犬笛

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犬笛(いぬぶえ)とは、イヌネコ訓練などに用いられるホイッスル)の一種。フランシス・ゴルトンが発明したことから、ゴールトン・ホイッスルとも呼ばれる。

概要

犬笛が発することのできる音の周波数の範囲は、ヒトの可聴範囲を大きく上回っている。概して、犬笛は16000Hzから22000Hzの音を出せるが、人間の耳は20000Hzの音までしか聞き取ることができない。犬笛の中には、発する音の周波数を任意の高さ(音高)に変更できるように、スライド式の調節機構が備わっているものもある。しかしながらヒトに聞こえる音を出さないように調節すると遠くまで届かず、また障害物や高低差にも弱くなるので、実用になるのはヒトにも十分聞き取れる程度の周波数域である。

トレーナーは、犬笛の使い方しだいで、犬の関心を集めたり、しつけのために罰を与えたりすることを、容易く行えるようにもなる。

このような呼気によって音を出す笛の他に、電子的に人間の可聴波を超えた音を出す装置もまた、犬笛 (dog whistle) と呼ばれることがある。それは、圧電エミッター (piezoelectric emitters) を利用し、超音波を出す装置であるという。

これらのような笛は、自身の可聴範囲がどれだけであるかを調べるために使われることもある。また、物理学の公開実験に用いられることもある。

出典

cs:Galtonova píšťala