栃木ゴールデンブレーブス
チーム名 | 栃木ゴールデンブレーブス |
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会社名 | 栃木県民球団 |
加盟団体 | ベースボール・チャレンジ・リーグ |
創設年度 | 2016年 |
チーム名の遍歴 |
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本拠地 | なし(主たる開催球場は小山運動公園野球場) |
収容人員 | 5,500人(小山運動公園野球場)[1] |
栃木ゴールデンブレーブス(とちぎゴールデンブレーブス、Tochigi Golden Braves)は、プロ野球独立リーグ・ベースボール・チャレンジ・リーグに所属する栃木県のプロ野球チーム。2017年より、リーグの東地区(FUTURE-East)でリーグ戦に参加している[2]。
Contents
概要
球団名は、チームカラーである「金(GOLDEN)」と、選手は夢に挑戦する勇者として「BRAVES」 、つまり「栃木の勇者」として栃木県民に勇気と希望を与える球団になって欲しいという思いを込めた、としている。
リーグの既存球団と同じように、地域貢献を優先しており、「栃木県民がひとつになれる熱い球団」や「大きな誇り」・「力強い勇気」・「夢へのチャレンジ」を県民に提供することをチーム理念としている[3]。
2017年2月に小山市をホームタウンとすることを発表した[4]。開催球場については「BCリーグ規定に準ずる県内すべての球場で開催」としており[4]、リーグの多くの球団同様本拠地を定めていない。2017年は、小山運動公園野球場・栃木県総合運動公園野球場・宇都宮清原球場・佐野市運動公園野球場・栃木市総合運動公園野球場で試合を開催し、その中で小山運動公園野球場が最多の15試合(NPB3軍との交流戦1試合を含む)、次いで栃木県総合運動公園野球場の10試合を実施した[5]。2018年の日程では栃木県総合運動公園野球場の改修工事に伴い同球場での開催がなく、一方で新たに鹿沼運動公園野球場(キョクトウベリースタジアム)および矢板市運動公園野球場で公式戦を実施する[6][7]。
練習拠点として、2017年3月限りで廃校となった旧小山市立梁小学校のグラウンドおよび体育館が、小山市等の支援により2017年中に整備された[8]。この練習施設には「小山ベースボールビレッジ」という名称が付けられている[9]。
歴史
2016年
- 2016年3月23日 - 2017年度からのリーグ戦参加を前提として「栃木県民球団」の準加盟がリーグより承認される[10]。
- 2016年6月28日 - 栃木県民球団につき、2017年シーズンからのリーグ加盟を正式に決定[11]。
- 2016年8月1日 - チーム名が「栃木ゴールデンブレーブス」に決定[12]。
- 2016年9月1日 - キャップマークを決定したと発表[13]。
- 2016年9月20日 - 当球団を含めたリーグ合同トライアウトのエントリー受付が開始される[14]。
- 2016年10月1日 - 投票により、チームの1stユニフォームが決定。2位に約120票の差をつけた「ゴールド&ホワイト」が選ばれた[15]。
- 2016年10月12日 - 県内の少年野球関係者を対象とした球団構想説明会を開催。球団発表によると約100名が参加した[16]。
- 2016年10月21日 - リーグによる既存球団からの分配ドラフトが実施され、吉田えり(石川ミリオンスターズ)ら5人が指名される[17]。
- 2016年11月1日 - 球団法人「株式会社栃木県民球団」を設立[18]。
- 2016年11月4日 - 球団合同トライアウトの合格者6名を発表[19]。
- 2016年11月13日 - リーグのドラフト会議で選手5人を指名[20]。
- 2016年12月8日 - 監督に辻武史、ヘッドコーチに宮地克彦が就任したことを発表[21]。
- 2016年12月13日 - 2017年度はリーグの東地区(FUTURE-East)に所属することが正式に発表される[2]。
2017年
- 2017年1月10日 - ピッチングコーチに金無英[22]、選手兼任ピッチングコーチに中崎雄太[23]が就任したことを発表。
- 2017年4月8日 - 武蔵ヒートベアーズとの間で2017年シーズンの開幕戦を開催(3-2で勝利)[24]。
- 2017年6月18日 - 前期日程を終了。前期は4月後半に6連敗[25]、1勝のあと10連敗[26]、1勝の後再び5連敗[27]など大型連敗が続き、最終的には7勝28敗の勝率.200で東地区5位(最下位)となった[28]。なお、勝率.200は、2シーズン制となって以降の半期成績として、当時は2015年前期に福島ホープスが記録した.242(8勝25敗4分)を下回るリーグワースト記録であった(2018年前期に滋賀が.152を記録して更新)。
- 2017年9月10日 - 後期日程を終了。後期は開幕2戦目から4連勝を記録したが[29]、8月に5連敗を記録して勝率5割を割り込み[30]、最終的には前期より順位を一つあげる4位であった。年間を通じた打率・防御率はいずれもリーグ最下位で、本塁打数の少なさ(リーグ9位)に示される長打力の不足も指摘された[31]。監督の辻は「勝ちパターンがはまらず、日替わりの戦い方になった」と述べている[32]。一方観客動員はリーグ10球団中2位を記録した[33]。
2018年
- 2018年1月9日 - 選手兼コーチとして、前年オフに東京ヤクルトスワローズを自由契約となった飯原誉士の入団を発表[34]。
- 2018年3月5日 - 前年オフに読売ジャイアンツを自由契約となった村田修一の入団を発表[35]。発表直後、球団公式ウェブサイトに通常の10倍以上となる6万ものアクセスが集中し、1日以上ダウンするという事態にも見舞われた[36]。
- 2018年4月7日 - 群馬ダイヤモンドペガサスとの間で2018年シーズンの開幕戦を開催(7‐7の引き分け)[37]。
- 2018年6月22日 - 前期日程が終了。9勝19敗7分けの勝率.321で2年連続で東地区5位(最下位)に終わった。
- 2018年6月23日 - 新潟アルビレックス・ベースボール・クラブとの後期開幕戦となる試合で、前田大佳が球団初の完封勝利(8回コールド)を挙げる[38]。
- 2018年7月14日 - 6月のリーグ月刊MVPを村田修一が野手部門で受賞[39]。月刊MVP受賞は部門を問わず球団初[40]。
- 2018年8月4日 - 対新潟アルビレックス・ベースボール・クラブ戦で、1試合あたりの球団最多得点(20点)と、最多安打記録(26安打・リーグ記録)を更新[41]。
成績
シーズン
年度 | 期 | 監督 | 順位 | 試合 | 勝利 | 敗戦 | 引分 | 勝率 | ゲーム差 | 打率 | 防御率 | 本塁打 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017 | 前 | 辻武史 | 5 | 35 | 7 | 28 | 0 | .200 | 14.5 | .241(10位) | 5.84(10位) | 25(9位) |
後 | 4 | 36 | 12 | 20 | 4 | .375 | 10.5 |
- 順位は地区(東地区)での順位、打率・防御率・本塁打はBCリーグ総合での順位。
チームイメージ
チームのイメージカラーは金色である。ウェブサイトには
「日本一の生産量を誇る「二条大麦」の黄金色が一面に広がる栃木の豊かな自然。『世界遺産・日光東照宮』の黄金色に輝く豪華絢爛な「陽明門」。 『栃木』の風物詩、黄金色の火柱にも見える『雷』」
をイメージしたと記載されている[42]。
ユニフォーム
チームカラーの『ゴールド』をベースに栃木の豊かな自然環境と風土を表現する『グリーン』をイメージしたデザインとなっている。上半身部分は金、黒、帽子部分は緑、黒とキャップマーク、下半身は白を基調としたデザイン[43]。
キャップマーク
デザインについては、「ホームベースをモチーフに、チーム名の頭文字をチームカラーのゴールド、栃木県内で生息する牡鹿が持つ猛々しい角を炎に見立てた躍動感と情熱を思わせる赤で表現」したとしている[13]。
選手・スタッフ
脚注
- ↑ 朝日新聞 地域面(第2栃木)球場メモリーズ④ 2018年7月5日付
- ↑ 2.0 2.1 2017シーズンリーグ戦地区分けのお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグニュースリリース(2016年12月16日)
- ↑ 球団ウェブサイトの「TEAM CONCEPT」の節を参照
- ↑ 4.0 4.1 ホームタウンのお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブス(2017年2月13日)
- ↑ リーグ公式ウェブサイトの2017年前期日程および2017年後期日程による。
- ↑ “BC栃木、鹿沼・矢板でも公式戦 宇都宮の球場改修で”. 日本経済新聞. (2018年3月9日) . 2018閲覧.
- ↑ 2018年度ルートインBCリーグ公式戦日程の発表について - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2018年3月8日。ページからリンクされている「公式戦日程一覧 (PDF) 」および「公式戦開催球場一覧 (PDF) 」も参照)
- ↑ “栃木GB、新たな拠点 小山に屋外練習場完成”. (2017年10月29日) . 2018閲覧.
- ↑ “BC栃木入団の村田修一、廃校からの再出発 キャンプインでチーム練習初参加”. 産経新聞. (2018年3月10日) . 2018閲覧.
- ↑ ルートインBCリーグ準加盟球団承認のお知らせ
- ↑ ルートインBCリーグ新球団加盟について - ベースボール・チャレンジ・リーグニュースリリース(2016年6月28日)
- ↑ チーム名決定のお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブスウェブサイト
- ↑ 13.0 13.1 キャップマーク決定! - 栃木ゴールデンブレーブスウェブサイト
- ↑ BCリーグ合同トライアウト受付開始 - ベースボール・チャレンジ・リーグニュースリリース(2016年9月20日)
- ↑ チームのユニフォームが決定! - 栃木ゴールデンブレーブスウェブサイト
- ↑ 球団構想説明会を開催しました!回覧2016 10/15 - 栃木ゴールデンブレーブスウェブサイト
- ↑ 分配ドラフト結果のお知らせ - ベースボール・チャレンジ・リーグニュースリリース(2016年10月21日)
- ↑ 法人設立のお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブス(2016年11月1日)
- ↑ 合同トライアウト(関東会場)における、特別合格選手のお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブス(2016年11月4日)
- ↑ 2016ドラフト会議 指名選手一覧 (PDF) - ベースボール・チャレンジ・リーグ(2016年11月13日)
- ↑ 監督・コーチ決定のお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブス(2016年12月8日)
- ↑ ピッチングコーチ決定のお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブス(2017年1月10日)
- ↑ 選手兼任ピッチングコーチ決定のお知らせ - 栃木ゴールデンブレーブス(2017年1月10日)
- ↑ 栃木ゴールデンブレーブス VS 武蔵ヒートベアーズ - ベースボール・チャレンジ・リーグ
- ↑ “栃木GB6連敗 武蔵に1-2”. 下野新聞. (2017年5月1日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GB連敗止める 新潟に7-6”. 下野新聞. (2017年5月28日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GB6試合ぶり白星 首位群馬に9-7 BCリーグ”. 下野新聞. (2017年6月9日) . 2017閲覧.
- ↑ “Gブレーブス、前期は最下位 福島に1-5、攻守に精彩欠く”. 下野新聞. (2017年6月19日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GB、5連勝ならず 巨人に2-4”. 下野新聞. (2017年7月6日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GB連敗脱出 今季最多11得点”. 下野新聞. (2017年8月14日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GB、目立った長打力不足 勝ちパターン確立できず BCリーグ参入1年目総括”. 下野新聞. (2017年9月15日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GB、1年目終了 辻監督「一つ勝つ難しさ痛感」”. 下野新聞. (2017年9月15日) . 2017閲覧.
- ↑ “栃木GBが成績報告 栃木県知事表敬”. 下野新聞. (2017年9月20日) . 2017閲覧.
- ↑ “【チーム情報】新入団選手兼コーチ決定のお知らせ”. 栃木ゴールデンブレーブス (2018年1月9日). . 2018閲覧.
- ↑ “【チーム情報】新入団選手のお知らせ”. 栃木ゴールデンブレーブス (2018年3月5日). . 2018閲覧.
- ↑ “BC栃木 村田修一フィーバー アクセスが殺到”. 日刊スポーツ. (2018年3月9日) . 2018閲覧.
- ↑ “【4/7試合結果】vs群馬ダイヤモンドペガサス(ビジター)”. 栃木ゴールデンブレーブス (2018年4月7日). . 2018閲覧.
- ↑ “【6/23試合結果】vs新潟アルビレックスBC(ホーム)”. 栃木ゴールデンブレーブス (2018年6月23日). . 2018閲覧.
- ↑ “あしたのチーム Presents 6月月間MVP決定のお知らせ”. ベースボール・チャレンジ・リーグ (2018年7月14日). . 2018閲覧.
- ↑ “あしたのチームPresents6月月間MVP決定のお知らせ”. 栃木ゴールデンブレーブス (2018年7月14日). . 2018閲覧.
- ↑ “【試合結果】8月4日(土)新潟アルビレックスBC戦(ホーム)”. 栃木ゴールデンブレーブス (2018年8月4日). . 2018閲覧.
- ↑ 栃木ゴールデンブレーブスのイメージカラー - 栃木ゴールデンブレーブスウェブサイト
- ↑ チームのユニフォームが決定! - 栃木ゴールデンブレーブスウェブサイト