根室海峡
提供: miniwiki
根室海峡(ねむろかいきょう)は、北海道本島と国後島の間の海峡[1]。南北に伸びる海峡であり、北海道根室市の納沙布岬から斜里郡斜里町の知床岬までの長さで、最狭部は約17km[1]。ロシア語では、国後島の北側をクナシルスキー海峡(Кунаширский пролив)と呼び、南側の納沙布岬の先端の珸瑤瑁水道の部分はソビエツキー海峡 пр.Советский)と呼んでいる。納沙布岬から対岸の貝殻島(ロシア語地名、シグナルヌイ島 О. Сигнальный)まではわずか3.7kmで、その中間にはロシアが主張する領海の境界を示すブイが設置されている。
最狭部は野付郡別海町にある野付半島の龍神崎と国後島のケラムイ崎(ロシア語地名、ビエスロ岬 м. Весло)の間。この最狭部を特に野付水道(ロシア語地名イズメナ海峡 пр.Измены)と呼ぶ。対岸は、北方四島の一つ国後島の国後郡泊村(ロシア語地名ガラブニノГоловинино)。ここには、ロシア国境警備隊の大規模な基地が設けられており、海峡の交通や北海道本土の様子を24時間監視している。
太平洋戦争終戦直後にソビエト連邦軍が全千島列島を占領し、現在はソ連を継承したロシア連邦が実効支配を続けているため、この海峡が事実上の国境となっている。