氷上郡
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Contents
郡域
1879年(明治12年)に行政区画として発足した当時の郡域は、現在の丹波市にあたる。
歴史
古代
式内社
テンプレート:丹波国氷上郡の式内社一覧神名帳 | 比定社 | 集成 | |||||
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社名 | 読み | 格 | 付記 | 社名 | 所在地 | 備考 | |
凡例を表示 |
近世以降の沿革
- 「旧高旧領取調帳データベース」に記載されている明治初年時点での支配は以下の通り[1]。幕府領は京都代官が管轄。(1町170村)
幕末の知行
知行 | 村数 | 村名 | |
---|---|---|---|
幕府領 | 幕府領 | 5村 | 上小倉村、中村(現・丹波市山南町南中)、北山村、田路村、上田村 |
旗本領[2] | 53村 | 多田村(現・丹波市柏原町南多田)、玉巻村、青田村[3]、岡本村(現・丹波市山南町岡本)、上滝村、南島村、谷川村、山崎村、村森村、奥村(現・丹波市市島町北奥)、福田村、草部村、前川村、梶村、小野尻村、仲間村[3]、小野村、朝坂村、佐野村、鴨野村、大新屋村、挙田村、谷村、新郷村、三方村、中村(現・丹波市氷上町中)、下村、北田井村、小倉村、稲土村、市原村、惣持村、中佐治村、鴨内村、市部村、歌道谷村、稲塚村、中山村、松森村、野瀬谷村、上三井庄村[3]、広瀬村、下三井庄村、小多利村、南村、上村、奥村(現・丹波市山南町奥)、戸平村[4]、牧村、喜多村、梶原村、岩戸村、徳尾村 | |
幕府領・旗本領 | 2村 | 下滝村、岡本村(現・丹波市市島町北岡本) | |
藩領 | 丹波柏原藩 | 1町 33村 |
柏原町、室谷村[4]、中村(現・丹波市柏原町北中)、奥村(現・丹波市柏原町東奥)、下小倉村、金屋村、北島村、池谷村、阿草村、太田村、北和田村[4]、母坪村、犬岡村、長野村、田中村、南田井村、井中村、御油村、沼村、栗住野村[4]、西芦田村、檜倉村、大名草村、遠坂村、小和田村、奥塩久村、口塩久村、田井縄村、東芦田村、北野村、大崎村、坂村、野山村、古河村 |
丹波亀山藩 | 24村 | 天王村[4]、長見村、新才村、牛河内村、山田村、黒井村、黒井芝村、黒井地下村、平松村、野村、棚原村、長谷村、中村(現・丹波市春日町東中)、柚津村、野上野村、新知村、本知村、酒梨村、乙河内村、与戸村、白毫寺村、戸坂村、多田村(現・丹波市春日町多田)、七日市村 | |
上総鶴牧藩 | 15村 | 小南村、見長村[4]、和田村、小新屋村[4]、西谷村、片山村、五ヶ野村、坂尻村、油利村[4]、常楽村、大稗村、文室村、小谷村、日比宇村、鹿場村 | |
摂津三田藩 | 8村 | 伊佐口村、香良村、絹山村、南油良村、氷上村、氷間下村、横田村、石負村 | |
近江山上藩 | 5村 | 黒田村、上成松村、大谷村、三原村、上新庄村 | |
柏原藩・亀山藩 | 1村 | 石才村 | |
柏原藩・鶴牧藩 | 1村 | 応地村 | |
柏原藩・鶴牧藩・三田藩 | 2村 | 北油良村、桟敷村 | |
柏原藩・山上藩 | 1村 | 柿芝村 | |
鶴牧藩・陸奥湯長谷藩 | 1村 | 下竹田村 | |
幕府領・藩領 | 旗本領・柏原藩 | 7村 | 井原村、岩屋村、本郷村、佐治村、山垣村、鴨坂下村、鴨坂上村 |
旗本領・柏原藩・鶴牧藩 | 1村 | 稲畑村[5] | |
旗本領・亀山藩 | 1村 | 朝日村 | |
旗本領・亀山藩・鶴牧藩 | 1村 | 上竹田村 | |
旗本領・鶴牧藩 | 6村 | 大河村、小畑村、稲継村、下新庄村、小稗村、上垣村 | |
旗本領・山上藩 | 1村 | 中野村 | |
旗本領・湯長谷藩 | 1村 | 勅使村 | |
その他 | 公家萩原家領・鶴牧藩 | 1村 | 中竹田村 |
- 慶応4年
- 明治2年
- 明治4年
- 明治初年 - 奥村(現・丹波市山南町奥)の支村が分立して野坂村となる。(1町169村)
- 明治5年(1872年)(1町171村)
- 大河村の支村が分立して畑内村・北太田村となる。
- 多田村(現・丹波市柏原町南多田)が南多田村、中村(現・丹波市柏原町北中)が北中村、奥村(現・丹波市柏原町東奥)が東奥村にそれぞれ改称。
- このころ中村(現・丹波市山南町南中)が改称して南中村となる。
- 明治7年(1874年) - 新知村・本知村が合併して多利村となる。(1町170村)
- 明治9年(1876年)8月21日 - 第2次府県統合により兵庫県の管轄となる。
- 明治10年(1877年) - 長谷村が改称して国領村となる。
- 明治11年(1878年) - このころ池谷村の支村が分立して奥野々村となる。(1町171村)
- 明治12年(1879年)(1町170村)
- 明治14年(1881年) - 小和田村が支村寺内村と統合して沢野村となる。
- 明治15年(1882年) - 下滝村の支村が分立して篠場村となる。(1町171村)
- 明治10年代末 - 北田井村・田中村・南田井村が合併して賀茂村となる。(1町169村)
- 明治20年(1887年)(1町167村)
- 片山村・福本村が合併して山本村となる。
- 長見村・天王村が合併して長王村となる。
町村制以降の沿革
- 明治22年(1889年)4月1日 - 町村制の施行により、以下の町村が発足。▲は飛地を除く。△は飛地のみ。全域が現・丹波市。(1町25村)
- 柏原町 ← 柏原町[6]、東奥村、南多田村、上小倉村、下小倉村、北中村、室谷村、小南村、見長村
- 上久下村 ← 阿草村、上滝村、篠場村、青田村、畑内村、北太田村、太田村、下滝村
- 久下村 ← 大河村、南島村、谷川村、池谷村、奥野々村、玉巻村、北島村、岡本村[現・山南町岡本]、金屋村、山崎村、△岩屋村
- 小川村 ← ▲奥村[現・山南町奥]、野坂村、村森村、▲井原村、▲南中村、▲岩屋村、△和田村、△前川村、△梶村、△小新屋村、△小野尻村、△小畑村、△西谷村、△山本村
- 和田村 ← ▲前川村、▲和田村、北和田村、▲小新屋村、▲梶村、草部村、応地村、▲小野尻村、▲小畑村、▲西谷村、坂尻村、▲山本村、福田村[一部]、△岩屋村、△井原村、△奥村[上記奥村の飛地]、△野坂村、△南中村、五ヶ野村
- 沼貫村 ← 小野村、朝坂村、油利村、佐野村、稲畑村、谷村、新郷村、福田村[一部]
- 成松村 ← ▲柿柴町[7]、常楽村、上成松村、黒田村、犬岡村、西中村、△柿芝村
- 葛野村 ← 下新庄村、上新庄村、下村、中村[現・氷上町中]、三方村、中野村、三原村、大谷村、長野村、▲柿芝村、△柿柴町
- 油良村 ← 賀茂村、氷上村、南油良村、桟敷村、絹山村、香良村、伊佐口村、日比宇村、鴨内村、小谷村、沼村、御油村、井中村、北油良村
- 芦田村 ← 田井縄村、東芦田村、栗住野村、西芦田村、口塩久村
- 佐治村 ← 佐治村、小倉村、沢野村、奥塩久村、市原村
- 神楽村 ← 檜倉村、大名草村、大稗村、小稗村、惣持村、文室村、稲土村
- 遠阪村 ← 中佐治村、山垣村、遠坂村
- 竹田村 ← 中竹田村、下竹田村
- 前山村 ← 上竹田村[8]、徳尾村、鴨坂上村、鴨坂下村
- 吉見村 ← 北岡本村、上垣村、上田村、梶原村
- 鴨庄村 ← 南村、喜多村、奥村[9]、戸平村、上村、牧村、岩戸村、多利村[一部]
- 美和村 ← 勅使村[10]、酒梨村、与戸村、乙河内村、白毫寺村、戸坂村
- 春日部村 ← 小多利村、野上野村、多田村[現・春日町多田]、七日市村、池尾村[11]、多利村[一部]
- 大路村 ← 松森村、広瀬村、柏野村[12]、野瀬谷村、上三井庄村、下三井庄村、中山村、鹿場村、△柚津村
- 国領村 ← ▲柚津村、東中村、国領村、棚原村
- 黒井村 ← 黒井村、野村、平松村、▲古河村、▲稲塚村、△山田村、△牛河内村、△新才村
- 船城村 ← 朝日村、石才村、歌道谷村、▲坂村、野山村、長王村、▲牛河内村、▲山田村、▲新才村、△古河村、△大崎村、△北野村、△稲塚村
- 石生村 ← 石負村、▲北野村、▲大崎村、△坂村
- 本郷村 ← 横田村、市部村、本郷村、稲継村
- 新井村 ← 挙田村、大新屋村、鴨野村、北山村、田路村、母坪村
- 明治24年(1891年)1月10日 - 油良村が改称して幸世村となる。
- 明治29年(1896年)7月1日 - 郡制を施行。
- 明治40年(1907年)12月1日 - 石生村・本郷村が合併して生郷村が発足。(1町24村)
- 大正元年(1912年)10月1日 - 成松村が町制施行して成松町となる。(2町23村)
- 大正10年(1921年)10月1日 - 佐治村が町制施行して佐治町となる。(3町22村)
- 大正12年(1923年)4月1日
- 郡会が廃止。郡役所は存続。
- 黒井村が町制施行して黒井町となる。(4町21村)
- 大正15年(1926年)7月1日 - 郡役所が廃止。以降は地域区分名称となる。
- 昭和10年(1935年)時点での当郡の面積は493.73平方km、人口は70,494人(男34,936人・女35,558人)[13]。
- 昭和30年(1955年)
- 昭和32年(1957年)3月31日 - 山南町・和田村が合併し、改めて山南町が発足。(6町)
- 平成16年(2004年)11月1日 - 柏原町・氷上町・青垣町・春日町・山南町・市島町が合併して丹波市が発足し、郡より離脱。同日氷上郡消滅。
変遷表
自治体の変遷
明治22年以前 | 明治22年4月1日 | 明治22年 - 昭和20年 | 昭和20年 - 昭和30年 | 昭和31年 - 昭和63年 | 平成1年 - 現在 | 現在 |
---|---|---|---|---|---|---|
柏原町 | 柏原町 | 柏原町 | 昭和30年10月1日 柏原町 |
平成16年11月1日 丹波市 |
丹波市 | |
新井村 | 新井村 | 新井村 | ||||
上久下村 | 上久下村 | 上久下村 | 昭和30年7月21日 山南町 | |||
久下村 | 久下村 | 久下村 | ||||
小川村 | 小川村 | 小川村 | ||||
和田村 | 和田村 | 和田村 | ||||
成松村 | 大正1年10月1日 町制 |
成松町 | 昭和30年7月23日 氷上町 | |||
沼貫村 | 沼貫村 | 沼貫村 | ||||
石生村 | 明治40年12月1日 生郷村 |
生郷村 | ||||
本郷村 | ||||||
葛野村 | 葛野村 | 葛野村 | ||||
油良村 | 明治24年1月10日 改称 幸世村 |
幸世村 | ||||
佐冶村 | 大正10年10月1日 町制 |
佐冶町 | 昭和30年4月1日 青垣町 | |||
芦田村 | 芦田村 | 芦田村 | ||||
神楽村 | 神楽村 | 神楽村 | ||||
遠阪村 | 遠阪村 | 遠阪村 | ||||
竹田村 | 竹田村 | 竹田村 | 昭和30年3月20日 市島町 | |||
前山村 | 前山村 | 前山村 | ||||
吉見村 | 吉見村 | 吉見村 | ||||
鴨庄村 | 鴨庄村 | 鴨庄村 | ||||
美和村 | 美和村 | 美和村 | ||||
黒井村 | 大正12年4月1日 町制 |
黒井町 | 昭和30年3月20日 春日町 | |||
春日部村 | 春日部村 | 春日部村 | ||||
大路村 | 大路村 | 大路村 | ||||
国領村 | 国領村 | 国領村 | ||||
船城村 | 船城村 | 船城村 |
脚注
- ↑ 「旧高旧領取調帳」は丹波国多紀郡・氷上郡分が欠けているため、木村礎の手により「天保郷帳」をもとに作成され、「日本史料選書11 旧高旧領取調帳 近畿編」(近藤出版社、1975年)に掲載されたデータが国立歴史民俗博物館によりデータベース化されている。
- ↑ 下記のほか産所村が記載されているが、詳細不明。
- ↑ 3.0 3.1 3.2 「『丹波志』ニ村名ナシ」と注記あり。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 4.6 4.7 支配関係記載ナシと注記あり。本項では「角川」によった。
- ↑ 稲畑村(柏原藩領)・「稲畑村之内・見田村」(旗本領・鶴牧藩領)に分かれて記載。
- ↑ この時点では柏原大手町、柏原北中町、柏原北町、柏原東町、柏原竪町、柏原南町、柏原西町、柏原古市場町、柏原新町、柏原石田町、柏原本町、柏原上中町、柏原下町が存在。
- ↑ 柿芝村のうち。本項では町数に数えない。
- ↑ 明治22年に上竹田島を分離。
- ↑ 明治22年に北奥に改称。
- ↑ 明治22年に東勅使を分離。
- ↑ 小多利村のうち。本項では村数に数えない。
- ↑ 和田貝村(記載は野瀬谷村)のうち。本項では村数に数えない。
- ↑ 昭和10年国勢調査による。国立国会図書館デジタルコレクションで閲覧可能。
参考文献
- 角川日本地名大辞典 28 兵庫県
- 旧高旧領取調帳データベース