清須市
清須市(きよすし)は、愛知県北西部(旧尾張国)の市である。清洲城(清須城)があることで知られる。
Contents
地理
清洲は戦国時代に織田信長の本拠地となった。地形は比較的平坦で、庄内川の下流域にあり、ほとんどの地域が海抜10m未満であるため、2000年の東海豪雨の際には、現在の市域の各所(特に旧西枇杷島町)で多数の浸水被害が生じた。
- 河川
隣接する自治体・行政区
NTTの市外局番は名古屋市、あま市などと同じ052であり、両市との間の電話は市内通話扱いとなる。
歴史
歴史的に、徳川家康による清洲越しで城下町がまるごと名古屋に移転するまで、尾張の首府として東海の巨鎮と称され、織田信長の青年時代の根拠地清須(清洲)、安土桃山時代に福島正則が城主だった城下町という由緒がある。また江戸時代以後は、美濃街道の宿場町「清須宿」、同街道の市場「枇杷島市」が存在していた。枇杷島市においてはその財力を背景に江戸時代より町内会ごとに名古屋型山車が作られており、江戸時代末期の1802年(享和2年)より尾張西枇杷島まつりが行われている。当祭は、名古屋東照宮の祭礼の形態を引き継ぐ数少ない祭として知られている。
沿革
- 2005年(平成17年)
- 2006年(平成18年)4月23日 - 合併後初めての清須市議会議員選挙(定数24)実施。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 西春日井郡春日町との合併協議会設置。2010年3月までの合併を目指すとした。
- 2009年(平成21年)10月1日 - 春日町を編入[1]。
市名の由来
市名の由来は、この地に古くからある地名に由来する。「きよす」の表記は、「清須」と「清洲」の両方が混在しており、歴史書によって異なる。伊勢神宮領を記録した14世紀中頃の『神鳳鈔(じんぽうしょう)』に「清須御厨(きよすみくりや)」として記載されているのが最古の記載としているが諸説ある。江戸時代初期に書かれた書物『三河物語』には「清須」、同時代に書かれた書物『信長公記』には「清洲」と書かれている。合併後の新市名には、前者の「清須」を採用した。
行政
- 市長
- 警察
- 消防
- 西春日井広域事務組合消防本部西消防署
議会
清須市議会
- 定数:22人
- 任期:2018年5月1日 - 2022年4月30日
- 議長:伊藤嘉起(清政会)
- 副議長:野々部享(清政会)
会派名 | 議席数 | 議員名(◎は代表者) |
---|---|---|
清政会 | 11 | ◎八木勝之、成田義之、久野茂、伊藤嘉起、岡山克彦、野々部享、 小崎進一、浅野富典、下堂薗稔、冨田雄二、松岡繁知 |
新世代 | 4 | ◎高橋哲生、大塚祥之、松川秀康、山内徳彦 |
公明党 | 3 | ◎岸本洋美、林真子、飛永勝次 |
市清クラブ | 2 | ◎浅井泰三、白井章 |
無所属 | 2 | 天野武藏、加藤光則 |
計 | 22 |
愛知県議会
- 選挙区:清須市、北名古屋市及び西春日井郡選挙区
- 議員定数:2人
- 任期:2015年4月30日 - 2019年4月29日
候補者名 | 当落 | 年齢 | 党派名 | 新旧別 | 得票数 |
---|---|---|---|---|---|
水野富夫 | 当 | 65 | 自由民主党 | 現 | 16,775票 |
安藤敏毅 | 当 | 57 | 民主党 | 現 | 14,119票 |
太田考則 | 落 | 47 | 無所属 | 新 | 9,221票 |
中川敦史 | 落 | 43 | 無所属 | 新 | 4,713票 |
衆議院
氏名 | 党派名 | 当選回数 | 備考 |
---|---|---|---|
赤松広隆 | 立憲民主党 | 10 | 選挙区 |
神田憲次 | 自由民主党 | 3 | 比例復活 |
経済
商業
- 主な商業施設
市内の主な企業
- ナカモ(味噌などの醸造)
- 武藤鉦製薬 本社・新川工場(入浴剤などの製造販売)
- キリンビール 名古屋工場
- アイカ工業 本社工場
- 清洲桜醸造(日本酒や焼酎などの酒類醸造)
- アステラス製薬 清須事業場
- 明電舎 名古屋事業所
- 名糖産業 枇杷島工場
- 明治チューインガム 本社工場(明治のガム製造部門)
- ロピア 本社・工場(チルドスイーツの製造。稲沢工場・下津工場・春日工場が所在)
- 東海プリントメディア(読売新聞中部支社の工場。東海3県と静岡県遠州地方向けに発送する読売新聞とスポーツ報知を印刷)
- 日経名古屋製作センター(日本経済新聞社の工場。東海3県向けに発送する日本経済新聞を印刷)
- 豊和工業 本社工場
- 三菱重工 冷熱事業本部
- 東海理化 西枇杷島工場
- 東海染工 名古屋営業所
- フジミインコーポレーテッド 本社
- 豊田合成 本社工場
- 株式会社 池戸製作所(→大里駅を参照)
- パロマ 清洲工場
金融・郵政
- 金融機関
- 三菱UFJ銀行枇杷島支店
- 三菱UFJ銀行尾張新川支店
- 十六銀行清洲支店
- 中京銀行春日支店
- 岐阜信用金庫清洲支店
- いちい信用金庫清洲支店
- 瀬戸信用金庫西枇杷島支店
- 中日信用金庫新川支店
- 中日信用金庫清洲支店
- 中日信用金庫西枇杷島支店
- 中日信用金庫須ヶ口支店
- 西春日井農業協同組合西枇杷島支店
- 西春日井農業協同組合新川支店
- 西春日井農業協同組合清洲支店
- 西春日井農業協同組合阿原支店
- 西春日井農業協同組合春日支店
- 郵便局
- 枇杷島郵便局
- 清洲郵便局
- 尾張新川郵便局
- 須ヶ口郵便局
- 枇杷島大和郵便局
- 清洲丸之内郵便局
- 春日郵便局
- 二ツ杁郵便局
姉妹都市・提携都市
海外
- 姉妹都市
- ヘレス・デ・ラ・フロンテーラ(スペイン・アンダルシア州)
- 1994年(平成6年)1月 旧清洲町と姉妹都市提携
- フレンドシップ相手国
2005年に開催された愛知万博で、名古屋市を除く愛知県内の市町村が120の万博公式参加国をそれぞれ「一市町村一国フレンドシップ事業」としてフレンドシップ相手国として迎え入れた[2]。
日本国内
- 友好都市
- その他
地域
人口
清須市(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
地名
清須市の地名を参照のこと。
交通
鉄道
市の中心となる駅:須ヶ口駅
清洲駅は稲沢市にあるが、駅の直ぐ南側が清須市になる。
- 20px名古屋鉄道(名鉄)
- NH名古屋本線:(枇杷島分岐点) - 西枇杷島駅 - 二ツ杁駅 - 新川橋駅 - 須ヶ口駅 - 丸ノ内駅 - 新清洲駅
- IY犬山線:(枇杷島分岐点) - (下砂杁信号場) - 下小田井駅
- TB津島線:須ヶ口駅
- 東海交通事業(TKJ)
- ■城北線:枇杷島駅 - 尾張星の宮駅
バス
- きよすあしがるバス 乗車料金一律100円(未就学児は無料)
- 名古屋市営バス名駅26号系統(名古屋駅 - 上小田井駅 - 平田住宅)が、1停留所(古城バス停)間のみ市内を通る。その他の路線バスは通っていない。
道路
- 清洲JCT - (1601/1611)春日出入口 - (北名古屋市)
- 愛知県道124号西条清須線
- 愛知県道126号給父西枇杷島線
- 愛知県道127号助七西田中線
- 愛知県道128号給父清須線
- 愛知県道136号一宮清須線
- 愛知県道141号枇杷島停車場線
- 愛知県道142号新清洲停車場線
- 愛知県道153号浅井清須線
- 愛知県道162号松河戸西枇杷島線
- 愛知県道163号一場中小田井線
- 愛知県道165号春日小牧線
- 愛知県道190号名古屋一宮線
- 愛知県道449号高速清須一宮線(名古屋高速16号一宮線)
- 愛知県道454号大里停車場清須線
- 愛知県道455号高速名古屋朝日線(名古屋高速6号清須線)
教育
大学・短大
専修学校
高等学校
- 愛知県立新川高等学校
- 愛知県立五条高等学校 (あま市と跨る地に所在)
中学校
小学校
- 清須市立新川小学校
- 清須市立星の宮小学校
- 清須市立桃栄小学校
- 清須市立西枇杷島小学校
- 清須市立古城小学校
- 清須市立清洲小学校
- 清須市立清洲東小学校
- 清須市立春日小学校
見どころ
寺社
- 寺院
- 神社
清須市内に約100近くの寺院・神社がある。[3]。
- 城郭
- 清洲城(清洲城古城跡公園)
- 街道
- 遺跡
- 朝日遺跡(貝殻山貝塚など)清須市貝塚の住所に当たる
- 名所・観光地
- 新川橋詰ポケットパーク
- 新川開削本陣記念公園
- アルコ清洲
- カルチバ新川
- 西枇杷島町横断歩道橋(日本一古い歩道橋として知られていたが、歩道橋の改築にともない撤去されたため現存しない)
- はるひ夢の森公園
祭事・祭事
- 織田信長公顕彰祭(6月2日)
ゆるキャラ
出身有名人
- 池田輝政(戦国武将、姫路城を現在の形に改修)
- 石田芳夫(囲碁プロ棋士)
- 江口亮輔(プロ野球選手、千葉ロッテマリーンズ)
- 大木浩(国会議員)
- 太田俊二(旧新川町出身。研究者、早稲田大学准教授)
- 加藤あい(女優)
- 鹿取洋子(タレント)
- 呉智英(評論家)
- 杉山裕子(フリーアナウンサー)
- 登田真由子(元・岩手朝日テレビアナウンサー)
- 早川敦子(フリーアナウンサー)
- 堀江しのぶ(タレント)
- 山手和明(江戸時代の名の知れた商人、明治時代に持病の糖尿病で死亡。墓は市内にある)
- 水野敬也(作家)
- 鳥山明(清須市出身で現在も本市内在住)[5]
清須市を舞台にした作品
小説・ライトノベル
映画
- 清須会議(2013年公開)
郵便番号
郵便番号は以下の通りとなっている。2006年10月1日に変更。
関連項目
脚注
- ↑ “新清須市が誕生 春日町合併、記念式に300人”. 中日新聞 (中日新聞社). (2009年10月1日)
- ↑ 「あいちフレンドシップ交流アルバム」(あいちフレンドシップ交流アルバム)
- ↑ 「神社・寺院一覧」(清須市の神社・寺院)
- ↑ “イメージキャラクター誕生”. 清須市. . 2013閲覧.
- ↑ 地域情報|一般社団法人 名古屋西法人会 2014年6月24日閲覧。
外部リンク
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