渋川駅
渋川駅(しぶかわえき)は、群馬県渋川市渋川辰巳町にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・日本貨物鉄道(JR貨物)の駅である。
「伊香保温泉・榛名湖口」の副駅名がある。
Contents
歴史
当初の鉄道院は、上越線を渋川の対岸である利根川左岸に通す計画を立案した[1]。
そのため、渋川側が利根川の右岸を通る経路への変更と駅の設置を働きかけ、当駅の設置が実現した[1]。
年表
- 1921年(大正10年)
- 1924年(大正13年)3月31日 - 上越南線が沼田駅まで開通[1]。
- 1945年(昭和20年)
- 1967年(昭和42年)6月10日 - 長野原線が電化[1]。
- 1971年(昭和46年)3月7日 - 長野原~大前間が開業し、吾妻線として営業を開始[1]。
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- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化により、関東・東北地区など本州の東側の旅客輸送部門をJR東日本、貨物輸送部門をJR貨物が承継[3][4]。
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乗り入れ路線
上越線を所属線[5]としており、吾妻線を加えた2路線が乗り入れている。当駅は線路名称上での吾妻線の起点であるが、吾妻線の列車は当駅から上越線に乗り入れ全列車が高崎駅まで直通している。なお、JR貨物は上越線にのみ第二種鉄道事業者として貨物列車を運行している。
全ての特急草津号が停車する。なお、上越線としては現在当駅以北で定期運転の優等列車の運転がない。
駅構造
。みどりの窓口(営業時間6時00分~20時00分)・自動券売機・指定席券売機が設置されている[6]。、Suica等のICカードが利用できる[6]。。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
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1 | ■上越線 | 下り | 水上方面 | |
■吾妻線 | 中之条・長野原草津口・万座・鹿沢口方面 | |||
2 | ■上越線 (■吾妻線含む) |
上り | 高崎・熊谷・上野方面 | |
3 | 一部列車 |
- 3番線は上下共用の副本線である。2017年3月4日現在では高崎方面行きの吾妻線・上越線の一部列車および高崎発当駅止まりの列車(到着後は回送)と両方向のSLみなかみが使用しており、水上・長野原草津口方面への普通列車の設定はない。
貨物取扱
現在、JR貨物の駅は車扱貨物の臨時取扱駅となっており、貨物列車の発着はない。かつては、旅客ホームの東側に1面1線のコンテナホームや留置線、関東電化工業の石油・化学薬品荷役線などがあった。ホームでは横浜本牧駅発送で関東電化工業渋川工場で使用する工業用塩化ナトリウム(化学薬品の原料となる)を降ろしダンプカーに移し替えていた。しかし渋川工場での苛性ソーダや塩酸などを生産する電解事業が中止されたため、通称:塩コキ、JR貨物UM30S形コンテナ使用(かつては塩トラ、国鉄トラ70000形貨車使用)と呼ばれた塩の運搬は廃止された。
それ以前は、駅南東にある大同特殊鋼渋川工場や日本カーリット群馬工場へ至る専用線も分岐していた。
利用状況
群馬県統計年鑑によると、1日の平均乗車人員は以下の通りである。
- JR東日本 - 2017年度の1日平均の乗車人員は3,453人である。
乗車人員推移 | |
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年度 | 一日平均乗車人員 |
2000 | 3,997 |
2001 | 3,926 |
2002 | 3,779 |
2003 | 3,643 |
2004 | 3,585 |
2005 | 3,563 |
2006 | 3,486 |
2007 | 3,482 |
2008 | 3,608 |
2009 | 3,565 |
2010 | 3,515 |
2011 | 3,428 |
2012 | 3,486 |
2013 | 3,506 |
2014 | 3,421 |
2015 | 3,441 |
2016 | 3,407 |
2017 | 3,453 |
- JR貨物
- 。
バス路線
駅前にバスのりばがあり、渋川市内、伊香保温泉、小野上温泉、前橋駅、高崎駅方面への路線バスや渋川市が運行する「渋川タウンバス」、関越交通や日本中央バス、JRバス関東が運行する高速バスが発着する。
- 1番のりば
- 渋川温泉・群大荒牧経由 前橋駅行(関越交通)
- 田中・上毛大橋・緑が丘町経由 前橋駅行(関越交通)
- 2番のりば 高速バス
- 3番のりば
- 急行 伊香保温泉行・伊香保榛名口行(関越交通)
- 渋川スカイランドパーク経由 伊香保温泉行・伊香保榛名口行(関越交通)
- 「渋川タウンバス」御蔭・渋川スカイランドパーク経由 りんご団地行(関越交通)
- 「渋川タウンバス」青葉台団地・りんご団地経由 原沢医院行(関越交通)
- 「渋川タウンバス」八木原駅経由 渋川温泉スカイテルメ行(日本中央交通)
- 「渋川タウンバス」渋川スカイランドパーク経由 はるな平和墓苑行(日本中央交通)
- 4番のりば
- 5番のりば
過去にあったバス路線
- JRバス関東
- 渋川線:渋川駅~長野原草津口駅
- 東武鉄道
- 中野行 - 1980年(昭和55年)4月に廃止[1]。
- 駒寄行 - 1982年(昭和57年)10月に廃止[1]。
- 仙石行 - 1984年(昭和59年)4月に廃止[1]。
- 上箱田行 - 1986年(昭和61年)10月に廃止に廃止され、代替として同年11月1日に北橘村営バスが運行を開始した[1]。
- 勝保沢行 - 1986年(昭和61年)10月に廃止[1]。
- 中之条駅行 - 1987年(昭和62年)4月に廃止[1]。
- 深山行 - 1988年(昭和63年)4月に廃止され、代替として同月8日から群馬観光のバスが運行を開始した[1]。
- 東村・御園行 - 1988年(昭和63年)9月に廃止され、代替として10月1日から吾妻観光のバスが運行を開始した[1]。
過去にあった電気軌道線
当駅開業前の1891年(明治24年)2月に渋川新町まで開通した上毛馬車鉄道が当駅前を通っており、同線は1910年(明治43年)10月9日に電化されて路面電車となった[1]。
この路線に接続して1910年(明治43年)10月16日に開業した伊香保電気軌道をや[2]、1893年(明治26年)9月1日に高崎から渋川長塚町間で営業を開始した群馬馬車鉄道が1910年(明治43年)9月23日に電化した路面電車もあり[1]、これら3路線は1927年(昭和2年)10月1日に東武鉄道が東京電灯から買収して東武伊香保線として営業開始した [8]。
しかし、自動車の発達に伴う道路事情の問題からバスへの転換の要望が強まり、1953年(昭和28年)7月1日に高崎~渋川間を廃止したのを皮切りに[8]、1954年(昭和29年)3月1日には前橋~渋川間を廃止[2]、1956年(昭和31年)12月29日には伊香保~渋川間を廃止して東武伊香保線は全線廃止となった[8]。
駅周辺
- Shibukawa station plaza 20080106.jpg
駅前広場(2008年1月)
- Shibukawa station bus terminal 20080106.jpg
駅前のバスターミナル(2008年1月)
- Shibukawa station signal model 20080106.jpg
駅前にあった腕木式信号。現在は改装工事により撤去された。
駅周辺は渋川市の市街地である。駅前広場が整備されており、伊香保温泉など付近の各温泉へのバスなどが発着する。 新町五差路までの約300mの駅前通りは約50店からなる商店街として昭和50年代までは公共交通を利用して買い物客を集めていた[9]。 しかし、時間貸しの駐車場が少なく買い物客などの車での利便性が低いことなどもあり[10]、郊外の大型店との競合で衰退して2015年(平成27年)5月時点で約30%が空き店舗となった[9]。 そのため、市が出店する際の店舗改修費の補助制度を作って商工会議所と協力して新規の出店者を招致したほか、時間貸しの市営駐車場や渋川地区物産振興協会の「しぶかわ名産品センター」などの開設などを行い、テコ入れを図っている[10]。
- 渋川ショッピングプラザ - 1977年(昭和52年)末に交通規制の強化などの影響を受けて倉庫業務を休業した渋川創庫が[1]、1980年(昭和55年)11月28日にニチイ渋川店をテナントとして入居・開業したが[11]、渋川サティとなった後に2009年(平成21年)7月31日に閉店した[12]。そのため、パワーセンターうおかつなどを後継店舗として招致した[12]。
- しぶかわ名産品センター - 2015年(平成27年)12月26日開店[13]。
- 大同特殊鋼渋川工場 - 1937年(昭和12年)に開設された関東製鋼が1964年(昭和39年)7月に富士製鉄の斡旋で大同特殊鋼に統合[1]。
- 国道17号
- 渋川市役所
- 群馬県立渋川高等学校 - 1920年(大正9年)4月に群馬県立渋川中学校として開校[1]。
- 群馬県立渋川女子高等学校 - 1920年(大正9年)4月に渋川町立実科高等女学校として開校し、1923年(大正12年)4月1日に群馬県立渋川高等女学校となった[1]。
- 渋川郵便局 - 1891年(明治24年)7月1日に下ノ町2464番地に渋川取扱所として郵便の取扱いを開始[1]。
- 関東電化工業渋川工場 - 1938年(昭和13年)に開設[1]。
- 駅前児童公園(通称SL公園) - 徒歩5分ほど、D51724が保存されている。
隣の駅
※特急「草津」の隣の停車駅は列車記事を参照。
脚注
- ↑ 1.00 1.01 1.02 1.03 1.04 1.05 1.06 1.07 1.08 1.09 1.10 1.11 1.12 1.13 1.14 1.15 1.16 1.17 1.18 1.19 1.20 1.21 1.22 1.23 1.24 引用エラー: 無効な
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タグです。 「gunma-jomo-100-2000-2
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 『交通年鑑 昭和63年版』 交通協力会、1988年3月。
- ↑ 今村都南雄 『民営化の效果と現実NTTとJR』 中央法規出版、1997年8月。ISBN 978-4805840863
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB 1998年
- ↑ 6.0 6.1 引用エラー: 無効な
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タグです。 「jreast-shibukawa-station-2015-8-31
」という名前の引用句に対するテキストが指定されていません - ↑ 4月1日(火) 運行時刻の改正について(東京空港交通)
- ↑ 8.0 8.1 8.2 東武鉄道年史編纂事務局 『東武鉄道六十五年史』 東武鉄道、1964年8月1日。
- ↑ 9.0 9.1 土屋弘(2015年5月12日). “渋川駅前、空き店舗なくせ 出店改修補助、市「まず玄関口から」”. 朝日新聞(朝日新聞社)
- ↑ 10.0 10.1 土屋弘(2016年1月14日). “JR渋川駅周辺、続々と活性化策 空き店舗・ビル解消、夏に新市営駐車場”. 朝日新聞(朝日新聞社)
- ↑ 『渋川倉庫株式会社九十年史』 渋川倉庫、1990年。
- ↑ 12.0 12.1 “今秋、渋川サティ跡1階に【カルチャー】”. ぐんま経済新聞 (群馬経済新聞社). (2009年8月6日)
- ↑ “渋川駅前に名産品センターがオープン”. 朝日新聞(朝日新聞社). (2015年12月27日)