桜島線
桜島線(さくらじません)は、大阪府大阪市此花区の西九条駅から桜島駅までを結ぶ西日本旅客鉄道(JR西日本)の鉄道路線(幹線)である。「JRゆめ咲線」(ジェイアールゆめさきせん)の愛称が付けられており、案内表示類や放送では「桜島線」と案内されることはほとんどない。
なお、本項では桜島線の前身である西成線(にしなりせん)についても記述する。
Contents
概要
起点の西九条駅で大阪環状線に接続している。ユニバーサル・スタジオ・ジャパン (USJ) 開業に先立つ2001年3月1日に同園の最寄り駅となるユニバーサルシティ駅が開業し、「JRゆめ咲線」の愛称が制定された。これと同時にラインカラーが定められ、大阪環状線と同じ赤(■)とされていたが、2015年3月14日から路線記号 P が設定されるのにあわせて、ラインカラーは紺(■)に変更された[1][2][3]。
「JRゆめ咲線」の愛称は公募で決定された。この名前は公募1位ではなかったが、柔らかな語感と、桜島線の沿線のベイエリアはUSJを中心として大阪の夢が生まれつつある地域で、その夢が咲くことを期待して選ばれた[4]。
かつては沿線の工場への通勤路線の意味合いが強かったが、2001年3月31日の USJ 開業後は、そのアクセス路線として機能している。
全区間をJR西日本近畿統括本部が管轄しており、旅客営業規則の定める大都市近郊区間の「大阪近郊区間」と「電車特定区間」の「大阪環状線内」、およびIC乗車カード「ICOCA」の近畿圏エリアに含まれている[5]。
路線データ
- 路線距離(営業キロ):
- 軌間:1067mm
- 駅数:4(起終点駅含む)
- 桜島線所属駅に限定した場合、大阪環状線所属の西九条駅[6]が除外され、3駅となる。
- 複線区間:全線(ただし、西九条駅 - ユニバーサルシティ駅間は単線並列)
- 電化区間:全線電化(直流1500V)
- 閉塞方式:自動閉塞式
- 保安装置:ATS-P
- 運転指令所:大阪総合指令所
- 列車運行管理システム:大阪環状・大和路線運行管理システム (SUNTRAS)
沿線概況
停車場・施設・接続路線 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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全線で安治川の右岸を走行している。高架駅の西九条駅を発車するとすぐにJR西日本の中で最も急な35‰を進み[7]、右にカーブをしながら大阪環状線の外回りをくぐる。六軒家川を渡って国道43号をくぐって住宅街を進み、住友化学の大阪工場を抜けると、貨物ヤードが広がる安治川口駅に到着する。この先は、USJ の建設を中核とする此花西部臨海地区土地区画整理事業に伴い線路が移設された区間[8]で、高架橋を進んで USJ の最寄り駅であるユニバーサルシティ駅に到着する。当初の計画では安治川口駅 - 桜島駅間を地下化して USJ の正門前に新駅が設置される予定であったが、工事費と工期を削減するために地平式に変更され、USJ の南側に沿う区間は大阪市の負担によってシェルターで覆われて公園となり、終点の桜島駅は USJ の南西端に移設されている[9][8]。
なお、万一片方の線路が使用できなくなったときにも、USJ からの乗客を円滑に運ぶため、西九条駅 - ユニバーサルシティ駅間は双単線としてそれぞれの線路で単線運転が可能となっている。すなわち、下り線が使用できないときは、上り線のみで折り返し運転ができるようになっている。そのため、各駅には通常の進行方向と反対側にも信号機が取り付けられており、踏切にも「どちらか一本の線路で、上下の列車を運転する場合があります。」という看板も設置されている。
1999年4月1日に線路移設されるまでの安治川口駅 - 桜島駅間には、北港運河に架かる北港運河第一橋梁とよばれる可動橋があった。1927年に架橋された最初の跳開式可動橋であったが[10]、建設当初から2.6m近く沈下して浸水によって運転に支障がでることから、1976年7月7日に同じ可動橋に架け替えられた[11]。
運行形態
旅客列車
旅客列車は、線内折り返しのシャトル列車(西九条駅 - 桜島駅間)と、大阪環状線との直通列車(天王寺方面 - 京橋駅 - 大阪駅 - 桜島駅間)がある。日中の12時台から16時台のはじめまでは、シャトル列車のみが1時間に4本運転されている。2011年3月11日までは、日中にも大阪環状線直通列車とシャトル列車があり、1時間に計6本運行されていた。以前は大阪環状線の混雑のため、朝夕ラッシュ時はシャトル列車のみ運転されていた。2015年3月14日現在は午前中と夕方前から夜間に大阪環状線直通列車が運行されている。
JR西日本の方向幕の表示は黒地が一般的であるが、桜島線へ直通する列車は容易に区別できるように青地を基本としており、また大阪環状線と桜島線と直通する列車が区別できるように赤いラインが追加されていた[12][13]。この行先方向幕は103系と201系で使用されていたが、201系は方向幕の3色LED化改造が行われ、103系も323系の導入に伴い2017年10月3日の運用を最後に撤退し、この幕は姿を消している。現在は201系・323系のLED方向幕には路線記号が追加されたほか、323系ではラインカラーの紺色を表示しており、環状線列車との区別を図っている。
2012年3月17日から日中はシャトル列車のみとなったため、大阪駅 - 京橋駅 - 天王寺駅間では、関空快速・紀州路快速が大阪環状線天王寺駅発着に変更されているとともに、大和路快速と関空快速・紀州路快速の停車駅に福島駅が追加された[14]。
西九条駅において大阪環状線との直通列車は大阪・京橋方面行き・桜島行きは、中央の2・3番のりば(両側にある2つのホームで1つの線路を共用、シャトル列車の折り返しにも使用)から発着するのが基本となっている。なお、一部の大阪・京橋方面行きの列車は1番(外回り)のりばから、桜島行きの列車は4番(内回り)のりばから発車している。
その西九条駅2・3番のりばは京都・新大阪方面から関西空港・白浜方面へ向かう特急「はるか」「くろしお」なども通るため、これらが遅延した場合には桜島線の列車にも影響を及ぼすことになり、桜島駅からの列車が西九条駅手前の第1場内信号機付近や安治川口駅で信号待ちをするケースも多い。
USJ の開業以来、日中のシャトル列車は1編成のみを使用して線内を往復する形態で、運転時間の関係から西九条駅・桜島駅における折り返し時間が2 - 3分程度しか確保できないなど余裕の少ないダイヤ設定となっていた。しかし、2005年4月25日の福知山線脱線事故を契機にダイヤの抜本的な見直しが行われた2006年3月18日のダイヤ改正以降は2編成使用の運用に変更され、大阪環状線との直通列車を含めて桜島駅での折り返し時間およびユニバーサルシティ駅での停車時間を長めに設定するなどダイヤに余裕を持たせている。
列車番号は、シャトル列車は600・700番台(末尾のアルファベットなし)、大阪環状線へ直通する列車は、天王寺駅から引き続き環状運転を行う場合は1500番台、京橋駅もしくは天王寺駅までの運行の場合は2300 - 2500番台であり、末尾に「E」がつく。
女性専用車
女性専用車 | ||||||||
← 西九条 桜島 →
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2011年4月18日から、平日・休日にかかわらず毎日、始発から終電まで、8両編成の4号車に女性専用車が設定されている。対象車両および乗車位置には、女性専用車の案内表示が設置されている[15]。
臨時列車
USJ の多客が見込まれる日には定期列車だけでは輸送力が不足することから、臨時列車が運転されることがある[16]。
また、2014年7月26日から原則毎週土曜日に新大阪発桜島行きの臨時快速列車が運転されている(途中停車駅はユニバーサルシティ駅のみ)。この列車は同じくUSJへの利便性向上のために運転されている山陽新幹線の臨時列車「ひかり」580号から接続しており、車両は「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター」をイメージしたラッピング列車が使用されている[16]。
かつては多客期に東海道本線・山陽本線で 臨時快速列車(快速「ハリウッドエクスプレス」、快速「びわこハリウッド号」)や[17]、大和路線から奈良発桜島行きの「やまとじハリウッド号」[18]、北陸方面からの臨時特急「ユニバーサルエクスプレス」が運転されたこともあるが、2000年代後半に USJ の観客動員数が減少傾向にあったこともあり、2010年春以降は運転されていない。なお、「ユニバーサルエクスプレス」はユニバーサルシティ駅を始発・終着駅としているが、同駅では直接折り返さず、回送として桜島駅まで運転した後に折り返していた。この列車は午前中運転の往路から夕刻運転の復路まで時間があったが、桜島線内では留置できず一度車両基地へ回送されたため、桜島線を2往復していた。
2004年7月31日にUSJで開催されたロックグループ「GLAY」の大型コンサート「GLAY EXPO 2004」では、10万人規模の観客を動員したことから、当日は午前10時頃から特別ダイヤが組まれた。特に公演終了後の20時以降は環状線直通の定期列車と臨時列車が最大3 - 4分間隔で運行され、20時過ぎから23時までは最大1時間12本すべてが直通列車となり、この時間帯の大阪環状線西九条駅 - 京橋駅間では、直通列車と環状線の列車により超過密状態となり、定期列車と臨時直通列車との運転間隔が1分を切る時間帯があった。
また、アーバンネットワークエリアでは一部の線区・区間をのぞいて大晦日から元日にかけて終夜運転が実施されている。USJでは2001年3月の開業以来、毎年新年のカウントダウン特別営業が行われているため、2001年度の大晦日から毎年、終夜運転が実施されている。ここ最近ではシャトル列車および大阪環状線との直通列車を交互に約15分間隔で運転している。
貨物列車
西九条駅 - 安治川口駅間には日本貨物鉄道(JR貨物)による貨物列車も、毎日運転の列車が1日2往復と、特定曜日運休の列車が1日3往復運転されている。全列車が梅田貨物線に直通し、吹田貨物ターミナル駅を経由している[19]。西九条駅で最も西側の1番線に発着するため、六軒家川橋梁を渡って貨物専用線を運転して西九条駅に到着する。このため、大阪環状線の外回り線をくぐる線路は使用していない。
使用車両
現在の使用車両
旅客列車
全列車が吹田総合車両所森ノ宮支所に所属する電車で運転されている。車体色はラッピング車両を除き朱色1号(テンプレート:Legend2)で統一されている。
323系が導入されるまで、アーバンネットワーク内の路線では珍しく、全ての定期列車に国鉄形車両が使用されていた。ただし、2014年2月17日 - 21日に大阪環状線で朝時間帯の電車を実験的に3ドアに統一した関係で[21]、大阪環状線に直通する一部列車に、JR西日本発足後に登場した車両である223系と225系が使用されたことがある[22]。
USJ開業以降は、USJのラッピング車両が運行されている。USJ開業当初は103系6両編成4本が使用されており、編成毎にテーマが異なるラッピングが施された。夏休みなどのUSJ繁忙期には、一時的にラッピング車両の編成を組み換えて異なるデザインの車両が混じった8両編成として運転されることがあった。その後USJのラッピング車両は組み替えにより「アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド号」の中間車が「セサミストリート 4−D ムービーマジック号」と「ウッディー・ウッドペッカー号」に組み込まれて2編成に減少し[23]、2012年3月17日以降はラッピング車も含め全列車が8両編成で運転されている[14]。
その後、ラッピング車両は201系8両編成に変更され、2012年10月17日より「ユニバーサル・ワンダーランド号」[24]、2013年2月1日より「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター号」[25]が運転されている。
- JRW serie201 Umeda-freight-The Wizarding World of Harry Potter.JPG
ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター号
- JRW series201 Yumesaki-Universal Wonderland.JPG
ユニバーサル・ワンダーランド号
- JNR EC Tc103-256.jpg
パワーオブハリウッド号(運用終了)[23]
- JNR EC Tc103-240-2.jpg
アメージング・アドベンチャー・オブ・スパイダーマン・ザ・ライド号(運用終了)
- JNR EC Tc103-830-2.jpg
セサミストリート 4−D ムービーマジック号(運用終了)
- JNR EC Tc103-840.jpg
ウッディー・ウッドペッカー号(運用終了)
- JRW series103 Yumesaki-02.jpg
多客期に一時的に8両編成化された時のラッピング車両(運用終了)
貨物列車
- M250系電車「スーパーレールカーゴ」(Super Rail Cargo)
- 2004年3月13日のダイヤ改正より、東京貨物ターミナル駅 - 安治川口駅間で運転を開始。SGホールディングス系列である佐川急便が1列車を貸切輸送している。
- EF210形電気機関車
- EF510形電気機関車
- EF66形電気機関車
過去の使用車両
- 101系
- 大阪環状線が開通した1961年4月25日から1985年3月、1989年6月から1991年3月16日まで使用されていた[26]。JR西日本では最後の使用路線であり、最後のオレンジバーミリオン色の101系でもあった。末期は桜島線用の6両編成2本のみ在籍しており、出入区便の京橋駅 - 桜島駅間の列車にも使用されていた。
- 103系
- 1969年から導入された。車体塗装はオレンジバーミリオン色で、1999年5月9日までは6両編成のみ、2001年3月までは4両編成も存在していたが、ユニバーサルシティ駅開業後は先述したラッピング車両の6両編成と環状線直通の8両編成が使用されるようになった。桜島線用が6両編成であった時代は、森ノ宮電車区への出入区列車は現在と同様に京橋駅 - 桜島駅間の営業列車として運転、4両編成の時代は京橋駅 - 西九条駅間は回送列車であった。2012年3月17日以降は線内のラッピング編成も8両編成に統一されたが、同年ラッピング編成は201系に変更された。103系は2017年10月3日まで運用された[27]。
輸送改善
1980年代後半にユニバーサルスタジオが日本進出を検討し、大阪市が大正区への誘致を持ちかけたが破談になり、のちに此花区への誘致を持ちかけ、1994年1月に此花区への進出が正式に決定した。桜島線は、ユニバーサルスタジオ計画地の中央を横断していたため、計画地の南側に約250メートル移設することになった。1999年4月1日に単線区間が残っていた安治川口駅 - 桜島駅間を複線の新線に切り替えられたと同時に、桜島駅を移設している[28]。1999年から2001年にかけてUSJへのアクセス路線として改良するため、大阪環状線への直通運転を休止して、安治川口駅の橋上駅化や信号設備の改良などの工事が行われた。
この輸送改善に関連して、1965年から地元住民や商店街が要望していた西九条駅 - 安治川口駅間への新駅(春日出駅を提唱していた)設置運動が行われていたが、この輸送改善にあわせては新駅は設置されておらず、需要が見込めないとして設置は見送られている[29][30]。
2001年3月31日にUSJの開園に先立って、最寄り駅となるユニバーサルシティ駅が3月1日に開業し、同日よりJRゆめ咲線の愛称も使われるようになった。その後、3日のダイヤ改正により大阪環状線との直通運転が再開されている[31]。
延伸計画
2009年9月10日に当時の大阪府知事であった橋下徹が、大阪ワールドトレードセンタービルディング(現大阪府咲洲庁舎)への府庁移転問題に絡み、桜島駅から南港ポートタウン線(ニュートラム)のトレードセンター前駅までの約4kmの延伸を検討していることが、報道で明らかになった[32]。府庁の全面移転は断念したが[33]、大阪府と大阪市が夢洲に誘致を進めているカジノを含む統合型リゾートの鉄道整備案でも桜島線の延伸が計画されている[34]。
この計画では、港湾護岸の下を通るためユニバーサルシティ駅の西付近から地下化し、桜島駅も地下化される。工事延長は約6kmで、整備費は約1,700億円である。同じく地下鉄中央線の夢洲への延伸よりも事業費が約3倍になり、工期も長くなることが懸念されているものの、大阪駅周辺へのアクセスも約22分と最短で、関西主要拠点へのアクセスが改善されるとされている[35]。
なお、橋下は都市戦略上はJR桜島線の延伸を目指すべきだと発言している[36]。
それより前は、1994年1月に当時の大阪市長であった西尾正也が2008年大阪オリンピック招致を表明した際に、そのアクセスとして舞洲まで延伸が検討されたことがあった[37][38]。
また大阪府は2012年に桜島駅より咲洲、南港を経て長居駅に至る路線構想の実現を目指すと発表している[39]。
歴史
元々西九条駅 - 桜島駅間は独立した路線ではなく、西成鉄道を鉄道国有法により買収した西成線(にしなりせん)の一部を1961年の大阪環状線全通時に分離したものである。沿線工場への貨物輸送や通勤路線という目的から昼間は閑散とした状態が続いていたが、USJ開業後はそのアクセス路線として終日賑わっている。
西成線
- 1898年(明治31年)
- 1899年(明治32年)5月1日:大阪駅 - 福島駅間で旅客営業開始[41]。
- 1902年(明治35年)11月12日:MC表記からマイル表記に簡略化(3M52C→3.7M)。
- 1904年(明治37年)12月1日:鉄道作業局が借上げ。
- 1905年(明治38年)4月1日:安治川口駅 - 天保山駅間(1.0M≒1.61km)延伸開業。同時に借上げ。天保山駅が開業。
- 1906年(明治39年)12月1日:西成鉄道が国有化。西九条駅 - 安治川口駅間改マイル (-0.1M)。
- 1909年(明治42年)10月12日:国有鉄道線路名称制定、大阪駅 - 天保山駅間が西成線になる。
- 1910年(明治43年)4月15日:安治川口駅 - 天保山駅間 (1.0M) 廃止、安治川口駅 - 桜島駅間(1.3M≒2.09km)が開業。天保山駅が廃止。桜島駅が開業。実態は天保山駅の改称移転。
- 1912年(明治45年)7月17日:福島駅 - 西九条駅 - 安治川口駅間が複線化。
- 1930年(昭和5年)4月1日:マイル表記からメートル表記に変更(4.9M→8.1km)。
- 1931年(昭和6年)11月8日:貨物支線 野田駅 - 大阪市場駅間 (1.3km) が開業。
- 1934年(昭和9年)3月25日:ガソリンカーが運行開始[42][43]。
- 1940年(昭和15年)1月29日:安治川口駅構内でガソリンカーの列車脱線・火災事故(西成線列車脱線火災事故)が発生。
- 1941年(昭和16年)5月1日:大阪駅 - 桜島駅間が電化(直流1500V)。
- 1943年(昭和18年)11月21日:貨物支線 安治川口駅 - 大阪北港駅間 (3.4km) 開業。大阪北港駅が開業。
桜島線
- 1961年(昭和36年)4月25日:大阪環状線全通により、西九条駅 - 桜島駅間 (4.5km)、貨物支線 安治川口駅 - 大阪北港駅間 (3.4km) を分離し桜島線になる。
- 1966年(昭和41年)
- 1968年(昭和43年)3月25日:大阪環状線との直通運転廃止[44]。
- 1976年(昭和51年)7月7日:北港運河第一橋梁が架け替え[11]。
- 1982年(昭和57年)11月15日:貨物支線 安治川口駅 - 大阪北港駅間 (3.4km) が廃止。大阪北港駅が廃止。
- 1986年(昭和61年)11月1日:安治川口駅 - 桜島駅間の貨物営業が廃止。
- 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化により西日本旅客鉄道が承継。日本貨物鉄道が西九条駅 - 安治川口駅間の第二種鉄道事業者となる。
- 1993年(平成5年)4月1日:大阪環状線の駅で分煙化実施。西九条駅が喫煙コーナーをのぞいて終日禁煙になる。
- 1994年(平成6年)3月1日:全駅で分煙化実施。安治川口駅・桜島駅が喫煙コーナーをのぞいて終日禁煙になる。
- 1996年(平成8年)10月5日:平日ダイヤで運転されていた土曜日が、休日ダイヤで運転されるようになる[45]。
- 1999年(平成11年)4月1日:USJ建設予定地を避けるため、安治川口駅 - 桜島駅間を複線の新線に切り替えて経路が変更され、桜島駅が移転 (+0.1km)。
- 2001年(平成13年)
- 2003年(平成15年)
- 2005年(平成17年)12月15日:201系が運用開始。
- 2008年(平成20年)10月1日:全駅のホーム上の喫煙コーナーが廃止され、駅構内が全面禁煙化される[49]。
- 2009年(平成21年)10月4日:大阪環状・大和路線運行管理システム (SUNTRAS) が導入される[50]。
- 2010年(平成22年)12月1日:組織改正により、大阪支社の管轄から近畿統括本部の管轄に変更[51]。
- 2011年(平成23年)4月18日:女性専用車が毎日、終日設定される[15]。
- 2012年(平成24年)3月17日:桜島線の全列車が8両編成で運転されるようになる[14]。
- 2016年(平成28年)12月25日:323系が運用開始[20]。
- 2018年(平成30年)3月17日:各駅に駅ナンバリングが導入され、使用を開始する。
駅一覧
- ◆印:貨物取扱駅
- 全駅大阪府大阪市此花区に所在し、特定都区市内制度における「大阪市内」エリア(阪)に属している。また、旅客業務上では西九条駅・ユニバーサルシティ駅がJR西日本直営駅であり、安治川口駅・桜島駅がジェイアール西日本交通サービスによる業務委託駅である。
- 定期旅客列車は全列車普通列車(全駅に停車)
- 駅ナンバーは2018年3月より導入[52]
駅 ナン バー[53] |
駅名 | 駅間営業キロ | 累計営業キロ | 接続路線 |
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JR-P14 | 西九条駅 | - | 0.0 | 西日本旅客鉄道:O 大阪環状線 阪神電気鉄道: 阪神なんば線 |
JR-P15 | 安治川口駅◆ | 2.4 | 2.4 | |
JR-P16 | ユニバーサルシティ駅 | 0.8 | 3.2 | |
JR-P17 | 桜島駅 | 0.9 | 4.1 |
廃止区間
( )内は起点からの営業キロ
- 貨物支線
- 安治川口駅 (0.0) - 大阪北港駅 (3.4)
脚注
- ↑ JR線 近畿エリア路線図 (PDF) - 西日本旅客鉄道
- ↑ 外人サン、ワカリマスカ? 関空行きはS、神戸や京都に行くのはAでっせ - 産経新聞 2014年8月6日
- ↑ JR西日本で路線記号の本格使用が始まる - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース、2014年3月15日。
- ↑ 4.0 4.1 4.2 「桜島線」愛称名 「JRゆめ咲線」に決定 !(インターネットアーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年12月15日
- ↑ ご利用可能エリア 近畿圏エリア|ICOCA:JRおでかけネット - 西日本旅客鉄道
- ↑ 『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6。
- ↑ データで見るJR西日本 - 西日本旅客鉄道
- ↑ 8.0 8.1 “クリエイトきんき2001創刊号 ユニバーサル・スタジオ・ジャパンと地域開発 (PDF)”. 社団法人建設コンサルタンツ協会近畿支部. pp. 8-9 (2001年8月1日). . 2013閲覧.
- ↑ 高山禮蔵『関西 電車のある風景 今昔I』JTBキャンブックス、2002年、p.128。ISBN 978-4-533-04210-2。
- ↑ 『日本国有鉄道百年史 7』日本国有鉄道、1971年、p.147。
- ↑ 11.0 11.1 『鉄道土木』日本鉄道施設協会、1976年 第8号、p.60。
- ↑ 「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン」シャトル列車のデザインについて(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2000年12月20日
- ↑ 『運転協会誌』2001年5月号 日本鉄道運転協会 p.46
- ↑ 14.0 14.1 14.2 平成24年春ダイヤ改正について (PDF) - 西日本旅客鉄道近畿統括本部プレスリリース 2011年12月16日
- ↑ 15.0 15.1 女性専用車の全日化・終日化について ・ 車両保守部品の不足に伴う列車運転計画の見直しについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2011年3月4日・2011年4月6日
- ↑ 16.0 16.1 「ウィザーディング・ワールド・オブ・ハリー・ポッター(TM)」誕生へ向け、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(R)とJR西日本が連携し、新たなサービスを提供します! - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2014年5月23日
- ↑ 平成14年度【 春 】の臨時列車の運転について(別紙詳細)(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2002年1月17日
- ↑ 平成14年度【 秋 】の臨時列車の運転について(詳細別紙)(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2002年8月23日
- ↑ 『貨物時刻表』2014 鉄道貨物協会
- ↑ 大阪)17~21日の朝、JR大阪環状線が3枚ドアに - 朝日新聞、2014年2月8日
- ↑ 223系・225系が桜島線に入線 - 鉄道ファン・railf.jp、2014年2月21日
- ↑ 23.0 23.1 ジェー・アール・アール『JR電車編成表 2012夏』交通新聞社、2012年。ISBN 978-4-330-28612-9。
- ↑ 201系LB6編成が「ユニバーサル・ワンダーランド号」に - 『鉄道ファン』交友社 railf.jp鉄道ニュース 2012年10月18日
- ↑ ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに2014年後半オープン予定「ハリー・ポッター」のテーマパークをモチーフにデザインされた新ラッピング列車2013年2月1日(金曜日)よりJRゆめ咲線で運行スタート- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2013年1月31日
- ↑ 「"お疲れさま"通勤の足30年 オレンジ色の旧国鉄草分け電車が引退」読売新聞 1991年4月23日
- ↑ さよなら103系 JR大阪環状線で営業運転を終了 最終日ならではの車内放送も - 乗りものニュース、2017年10月4日
- ↑ 桜島線移設に伴い桜島駅の新駅舎を使用開始します(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 1999年2月18日
- ↑ 「平成11年 2・3月定例会常任委員会(交通水道・通常予算)会議録」- 大阪市議会 1999年3月5日
- ↑ 「平成20年度 決算特別委員会記録(第6回)会議録」- 大阪市議会 2009年10月2日
- ↑ -平成13年3月 ダイヤ改正について-(ユニバーサル・スタジオ・ジャパンへのアクセス輸送)(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道 2000年12月18日
- ↑ JR桜島線延伸、WTCと直結提案 橋下知事、府庁移転へ執念 - 産経新聞 2009年9月10日
- ↑ 橋下知事、咲洲への府庁舎全面移転を断念 - 産経新聞 2011年8月18日
- ↑ 海底トンネル抜けると、そこは「カジノ」…大阪・夢洲への誘致で鉄道アクセス延伸3案判明 - 産経新聞 2014年9月18日
- ↑ 夢洲への鉄道アクセスの技術的検討について (PDF) - 大阪市経済戦略局
- ↑ 夢洲カジノ誘致 大阪府市が鉄道整備計画案を協議 橋下市長「JR延伸目指すべき」 - 産経新聞 2014年9月18日
- ↑ 「平成8年 第3回定例会 会議録」- 大阪市議会 1996年10月16日
- ↑ 「平成7年度 大阪市会決算特別委員会記録(第3回)会議録」- 大阪市議会 1996年10月1日
- ↑ 大阪府:鉄道「第2環状線」モノレールを堺へ延伸、JR桜島線は長居まで--見直し案(ウェブ魚拓)- 毎日新聞 2012年3月15日
- ↑ 「運輸開業免許状下付」『官報』1898年4月6日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 「運輸開業免許状下付」『官報』1899年5月2日(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 『日本国有鉄道百年史 8』日本国有鉄道 1971年 p.614
- ↑ 『鉄道省年報. 昭和9年度』(国立国会図書館デジタルコレクション)
- ↑ 『近畿地方の日本国有鉄道-大阪・天王寺・福知山鉄道局史』大阪・天王寺・福知山鉄道局史編集委員会、2004年、p.100, p.370。
- ↑ 『JR気動車客車編成表 '97年版』ジェー・アール・アール、1997年。ISBN 4-88283-118-X。
- ↑ “「JRゆめ咲線」に決る”. 交通新聞 (交通新聞社): p. 3. (2000年12月19日)
- ↑ 駅コンコースを終日全面禁煙にします(インターネット・アーカイブ) - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月29日
- ↑ 「ICOCA」いよいよデビュー! 〜 平成15年11月1日(土)よりサービス開始いたします 〜(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2003年8月30日
- ↑ 大阪環状線・JRゆめ咲線ホームの全面禁煙化について(インターネット・アーカイブ)- 西日本旅客鉄道プレスリリース 2008年9月16日
- ↑ 大阪環状・大和路線運行管理システムの使用開始について - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2009年9月28日
- ↑ 組織改正などについて - 西日本旅客鉄道プレスリリース 2010年11月16日
- ↑ 近畿エリアの12路線 のべ300駅に「駅ナンバー」を導入します! - 西日本旅客鉄道ニュースリリース 2016年7月20日
- ↑ 「駅ナンバー」一覧表 (PDF) - 西日本旅客鉄道、2016年7月20日
参考文献
- 『JR時刻表』各号、交通新聞社。
- 今尾恵介(監修) 『日本鉄道旅行地図帳 - 全線・全駅・全廃線』10 大阪、新潮社、2009年。ISBN 978-4-10-790028-9。
- 『鉄道ピクトリアル』2009年6月号、電気車研究会。
- 『歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』30号、朝日新聞出版、2010年、pp. 26-27。
- 宮脇俊三・原田勝正『全線全駅鉄道の旅』8 近畿JR私鉄1300キロ、小学館、1991年。ISBN 4-09-395308-2。