松山自動車道
松山自動車道(まつやまじどうしゃどう、MATSUYAMA EXPRESSWAY)は、愛媛県の四国中央市から宇和島市に至る高速道路(高速自動車国道)である。略称は松山道(まつやまどう、MATSUYAMA EXPWY)。現在、正確な終点は確定していない。
高速道路ナンバリングによる路線番号は、川之江ジャンクション (JCT) - 松山インターチェンジ (IC) 間が徳島自動車道(徳島JCT(建設中) - 鳴門JCT間)・高松自動車道とともに「E11」、松山IC - 宇和島北IC間[注釈 1]が宇和島道路・津島道路・中村宿毛道路・窪川佐賀道路・高知自動車道[注釈 2]とともに「E56」と各区間割り振られている[1]。
なお、大洲IC - 大洲北只IC間は松山自動車道に並行する一般国道自動車専用道路である大洲道路。
法定路線名は、川之江JCT - 大洲IC間は徳島自動車道と併せて四国縦貫自動車道、大洲北只IC - 宇和島北IC間は高松自動車道や高知自動車道と併せて四国横断自動車道となっている。
Contents
概要
開通当初、暫定2車線であったいよ西条IC - 松山ICで4車線化工事が行われ、2004年3月6日に開通した。これに伴い松山市が高松市の他、本州・九州にある多くの都道府県庁所在地と4車線以上のネットワークが形成されることになった。大洲南IC - 西予宇和ICが2004年4月17日に、西予宇和IC - 宇和島北ICが2012年3月10日にそれぞれ開通した。
インターチェンジなど
IC番号 | 施設名 | 接続路線名 | 高松西から (km) |
BS | 備考 | 所在地 |
---|---|---|---|---|---|---|
E11 高松自動車道 高松方面 | ||||||
6 | 川之江JCT | E32 高知自動車道 | 56.9 | 四国中央市 | ||
- | 上分PA | - | 59.0 | |||
7 | 三島川之江IC | 国道11号(川之江三島バイパス) | 60.1 | ○ | ||
8 | 土居IC | 県道13号壬生川新居浜野田線 国道11号 |
71.1 | |||
- | 入野PA | - | 75.0 | |||
9 | 新居浜IC | 県道47号新居浜別子山線 | 84.4 | 新居浜市 | ||
10 | いよ西条IC | 国道11号 | 93.3 | 西条市 | ||
- | 石鎚山SA | - | 106.8 | ◆ | 石鎚山ハイウェイオアシス 併設 | |
11 | いよ小松JCT/IC | E76 今治小松自動車道 国道11号 |
108.7 | |||
- | 桜三里PA | - | 126.1 | 東温市 | ||
12 | 川内IC | 国道11号 国道494号 |
130.1 | ○ | ||
- | 東温SIC | 準備段階調査[2] | ||||
13 | 松山IC | 国道33号(松山外環状道路) | 142.1 | 松山市 | ||
- | 伊予灘SA | - | 145.7 | 伊予市 | ||
14 | 伊予IC | 国道56号 | 152.0 | |||
- | 中山SIC | 市道日尾野引坂線 | 159.8 | 2019年度供用開始予定[3] 川之江JCT方面のみ | ||
- | 内子PA | - | 172.0 | 内子町 | ||
15 | 内子五十崎IC | 国道56号 | 176.0 | |||
- | 大洲TB | - | 182.3 | 大洲市 | ||
16 | 大洲IC | 国道56号 | 183.8 | 川之江方面出入口 | ||
17 | 大洲北IC | 184.7 | 宇和島北方面出入口 | |||
18 | 大洲冨士IC | 国道197号 | 186.6 | |||
19 | 大洲肱南IC | 県道44号大洲野村線 | 188.8 | |||
20 | 大洲南IC | 国道56号 国道197号 |
189.7 | 川之江方面出入口 | ||
21 | 大洲北只IC | 国道197号 | 190.4 | 宇和島北方面出入口 | ||
- | 大洲松尾TB | - | 193.1 | |||
22 | 西予宇和IC | 県道29号宇和野村線 | 206.1 | 西予市 | ||
23 | 三間IC | 県道31号宇和三間線 | 217.0 | 宇和島市 | ||
24 | 宇和島北IC | 国道56号 | 222.4 | 岩松方面出入口 | ||
E56 宇和島道路 津島方面 |
- IC番号、キロポストは、高松自動車道 高松西ICからの通し。
- 地域高規格道路 大洲・八幡浜自動車道に大洲北只ICにて接続する計画もある(ただし、現道強化当面活用区間)。
- 伊予IC - 内子PA間に、中山スマートICの建設計画が進行している[4][5]。2019年度供用開始予定[3]。
歴史
- 1985年(昭和60年)3月27日:三島川之江IC - 土居IC間開通(四国初の高速道路)。
- 1987年(昭和62年)12月16日:川之江JCT - 三島川之江IC間開通により高松自動車道と接続。
- 1989年(平成元年)2月27日:大洲IC以西基本計画決定
- 1991年(平成3年)
- 1992年(平成4年)1月30日:川之江JCT開通により高知自動車道と接続。
- 1993年(平成5年)3月:国道56号大洲道路 大洲富士IC - 大洲北IC間開通。
- 1994年(平成6年)11月16日:いよ西条IC - 川内IC間開通。
- 1996年(平成8年)12月27日:大洲北只IC - 宇和島北IC間整備計画決定
- 1997年(平成9年)2月26日:川内IC - 伊予IC間開通。
- 1999年(平成11年)7月31日:いよ小松ICをJCT化、今治小松自動車道と接続。
- 2000年(平成12年)7月28日:伊予IC - 大洲IC間開通により四国縦貫自動車道が全線開通。
- 2002年(平成14年)3月29日:国道56号大洲道路 大洲北IC-大洲IC間開通。
- 2003年(平成15年)
- 2004年(平成16年)
- 2006年(平成18年)3月27日:国道56号大洲道路 大洲南IC - 大洲北IC間4車線化。
- 2012年(平成24年)3月10日:西予宇和IC - 宇和島北IC間開通。
- 2016年(平成28年)11月:国道56号大洲道路 大洲南IC - 大洲北IC間の案内標識にIC番号を表示[6]。
路線状況
車線・最高速度・料金
区間 | 車線 上下線=上り線+下り線 |
最高速度 | 料金 |
---|---|---|---|
川之江JCT - いよ西条IC | 4=2+2 | 100 km/h | 有料 |
いよ西条IC - 川内IC | 80 km/h | ||
川内IC - 松山IC | 100 km/h | ||
松山IC - 大洲IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
70 km/h | |
大洲IC - 大洲北IC (大洲道路) |
2=1+1 | 60 km/h | 無料 |
大洲北IC - 大洲富士IC (大洲道路) |
4=2+2 | ||
大洲富士IC - 大洲北只IC (大洲道路) |
70 km/h | ||
大洲北只IC - 西予宇和IC | 2=1+1 (暫定2車線) |
有料 | |
西予宇和IC - 宇和島北IC | 無料 |
松山IC以西は暫定2車線となっており、宇和島方面へ向かう場合は右車線へ寄らなければならない(松山IC出口車線分岐直後に左車線が減少するため)。そのため、高松・徳島・高知方面から松山ICが近づくと「松山 左車線へ」「宇和島 右車線へ」という標識が設置されている。
また、4車線区間中の土居ICから新居浜IC間には上下線に各1カ所、川内ICから桜三里PAの上り線に1カ所、暫定2車線区間中の伊予ICから内子PAの下り線に1カ所、登坂車線がある。
サービスエリア・パーキングエリア
売店は石鎚山SA、伊予灘SA、入野PAに設置されている。このうち石鎚山SAとコンビニ化されている入野PAは24時間営業。ガソリンスタンド、レストランは石鎚山SAのみに設置されていて深夜は営業していない。
主なトンネル
- 明神山トンネル:伊予IC - 内子PA間に所在。全長2,566 m。
- 黒岩岳トンネル:伊予IC - 内子PA間に所在。全長2,310 m。
- 鳥坂トンネル:大洲北只IC - 西予宇和IC間に所在。全長3,210 m。
- 歯長トンネル:西予宇和IC - 三間ICに所在。全長2,053 m。
トンネルの数
区間 | 上り線 | 下り線 |
---|---|---|
川之江JCT - 三島川之江IC | 0 | 0 |
三島川之江IC - 土居IC | 1 | 1 |
土居IC - 入野PA | 0 | 0 |
入野PA - 新居浜IC | 1 | 1 |
新居浜IC - いよ西条IC | 3 | 4 |
いよ西条IC - 石鎚山SA | 9 | 9 |
石鎚山SA - いよ小松JCT | 0 | 0 |
いよ小松JCT - 川内IC | 8 | 8 |
川内IC - 伊予IC | 0 | 0 |
伊予IC - 内子PA | 5 | |
1 | 1 | |
内子PA - 内子五十崎IC | 0 | |
内子五十崎IC - 大洲TB | 1 | |
大洲本線料金所 - 大洲富士IC | 1 | 1 |
大洲富士IC - 大洲北只IC | 0 | 0 |
大洲北只IC - 大洲松尾TB | 1 | |
大洲松尾本線料金所 - 西予宇和IC | 2 | |
西予宇和IC - 三間IC | 2 | |
三間IC - 宇和島北IC | 3 | |
合計 | 38 | 39 |
※伊予IC - 大洲本線料金所間および大洲北只IC - 宇和島北IC間のトンネルは暫定2車線の対面通行であるため、上下線で1本のトンネルとなっている(例外的に伊予IC - 内子PA間に所在する永木トンネルは上下線にそれぞれトンネルがある)。
道路管理者
- NEXCO西日本四国支社
- 香川高速道路事務所:川之江JCT - 三島川之江IC
- 愛媛高速道路事務所:川之江JCT - 大洲IC、大洲北只IC - 西予宇和IC
- 国土交通省四国地方整備局
- 大洲河川国道事務所 大洲国道出張所:大洲IC - 大洲北只IC
- 大洲河川国道事務所 宇和島国道出張所:西予宇和IC - 宇和島北IC
ハイウェイラジオ
- 入野(入野PA - 新居浜IC)
交通量
24時間交通量(台) 道路交通センサス
区間 | 平成17年(2005年)度 | 平成22年(2010年)度 | 平成27年(2015年)度 |
---|---|---|---|
川之江JCT - 三島川之江IC | 18,785 | 21,119 | 22,078 |
三島川之江IC - 土居IC | 18,914 | 20,837 | 21,611 |
土居IC - 新居浜IC | 18,153 | 20,291 | 20,940 |
新居浜IC - いよ西条IC | 16,908 | 19,075 | 19,778 |
いよ西条IC - いよ小松JCT/IC | 17,428 | 19,784 | 20,440 |
いよ小松JCT/IC - 川内IC | 17,720 | 20,978 | 21,738 |
川内IC - 松山IC | 13,345 | 16,298 | 16,921 |
松山IC - 伊予IC | 7,590 | 14,039 | 9,331 |
伊予IC - 内子五十崎IC | 9,655 | 18,336 | 11,730 |
内子五十崎IC - 大洲IC | 8,269 | 17,650 | 10,188 |
大洲IC - 大洲北IC | 5,659 | 11,326 | 7,907 |
大洲北IC - 大洲冨士IC | 15,057 | 23,487 | 10,802 |
大洲冨士IC - 大洲肱南IC | 15,057 | 10,409 | 22,660 |
大洲肱南IC - 大洲南IC | 15,057 | 21,995 | 20,821 |
大洲南IC - 大洲北只IC | 3,317 | 7,822 | 6,405 |
大洲北只IC - 西予宇和IC | 4,185 | 9,609 | 6,344 |
西予宇和IC - 三間IC | 調査当時未開通 | 12,304 | |
三間IC - 宇和島北IC | 12,587 |
(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)
- 平成22年度の調査期間中において、松山IC以西の有料区間全線では、高速道路無料化社会実験が行われていた。
地理
通過する自治体
接続する高速道路
- E32/E56 高知自動車道(川之江JCTで接続)
- E76 今治小松自動車道(いよ小松JCT/ICで接続)
道路の位置関係
- 四国縦貫自動車道
- 徳島自動車道 - 高知自動車道 - 松山自動車道
- 四国横断自動車道
- 阿南-徳島 - 徳島自動車道 - 高松自動車道 -※高松東道路 - 高松自動車道 - 高知自動車道 - ※須崎道路 - 高知自動車道 - ※窪川佐賀道路 - (基本計画区間) - ※中村宿毛道路 - (予定区間) - ※津島道路 - ※宇和島道路 - 松山自動車道 - ※大洲道路
脚注
注釈
出典
- ↑ “高速道路ナンバリング一覧”. 国土交通省. . 2017年2月26日閲覧.
- ↑ “スマートインターチェンジの新規事業化、準備段階調査の箇所を決定 〜高速道路の有効利用や地域経済の活性化に向けて〜 (PDF)”. 国土交通省道路局 (2016年5月27日). . 2017閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 “支社の事業案内(四国支社)建設事業の概要”. 西日本高速道路株式会社. . 2017閲覧.
- ↑ “市道日尾野引坂線((仮称)中山スマートICアクセス道路) (PDF)”. 伊予市 (2016年2月21日). . 2017閲覧.
- ↑ “「中山スマートIC」19年度完成目指す 伊予市”. 愛媛新聞 (2014年7月1日). . 2017閲覧.
- ↑ “大洲道路の案内標識にインターチェンジ番号を明示します〜すべての道路利用者に分かりやすい道案内に向けて〜 (pdf)”. 国土交通省四国地方整備局大洲河川国道事務所 (2016年10月26日). . 2016閲覧.