焼酎
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焼酎(しょうちゅう)
日本の代表的な蒸留酒。アルコール分は 20~45%で,酒税法 (昭和 28年法律6号) 上,甲,乙の2種類に分類されている。甲類はさつまいも,じゃがいも,とうもろこし,廃糖蜜などを原料に近代的な設備をもった大工場で生産されるもので,連続式蒸留機で精留されたアルコールを水で薄めて製品としたもの。大正時代以降に発展し,現在では市場に出回っている焼酎の大半が甲類である。乙類は日本在来の製法によるもので,代表的なものは,密封貯蔵してのち発酵させた清酒粕にもみ殻を混ぜたものを蒸籠 (せいろう) に広げ,水蒸気を通して酒粕のアルコール分を蒸留して造る粕取焼酎と,清酒を醸造するときのように醪 (もろみ) を発酵させ,それを蒸留して造る醪焼酎であるが,ほかにも麦焼酎 (壱岐) ,芋焼酎 (鹿児島,宮崎) ,泡盛 (沖縄) など地方によって特殊なものがある。乙類の焼酎にはそれぞれ独特な香りと風味があって,愛好者も多い。