浅草橋駅
浅草橋駅(あさくさばしえき)は、東京都台東区浅草橋一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)・東京都交通局(都営地下鉄)の駅である。台東区の駅で最も南に位置する。
JR東日本の総武本線支線(運転系統は中央・総武線各駅停車)と、都営地下鉄の浅草線が乗り入れ、接続駅となっている。JR東日本の駅は特定都区市内制度における「東京都区内」に属する。JR中央・総武線各駅停車の駅には「JB 20」、都営地下鉄浅草線の駅には「A 16」の駅番号がそれぞれ付与されている。
Contents
歴史
- 1932年(昭和7年)7月1日 - 総武線の駅が開業[1]。
- 1960年(昭和35年)12月4日 - 都営地下鉄1号線の駅が開業、乗り換え駅となる。
- 1978年(昭和53年)7月1日 - 都営地下鉄1号線を浅草線に改称。
- 1985年(昭和60年)11月29日 - 国鉄千葉動力車労働組合を支持する中核派が国鉄分割民営化に反対して駅を占拠・放火するなどの騒乱が発生。当日は国鉄線側が終日客扱いが不能となった(→国電同時多発ゲリラ事件)[1]。なお、都営浅草線は平常通り運行していた。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化に伴い、国鉄の駅はJR東日本の駅となる[1]。
- 2001年(平成13年)11月18日 - JR東日本でICカード「Suica」の利用が可能となる。
- 2007年(平成19年)
- 2016年(平成28年)3月26日 - 西口エレベーターの使用を開始。
- 2018年(平成30年)7月1日 - JR東日本の駅の東口を業務委託化。これに伴い業務委託駅となる[3]。
駅構造
JR東日本
相対式ホーム2面2線を有する高架駅である。東西に出口があり都営地下鉄浅草線とは東口での乗り換えとなる。当駅より千葉方面は千葉支社の管轄である。
開業以来エスカレーターとエレベーターは設置されておらず、車椅子利用者のために係員の付き添いのもとで利用できる階段昇降機が東口側階段に設置されているだけだったが、2016年3月26日には西口改札とホームを結ぶエレベーターの使用が開始され、深夜および早朝に閉鎖されていた西口も終日営業となった。トイレは東口・西口とも改札内にある。
自動改札機が設置されているが、東口では隅田川花火大会が開催される日に、臨時で簡易Suica改札機が設置される。
のりば
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 | 総武線(各駅停車) | 西行 | 秋葉原・新宿・三鷹方面 |
2 | 東行 | 錦糸町・船橋・千葉方面 |
(出典:JR東日本:駅構内図)
- 1番線のLED発車標には、現在は直通していない「東京」「上野」方面の表記がある(これらの駅へは秋葉原駅で山手線または京浜東北線に乗り換える必要がある)。また、ホームには「ここは浅草ではありません。浅草へは都営浅草線をご利用下さい。徒歩では30 - 40分かかります。」という旨の案内がある(後述のバス路線も利用可能)。
- JR Asakusabashi sta 004.jpg
西口(2010年7月31日)
- JR-Asakusabashi002.jpg
東口改札付近(2007年2月25日)
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ホーム(2007年2月25日)
東京都交通局
島式ホーム1面2線を有する地下駅である。ホーム階(地下2階)と改札階(地下1階)の間にはエスカレーターとエレベーターが設置されている。コンコースにはだれでもトイレが設置されている。また、A1出入口にはエレベーターも併設されている[4]。
ホームの西馬込方はカーブにかかっており、ドアとホームの間が広く開いている。
門前仲町駅務管区浅草橋駅務区として、浅草橋駅 - 押上駅間の各駅を管理している(ただし押上駅は京成電鉄の管轄駅である)。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営浅草線 | 西馬込・京急線・ 羽田空港方面 |
2 | 浅草・押上・京成線・北総線・ 成田空港方面 |
- 「雷門・浅草寺への最寄り駅は浅草駅です。」という案内板がある。
- 近年、駅名標の下に「人形の久月 総本店前」の副名称板が設置された。
- 押上方に両渡り線(非常渡り兼用)と引き上げ線1本を有し、押上方面への始発・押上方面からの最終列車の発着駅となっている。また、ダイヤ乱れ時に京急線方面からの列車が折り返すことがあるほか、試運転列車の折り返し駅でもある。なお、開業時は引き上げ線が上り本線となっていたため、現在の上り本線が引き上げ線となっていた。ただし現在は車止めが設置されており、引き上げ線は蔵前方につながっていない。
- エアポート快特は通常当駅を通過するが、隅田川花火大会が開催される日は臨時に停車する。
- Toei-Asakusabashi001.jpg
都営地下鉄改札付近(2007年2月25日)
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都営地下鉄ホーム(2017年5月12日)
利用状況
- JR東日本 - 2017年度の1日平均乗車人員は54,593人である[利用客数 1]。
- 同社の駅の中では関内駅に次いで第89位である。
- 都営地下鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員は59,150人(乗車人員:29,740人、降車人員:29,410人)である[利用客数 2]。
都営地下鉄の各年度の1日平均乗降人員数は下表の通り。
年度 | 都営地下鉄 | |
---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2003年(平成15年) | 55,492 | −4.4% |
2004年(平成16年) | 54,129 | −2.5% |
2005年(平成17年) | 53,600 | −1.0% |
2006年(平成18年) | 53,758 | 0.3% |
2007年(平成19年) | 55,086 | 2.5% |
2008年(平成20年) | 54,864 | −0.4% |
2009年(平成21年) | 53,999 | −1.6% |
2010年(平成22年) | 53,966 | −0.1% |
2011年(平成23年) | 52,036 | −3.6% |
2012年(平成24年) | 55,722 | 7.1% |
2013年(平成25年) | 56,585 | 1.5% |
2014年(平成26年) | 56,949 | 0.6% |
2015年(平成27年) | 58,593 | 2.9% |
2016年(平成28年) | 59,150 | 1.0% |
各年度の1日平均乗車人員数は下表の通り。
年度 | JR東日本 | 都営地下鉄 | 出典 |
---|---|---|---|
1992年(平成 | 4年)66,471 | 29,118 | [東京都統計 1] |
1993年(平成 | 5年)65,551 | 34,282 | [東京都統計 2] |
1994年(平成 | 6年)63,605 | 33,712 | [東京都統計 3] |
1995年(平成 | 7年)62,943 | 32,956 | [東京都統計 4] |
1996年(平成 | 8年)62,614 | 32,849 | [東京都統計 5] |
1997年(平成 | 9年)61,080 | 32,540 | [東京都統計 6] |
1998年(平成10年) | 59,490 | 32,003 | [東京都統計 7] |
1999年(平成11年) | [JR 1]58,658 | 30,825 | [東京都統計 8] |
2000年(平成12年) | [JR 2]57,537 | 29,962 | [東京都統計 9] |
2001年(平成13年) | [JR 3]56,602 | 29,173 | [東京都統計 10] |
2002年(平成14年) | [JR 4]56,594 | 29,162 | [東京都統計 11] |
2003年(平成15年) | [JR 5]55,414 | 27,970 | [東京都統計 12] |
2004年(平成16年) | [JR 6]54,405 | 27,208 | [東京都統計 13] |
2005年(平成17年) | [JR 7]54,178 | 26,915 | [東京都統計 14] |
2006年(平成18年) | [JR 8]54,322 | 27,019 | [東京都統計 15] |
2007年(平成19年) | [JR 9]54,894 | 27,691 | [東京都統計 16] |
2008年(平成20年) | [JR 10]54,347 | 27,656 | [東京都統計 17] |
2009年(平成21年) | [JR 11]53,612 | 27,206 | [東京都統計 18] |
2010年(平成22年) | [JR 12]53,014 | 27,182 | [東京都統計 19] |
2011年(平成23年) | [JR 13]51,475 | 26,265 | [東京都統計 20] |
2012年(平成24年) | [JR 14]52,259 | 27,939 | [東京都統計 21] |
2013年(平成25年) | [JR 15]53,327 | 28,410 | [東京都統計 22] |
2014年(平成26年) | [JR 16]53,432 | 28,651 | [東京都統計 23] |
2015年(平成27年) | [JR 17]53,954 | 29,521 | [東京都統計 24] |
2016年(平成28年) | [JR 18]54,070 | 29,740 | [東京都統計 25] |
2017年(平成29年) | [JR 19]54,593 |
駅周辺
JR駅の東口周辺は「久月」や「吉徳」などの人形問屋や模型メーカー・卸、総武線の南側は衣料品といった各種の問屋がそれぞれ集まっていることで知られている。2003年から2012年まで、フランス語によるインターナショナル・スクールであるリセ・フランコ・ジャポネ・ド・東京柳北校が駅西側の旧柳北小学校跡地を利用していた。
- 神田川
- 隅田川
- 国道6号(江戸通り)
- 国道14号(京葉道路)
- 東京都道302号新宿両国線(靖国通り)
- 台東区立浅草中学校
- 開智日本橋学園中学校・日本橋女学館高等学校
- 東京都立忍岡高等学校
- みずほ銀行 浅草橋支店
- 三菱UFJ銀行 浅草橋支店
- 千葉興業銀行 東京支店
- 総武快速線馬喰町駅6番出入口まで徒歩5分ほど
駅南の柳橋一丁目は1999年まで花柳界があった。現在も屋形船の発着場がある。駅北の旧茅町は「毎日新聞」発祥の地である。
バス路線
東口付近の江戸通り上にある都営バスの「浅草橋駅前」停留所と、西口付近にある台東区循環バス「めぐりん」の「浅草橋駅北」停留所、「ぐるーりめぐりん」の「浅草橋地区センター」が最寄りバス停留所となる。
都営バスの「浅草橋」停留所は、当駅から神田川を越えた靖国通りおよび江戸通り上に存在する(馬喰町駅付近)。
浅草橋駅前
浅草橋駅北
浅草橋地区センター
隣の駅
脚注
出典
- JR・地下鉄の一日平均利用客数
- JR東日本の1999年度以降の乗車人員
- ↑ 各駅の乗車人員(1999年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2000年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2001年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2002年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2003年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2004年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2005年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2006年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2007年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2008年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2009年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2010年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2011年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2012年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2013年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2014年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2015年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2016年度) - JR東日本
- ↑ 各駅の乗車人員(2017年度) - JR東日本
- JR・地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)
関連項目
外部リンク
- ■ 中央・総武線(各駅停車)
- (三鷹 - 新宿間・代々木 - 御茶ノ水間 : 中央本線、新宿 - 代々木間 : 山手線、御茶ノ水 - 千葉間 : 総武本線)
(立川方面<<)三鷹 - 吉祥寺 - 西荻窪 - 荻窪 - 阿佐ケ谷 - 高円寺 - 中野(>>高田馬場方面) - 東中野 - 大久保 - 新宿 - 代々木 - 千駄ケ谷 - 信濃町 - 四ツ谷 - 市ケ谷 - 飯田橋 - 水道橋 - 御茶ノ水(>>東京方面) - 秋葉原 - 浅草橋 - 両国 - 錦糸町 - 亀戸 - 平井 - 新小岩 - 小岩 - 市川 - 本八幡 - 下総中山 - (大手町方面<<)西船橋 - 船橋 - 東船橋 - 津田沼 - 幕張本郷 - 幕張 - 新検見川 - 稲毛 - 西千葉 - 千葉