狭山スキー場
テンプレート:スキー場 狭山スキー場(さやまスキーじょう)は、埼玉県所沢市上山口に設置された人工スキー場。
概要
西武グループ傘下の西武鉄道が保有し、同社子会社の西武レクリエーション(西武園ゆうえんちの運営会社)が受託運営を行っている。西武グループではあるものの苗場スキー場や富良野スキー場などを擁するプリンスホテルの直営では無い。
2016年現在、関東地方で唯一の造雪機による屋内人工スキー場である。 (過去には豊島園インドアスキー場(1958~?)、ザウス(1993~2002)などがあった。現在スノーヴァ溝の口、スノーヴァ新横浜など、フリースタイルスキー・スノーボードに特化した短いコースサイズの屋内スキー場が存在しているが、スノーヴァでは吸水性ポリマーによる人工雪を使用している)
全体が屋根で覆われているが、コースの麓や側面には壁が無い半開放構造である(側面はビニールカーテンによって外気と仕切られており、その外側にリフトがある)。半開放構造であるため、外気温が高いと雪融けが進んでしまう・気候によってゲレンデにもやが出る等の外気の影響を受ける。
コース全長320m,コース幅30mと一般のスキー場やザウスと比べて小規模であり、オンシーズンに向けての体慣らしや、スキーやスノーボードの練習用途としての利用も想定している。
営業期間は10月下旬~翌年4月中旬頃。11月後半から3月中旬頃までの金・土曜日を中心に、22時から翌朝までのオールナイト(終夜)営業を実施している。夏季はグラススキー場として使われていたこともあった。
1986年に施設を改築し、コースの袖部分にリフトを設置すると共に、狭山スキー場のエントランスと埼玉西武ライオンズの球団事務所(本部)を兼ねた建物を新築。スキー場改札・ロッカールーム(コインロッカー)は地下1階にある。また、西武ドーム側にレストラン「DOME RESTAURANT CANTON TABLE」がある。男女兼用のロッカールームと、男女別のシャワーブースを備えた更衣室が置かれているが狭い(20㎡ほど)。タオル類の貸し出しは無いため、シャワーの利用は殆ど無い。
西武鉄道とは出資関係があるエフエムナックファイブにおいて、冬期にスポットCM(ジングル)を放送している。CMでは「西武ドーム前」とアナウンスしている。
苗場スキー場を本拠地とする苗場スキースクールの狭山校が開講している。
歴史
- 1959年 - 12月22日開業。開業式では高松宮夫妻がテープカットを行った。開設に伴い西武新宿線では狭山湖駅までの直通列車を増発した。
- 1963年 - プラスチック製の雪を導入、通年営業開始(注:現在は行っていない)
- 1985年 - 11月1日、改装実施。ゲレンデを20m延長、リフト2基を架替。
- 1986年 - 11月1日、改装実施。屋根を張替え、西武球場付属カレーレストラン「シエール」開業。
- 1987年 - 5月1日、グラススキーコース開業(注:現在はグラススキー営業は行っていない)
- 1993年 - 10月31日、新造雪システム導入
- 2005年 - 12月15日、そり専用コース、ちびっ子ゲレンデ開設
- 2010年 - 6月、レストラン「シエール」営業終了
- 2014年 - 2月、関東地方に記録的な大雪が降った(平成26年豪雪)。2月15日は「降雪の影響により」営業中止、翌日から営業再開するも車での来場にはチェーンまたはスタッドレスタイヤが必要な周辺道路状況であった。また首都圏から各地スキー場へ向かう交通網が雪の影響で遮断されたため、首都圏のスキー・スノーボード客が狭山スキー場へ多数来場し、大混雑となった。[1]
- 2017年 - 2017-2018シーズンから、場内照明をLEDに交換・ビニールカーテンを交換し、ゲレンデが明るくなった。
施設
- 索道
- ゲレンデの左右両袖にシングルリフト各1基、計2基。ゲレンデとはビニールカーテンで仕切られているため、乗車中にゲレンデは見えない(2017-2018シーズンから、ビニールカーテンが交換されて透明度が上がり、ゲレンデが見えるようになった)。
- A線(左側) 247m
- B線(右側) 237m
- ゲレンデの左右両袖にシングルリフト各1基、計2基。ゲレンデとはビニールカーテンで仕切られているため、乗車中にゲレンデは見えない(2017-2018シーズンから、ビニールカーテンが交換されて透明度が上がり、ゲレンデが見えるようになった)。
スキー場外観・施設画像
- 狭山スキー場 正面出入口.jpg
正面出入口
- 狭山スキー場 外観.jpg
ゲレンデ上部の外観
- 狭山スキー場 リフト乗り場付近.jpg
リフト乗り場付近
交通機関
- 西武狭山線・山口線(レオライナー) 西武球場前駅下車、メットライフドームに隣接する通路を歩き徒歩2分程度。
- 車の場合、青梅街道芋窪交差点から北方約2km。有料駐車場完備。
関連項目
- 西武鉄道 - 運営母体
- ららぽーとスキードームSSAWS - 同じ関東地方に存在した室内スキー場
- スキーイングイン津田沼 - 同じ関東地方に存在した室内スキー場
- エフエムナックファイブ