清流
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清流(せいりゅう)とは、「清らかな水の流れ[1]」のこと。転じて、心が清い人や、社会的な地位が高い慈善家を指して言う[1]。
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清らかな水の流れ
- 国土交通省が公表している全国一級河川の水質現況では、毎年上位のランキングが公表されており[2]、これで1位となった河川(複数の河川が同順位であることが多い)を「清流日本一」等と表現する場合がある[3]。
- 環境省が公表している公共用水域の水質測定結果でも、同様に上位の河川が公表されており[4]、これで1位となった河川(こちらも複数の河川が同順位であることが多いが、国土交通省の結果とは異なる場合がある)を「清流日本一」等と表現する場合がある[5]。
- 環境省が1985年に選定した名水百選や2008年に選定した平成の名水百選に選定されたことをもって「清流」と表現する場合もある。
昭和58年にNHKが『NHK特集』において、四万十川を「日本最後の清流」として紹介し[6]、四万十川が日本を代表する清流という認識が広まった。しかし四万十川は国土交通省の全国一級河川の水質現況では122位(平成21年度)であり[2]、水質が特に良い訳ではないが、四万十川が清流として多くの人を惹きつけるのは、生態系が豊かであることや、河道や川岸が比較的自然に近い状態で残され、里山の原風景が残っていること、川と関わる伝統的な生活文化が残っている等複数の魅力があるためである[7]。『NHK特集』においては四万十川が清流を保ってきた理由の一つとして、本流に大規模なダムが建設されていないことも挙げられており、他の河川でも「ダムのない清流」等、ダムがないことが清流の条件であるというような表現がなされている場合もある[8]。
日本の川では、主に都市部においては家庭用水や工場用水の流出により、水質汚染が進んだ他、治水の観点からコンクリート護岸で固められたり、利水のための取水によって川を流れる水量が極端に減少する等、清流と呼べる河川は少なくなった。水質の悪化は悪臭などの元にもなるため社会問題にもなり、現在、排水の適切な処理などによる水質浄化、ヘドロや廃棄物などの撤去、河川に対する啓蒙活動や河畔林の整備、多自然型川づくりなどにより清流を残そう(もしくは取り戻そう) という活動も行われているが、すべての河川においての解決には至っていない。