法華経
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『法華経』(ほけきょう、ほっけきょう)
大乗仏教の重要な経典の一つ。正しくは『妙法蓮華経』 Saddharmapuṇḍarīka-sūtra。成立年代不詳。数種のサンスクリット原典が現存。漢訳では鳩摩羅什のものが最も有名。ほかに竺法護訳『正法華経』,闍那崛多,達磨笈多共訳『添品妙法蓮華経』がある。またチベット訳,ウイグル語訳,西夏語訳,モンゴル語訳,満州語訳,朝鮮諺文訳などがあり,この経典が非常に広い地域にわたって読誦されたことがわかる。日本仏教史上においてもきわめて重要視され,この経典を根幹として天台宗,日蓮宗が開かれた。