西筑摩郡王滝村が単独で自治体を形成。
- 1961年(昭和36年)- 牧尾ダム完成(7500万t、着工1957年)、農地の3割が水没、2割の住民が移住。補償金でスキー場開発。
- 1968年(昭和43年)5月1日 - 西筑摩郡が改称して木曽郡となる。
- 1979年(昭和54年)10月28日 - 御嶽山が水蒸気爆発(有史以来初めての爆発)。
- 1984年(昭和59年)9月14日 - 長野県西部地震発生。御嶽山南側の山体崩壊(御嶽崩れ)による土砂災害により死者・行方不明者29名、住宅全半壊87棟。
- 1993年(平成5年)スキー場入場客が、67万人になる(1989年50万人。2011年5万人)
- 2005年(平成17年)財政非常事態宣言。
- 2014年(平成26年)9月27日 - 御嶽山が噴火(58人死亡)。人口859人[5]。
- 2017年 (平成29年)6月25日 - 長野県南西部を震源とする地震(M5.7)が発生、王滝村・木曽町で震度5強を観測
- 2018年(平成30年)7月8日 - 平成30年7月豪雨により王滝川が増水し、幅約5メートルの村道が60メートルに渡り崩落。外国人観光客含め19人が一時孤立した[6]。
隣接する自治体
※王滝村へ入ることができる道路は、実質的に木曽町から通じる県道256号および牧尾ダム右岸道路のみとなっている。上松町とは1本の林道が通じているのみで、下呂市・中津川市は営林署専用林道のみで一般車の往来は不可。大桑村とは車道が通じていない。
人口
王滝村(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
- 村立王滝小学校
- 村立王滝中学校
交通
道路
- 長野県道256号御岳王滝黒沢線
- 御岳スカイライン
- 御岳山の南東麓にある標高約900 mの御岳湖から、御嶽七合目にあたる標高2180 mの田ノ原天然公園(田の原山荘駐車場)に至る村道[7]。かつては有料の林道であったが、現在は王滝村道として無料開放されている[8]。区間は17.2km、標高差は約1200mあり、つづら折れのワインディングロードとなっている[7]。麓は森の中の舗装路で、御岳高原付近からは視界が開け、おんたけ2240スキー場のゲレンデを横切ったりしながらガードレールの無い道路が頂上まで続く[7]。自動車・オートバイのほか自転車も通行できるが、11月下旬から4月下旬までの期間は冬季閉鎖される[8]。御嶽神社参拝のための御嶽登山口にもなっている終点の田の原山荘駐車場から、霊峰・御嶽山の山頂が目前にそびえ、スキー場がある付近からは、中央アルプス(木曽山脈)の山並みを一望できる[8]。
路線バス
- 木曽町生活交通システム
- 王滝村営バス(夏季のみ)
- 巡回王滝号[9]
名所・旧跡・観光スポット・祭事・特産品
観光スポット・施設
- 御嶽山
- おんたけ2240(旧・おんたけスキー場)
- おんたけ銀河村キャンプ場
- 田の原天然公園
- 御岳山岳歴史文化会館
- 三浦ダム
- 牧尾ダム
- 松原スポーツ公園(スポーツ施設のほか、木曽森林鉄道の車両を動態保存し、車庫や路線の敷設している)
- モンゴル乗馬ノーサイド王滝 - 北白樺高原・長門牧場内のモンゴル乗馬ノーサイドと提携し、木曽駒や道産子の乗馬体験(8月のみ)
企業
神社仏閣
- 木曽御嶽神社王滝口
- 鳳泉寺
特産品
出身著名人
脚注
- ↑ 長野県王滝村 財政状況等一覧表(平成21年度決算)
- ↑ 総務省ホームページ地方行革コーナー
- ↑ 長野県 市区町村別ラスパイレス指数等の状況
- ↑ 当時より現在まで村名が変わっておらず、「日本最古の村」と称される場合もある。
- ↑ 「御嶽山噴火と王滝村 2014 記す」読売新聞 2014年12月27日
- ↑ “長野・王滝村で村道が崩落 孤立した住民らをヘリで搬送”. 朝日新聞デジタル. (2018年7月8日) . 2018閲覧.
- ↑ 7.0 7.1 7.2 「御岳スカイライン」『ニッポン絶景ロード100』 中村純一編、枻出版社〈エイムック〉、2016-04-10、60-61。ISBN 978-4-7779-3980-8。
- ↑ 8.0 8.1 8.2 「御岳スカイライン」『絶景ドライブ100選 [新装版]』 松井謙介編、学研パブリッシング〈GAKKEN MOOK〉、2015-09-30。ISBN 978-4-05-610907-8。
- ↑ 「巡回王滝号」運行路線図 ・ 運行時刻表 - 王滝村
関連項目
- 全国市町村一覧
- 長野県西部地震
- 王滝 (小惑星) - 1977年、木曽町にある東京大学東京天文台木曽観測所(当時)で発見された小惑星。同村にちなんで命名。
- 木曽森林鉄道
- 木曽五木
- 木曽御嶽神社王滝口
- 御嶽教
外部リンク
典拠レコード: