海草郡
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人口8,665人、面積128.34km²、人口密度67.5人/km²。(2018年4月1日、推計人口)
次の1町を含む。
- 紀美野町(きみのちょう)
かつて、和歌山県議会で海草郡選出議員が強大な勢力を誇った。それゆえ「海草閥」と呼ばれ、同郡内への旧制中学校の設置を求めたり、郡部の和歌山市への編入に反対したりするなど、県政に非常に大きな影響力を持った。
郡域
1896年(明治29年)に行政区画として発足した当時の郡域は、下記の区域にあたる。
- 和歌山市の大部分(吐前、金谷以東を除く、概ね中之島、吉田、新内、友田町、美園町、田中町、木広町、吹屋町、新生町、手平、新堀東、堀止南ノ丁、堀止西二丁目、今福、砂山南、舟津町、築港、湊、北島、福島、粟より外側の区域[1])
- 海南市の大部分(別院、沖野々、木津、次ヶ谷、ひや水、海老谷以東)
- 有田市の一部(初島町里・初島町浜)
なお、現在の郡域は、全域が1951年に那賀郡から編入した区域である。
歴史
- 明治29年(1896年)
- 明治30年(1897年)9月1日 - 郡制を施行。
- 明治32年(1899年)
- 大正10年(1921年)2月11日 - 内海村が町制施行して内海町となる。(5町37村)
- 大正12年(1923年)4月1日 - 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和2年(1927年)4月1日 - 雑賀村が和歌山市に編入。(5町36村)
- 昭和2年(1927年)11月1日 - 宮村が和歌山市に編入。(5町35村)
- 昭和8年(1933年)6月1日 - 和歌浦町・鳴神村・中之島村・岡町村・四箇郷村・雑賀崎村・宮前村が和歌山市に編入。(4町29村)
- 昭和9年(1934年)5月1日 - 黒江町・内海町・日方町・大野村が合併して海南市が発足し、郡より離脱。(1町28村)
- 昭和10年(1935年)2月11日 - 紀三井寺村が町制施行して紀三井寺町となる。(2町27村)
- 昭和13年(1938年)6月1日 - 浜中村が町制施行・改称して下津町となる。(3町26村)
- 昭和15年(1940年)
- 2月1日 - 湊村・野崎村・三田村が和歌山市に編入。(3町23村)
- 4月1日 - 紀三井寺町が和歌山市に編入。(2町23村)
- 昭和17年(1942年)7月1日 - 松江村・木ノ本村・貴志村・楠見村が和歌山市に編入。(3町19村)
- 昭和26年(1951年)10月1日 - 那賀郡中野上村・南野上村・北野上村・東野上町・小川村・下神野村・上神野村・猿川村・長谷毛原村・志賀野村・真国村・細野村の所属郡が本郡に変更。猿川村は改称して国吉村となる。(4町30村)
- 昭和28年(1953年)
- 昭和29年(1954年)1月1日 - 西脇野村が町制施行・改称して西脇町となる。(7町27村)
- 昭和30年(1955年)
- 昭和31年(1956年)9月1日 - 西脇町・和佐村・安原村・西山東村・東山東村が和歌山市に編入。(5町6村)
- 昭和32年(1957年)8月1日 - 細野村が分割し、一部(円明寺・勝谷・四郷)が美里町に、残部(垣内・細野中畑・峯・根来窪)が那賀郡桃山町に編入。(5町5村)
- 昭和33年(1958年)
- 4月1日 - 有功村・直川村・川永村が和歌山市に編入。(5町2村)
- 7月1日 - 加太町が和歌山市に編入。(4町2村)
- 昭和34年(1959年)
- 1月1日 - 山口村が和歌山市に編入。(4町1村)
- 4月1日 - 紀伊村が和歌山市に編入。(4町)
- 昭和37年(1962年)8月1日 - 初島町が有田市に編入。(3町)
- 平成17年(2005年)4月1日 - 下津町が海南市と合併し、改めて海南市が発足。(2町)
- 平成18年(2006年)1月1日 - 野上町・美里町が合併して紀美野町が発足。(1町)
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 旧郡 | 明治29年3月26日 | 明治29年 - 大正15年 | 昭和1年 - 昭和19年 | 昭和20年 - 昭和29年 | 昭和30年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 | |
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海部郡 | 椒村 | 椒村 | 椒村 | 昭和28年1月1日 町制改称 初島町 |
昭和37年8月1日 有田市に編入 |
有田市 | 有田市 | ||
浜中村 | 浜中村 | 浜中村 | 昭和13年6月1日 町制改称 下津町 |
下津町 | 昭和30年2月1日 下津町 |
平成17年4月1日 海南市 |
海南市 | ||
大崎村 | 大崎村 | 大崎村 | 昭和28年2月1日 町制 大崎町 | ||||||
仁義村 | 仁義村 | 仁義村 | 仁義村 | ||||||
加茂村 | 加茂村 | 加茂村 | 加茂村 | ||||||
塩津村 | 塩津村 | 塩津村 | 塩津村 | ||||||
加太村 | 明治32年4月1日 町制 |
加太町 | 加太町 | 昭和33年7月1日 和歌山市に編入 |
和歌山市 | 和歌山市 | |||
西脇野村 | 西脇野村 | 西脇野村 | 昭和29年1月1日 町制改称 西脇町 |
昭和31年9月1日 和歌山市に編入 | |||||
木ノ本村 | 木ノ本村 | 木ノ本村 | 昭和17年7月1日 和歌山市に編入 |
和歌山市 | 和歌山市 | ||||
湊村 | 湊村 | 湊村 | 昭和15年4月1日 和歌山市に編入 | ||||||
和歌村 | 明治32年3月16日 町制改称 和歌浦町 |
昭和8年6月1日 和歌山市に編入 | |||||||
雑賀崎村 | 雑賀崎村 | ||||||||
雑賀村 | 雑賀村 | 昭和2年4月1日 和歌山市に編入 | |||||||
名草郡 | 和歌山市 | 和歌山市 | 和歌山市 | ||||||
宮村 | 宮村 | 昭和2年11月1日 和歌山市に編入 | |||||||
鳴神村 | 鳴神村 | 昭和8年6月1日 和歌山市に編入 | |||||||
四箇郷村 | 四箇郷村 | ||||||||
岡町村 | 岡町村 | ||||||||
中ノ島村 | 中ノ島村 | ||||||||
宮前村 | 宮前村 | ||||||||
紀三井寺村 | 紀三井寺村 | 昭和10年2月11日 町制 紀三井寺町 |
昭和15年4月1日 和歌山市に編入 | ||||||
野崎村 | 野崎村 | 野崎村 | 昭和15年4月1日 和歌山市に編入 | ||||||
三田村 | 三田村 | 三田村 | |||||||
松江村 | 松江村 | 松江村 | 昭和17年7月1日 和歌山市に編入 | ||||||
貴志村 | 貴志村 | 貴志村 | |||||||
楠見村 | 楠見村 | 楠見村 | |||||||
西和佐村 | 西和佐村 | 西和佐村 | 西和佐村 | 昭和30年1月1日 和歌山市に編入 | |||||
岡崎村 | 岡崎村 | 岡崎村 | 岡崎村 | ||||||
和佐村 | 和佐村 | 和佐村 | 和佐村 | 昭和31年9月1日 和歌山市に編入 | |||||
東山東村 | 東山東村 | 東山東村 | 東山東村 | ||||||
西山東村 | 西山東村 | 西山東村 | 西山東村 | ||||||
安原村 | 安原村 | 安原村 | 安原村 | ||||||
有功村 | 有功村 | 有功村 | 有功村 | 昭和33年4月1日 和歌山市に編入 | |||||
直川村 | 直川村 | 直川村 | 直川村 | ||||||
川永村 | 川永村 | 川永村 | 川永村 | ||||||
山口村 | 山口村 | 山口村 | 山口村 | 昭和34年1月1日 和歌山市に編入 | |||||
紀伊村 | 紀伊村 | 紀伊村 | 紀伊村 | 昭和34年4月1日 和歌山市に編入 | |||||
日方村 | 明治29年4月1日 町制 日方町 |
昭和9年5月1日 海南市 |
海南市 | 海南市 | 平成17年4月1日 海南市 |
海南市 | |||
黒江村 | 明治29年7月7日 町制 黒江町 | ||||||||
内海村 | 大正10年2月11日 町制 内海町 | ||||||||
大野村 | 大野村 | ||||||||
巽村 | 巽村 | 巽村 | 巽村 | 昭和30年4月10日 海南市に編入 | |||||
亀川村 | 亀川村 | 亀川村 | 亀川村 | ||||||
那賀郡 | 南野上村 | 昭和26年10月1日 海草郡 | |||||||
北野上村 | |||||||||
中野上村 | |||||||||
東野上村 | 昭和2年1月1日 町制 |
昭和26年10月1日 海草郡 |
昭和30年4月1日 改称 野上町 |
平成18年1月1日 紀美野町 |
紀美野町 | ||||
志賀野村 | 昭和26年10月1日 海草郡 |
昭和30年4月1日 東野上町に編入 | |||||||
小川村 | 昭和30年4月16日 野上町と合併 | ||||||||
下神野村 | 昭和30年6月1日 美里町 | ||||||||
上神野村 | |||||||||
長谷毛原村 | |||||||||
真国村 | |||||||||
猿川村 | 昭和26年10月1日 海草郡 同日改称 国吉村 | ||||||||
細野村 | 昭和26年10月1日 海草郡 |
昭和32年8月1日 美里町に編入 | |||||||
昭和32年8月1日 那賀郡 桃山町に編入 |
平成17年11月7日 紀の川市 |
紀の川市 |
脚注
参考文献
- 角川日本地名大辞典 30 和歌山県
先代: 名草郡・海部郡 |
行政区の変遷 1896年 - |
次代: (現存) |