炭酸せんべい
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炭酸せんべい(たんさんせんべい、炭酸煎餅)とは、兵庫県豊岡市の城崎温泉、兵庫県神戸市の有馬温泉、兵庫県宝塚市の宝塚温泉の名産とされる菓子。直径10センチメートル程度の円形で、比較的薄く1ミリメートル程度の厚みである。黄色から黄褐色をしており、表面には焼型の紋様が凹凸を成している。販売形態としては、湿気を防ぐために円柱形の缶入りのものや、個別包装されたものが大きな缶に入っているもの、割れたものを袋詰めにしたものなどがある。有馬温泉、宝塚大劇場、六甲有馬ロープウェーの六甲山頂駅、中国自動車道西宮名塩サービスエリアなどで販売されている。
製法
小麦粉、砂糖、でんぷん、食塩、重曹などに、温泉の炭酸泉水を加えて型を用いて焼き上げる。甘みをどう加えるかなど、材料配合には各店の独自性があるため、味が微妙に異なる。
類似品
チェコのカルロヴィ・ヴァリ(カルルスバード)にある温泉で売られていた焼菓子 (Lázeňská oplatka) を元にして作られたという説(カルルス煎餅)があり、群馬県の磯部温泉(磯部せんべい)、長崎県の雲仙温泉(湯せんぺい)、愛媛県の道後温泉(温泉煎餅)、三重県の榊原温泉(七栗せんべい)など、全国の温泉地で同様の品を見受けられることが多い。
派生品
炭酸せんべいにバニラクリームなどを挟んだものもあり、凮月堂(神戸ほか)の「ゴーフル」と類似している。