東銀座駅
東銀座駅(ひがしぎんざえき)は、東京都中央区銀座四丁目にある、東京都交通局(都営地下鉄)・東京地下鉄(東京メトロ)の駅である。
都営地下鉄の浅草線と、東京メトロの日比谷線が乗り入れる。駅番号は浅草線がA 11、日比谷線がH 09である。日比谷線の駅には「歌舞伎座前」の副駅名がある。
Contents
歴史
- 1963年(昭和38年)2月28日 - 都営地下鉄1号線と営団地下鉄日比谷線の東銀座駅が同時に開業。
- 1978年(昭和53年)7月1日 - 都営1号線を浅草線に改称。
- 2004年(平成16年)4月1日 - 営団地下鉄の民営化に伴い、日比谷線の駅を東京メトロが継承する。
駅構造
浅草線の駅は昭和通りの直下に位置する地下駅。相対式ホーム2面2線の構造を有するが、駅の構造上、線路の間を自動車専用道路(昭和通り三原橋交差点のアンダーパス)や駐車場があるため、ホームから反対側の線路やホームを見ることはできない。連絡通路は改札外部にある。これまで都営地下鉄の駅の中でバリアフリーの対応がなかったが、2010年10月26日に地上とA1・A2出入口改札外コンコースを連絡するエレベーターが設置された[1]。
都営浅草線のほとんどの駅の案内サインは、帝都高速度交通営団(営団地下鉄)と同じスタイルのものが使われているが、2000年代後半以降に実施された災害対策を含む改装工事に伴い、都営地下鉄独自の新サインに置き換えられている。
日比谷線の駅は島式ホーム1面2線を有する地下駅。壁面に歌舞伎の定式幕をイメージしたカラーパネルが使用されている。晴海通りの直下に位置しており、浅草線の駅の下部にある。また、北千住側に非常用の渡り線がある。2013年3月1日、歌舞伎座・歌舞伎座タワーと地下2階で繋がる「木挽町広場」が竣工した(名前は歌舞伎座のある地域が木挽町だったことにちなむ)。
当駅は、都営地下鉄(浅草線)と東京メトロ(日比谷線)のホーム番号を連番で設定している[2]。同一駅でも企業体が異なれば連番とはしないことが多い中では珍しいケースといえる。
当駅・銀座駅・日比谷駅の3駅はトンネル上層の地下道によって直結している。さらに、これらの駅から先、有楽町駅・二重橋前駅・大手町駅・東京駅まですべて地下通路により連絡が可能である。
浅草線押上方面改札にあるメトロ券売機は都営地下鉄の管理となっており、メトロ券売機での発売できる乗車券類に制限がある。またメトロ券売機でのチャージができないため、代替で都営のチャージ機が設置されている。逆に浅草線西馬込方面改札にある都営券売機は東京メトロの管理となっており、都営券売機での発売できる乗車券類に制限がある(チャージについてはすぐ隣にあるメトロ券売機に誘導)。
東京メトロ東銀座駅は、「銀座駅務管区 東銀座地域」として近隣の駅を管理している[3]。
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | 都営浅草線 | 西馬込・京急線・ 羽田空港方面 |
2 | 押上・京成線・北総線・ 成田空港方面 | |
3 | 日比谷線 | 銀座・六本木・中目黒方面 |
4 | 上野・北千住・南栗橋方面 |
- Higashi-Ginza Station-1.jpg
日比谷線改札(2018年5月24日撮影)
- Higashi-Ginza Station-1a.jpg
浅草線改札(2018年5月24日撮影)
- Higashi-Ginza Station-1b.jpg
浅草線押上方面行きホーム(2018年5月24日撮影)
利用状況
- 都営地下鉄 - 2016年度の1日平均乗降人員は79,876人である(乗車人員:39,815人、降車人員:40,061人)[利用客数 1]。
- 東京メトロ - 2017年度の1日平均乗降人員は90,621人である[利用客数 2]。
- 東京メトロ全130駅の中では第46位。
各年度の1日平均乗降人員数は下表の通り。
年度 | 都営地下鉄 | 営団 / 東京メトロ | ||
---|---|---|---|---|
1日平均 乗降人員 |
増加率 | 1日平均 乗降人員 |
増加率 | |
2003年(平成15年) | 69,449 | −1.3% | 74,773 | −0.4% |
2004年(平成16年) | 69,763 | 0.5% | 74,724 | −0.1% |
2005年(平成17年) | 70,603 | 1.2% | 75,334 | 0.8% |
2006年(平成18年) | 71,269 | 0.9% | 76,464 | 1.5% |
2007年(平成19年) | 72,432 | 1.6% | 78,261 | 2.4% |
2008年(平成20年) | 72,653 | 0.3% | 78,216 | −0.1% |
2009年(平成21年) | 70,773 | −2.6% | 75,847 | −3.0% |
2010年(平成22年) | 68,745 | −2.9% | 74,214 | −2.2% |
2011年(平成23年) | 66,494 | −3.3% | 72,841 | −1.9% |
2012年(平成24年) | 68,715 | 3.3% | 74,648 | 2.5% |
2013年(平成25年) | 73,302 | 6.7% | 81,457 | 9.1% |
2014年(平成26年) | 73,516 | 0.3% | 80,141 | −1.6% |
2015年(平成27年) | 76,505 | 4.1% | 84,356 | 5.3% |
2016年(平成28年) | 79,876 | 4.4% | 88,023 | 4.3% |
2017年(平成29年) | 90,621 | 3.0% |
各年度の1日平均乗車人員数は下表の通り。
年度 | 都営地下鉄 | 営団 / 東京メトロ |
出典 |
---|---|---|---|
1992年(平成 | 4年)31,926 | 47,408 | [東京都統計 1] |
1993年(平成 | 5年)40,877 | 46,315 | [東京都統計 2] |
1994年(平成 | 6年)41,603 | 45,838 | [東京都統計 3] |
1995年(平成 | 7年)40,126 | 44,811 | [東京都統計 4] |
1996年(平成 | 8年)39,247 | 43,589 | [東京都統計 5] |
1997年(平成 | 9年)38,745 | 42,608 | [東京都統計 6] |
1998年(平成10年) | 38,888 | 42,274 | [東京都統計 7] |
1999年(平成11年) | 37,566 | 40,087 | [東京都統計 8] |
2000年(平成12年) | 36,359 | 38,685 | [東京都統計 9] |
2001年(平成13年) | 36,359 | 36,203 | [東京都統計 10] |
2002年(平成14年) | 34,847 | 35,907 | [東京都統計 11] |
2003年(平成15年) | 34,167 | 36,593 | [東京都統計 12] |
2004年(平成16年) | 34,115 | 36,860 | [東京都統計 13] |
2005年(平成17年) | 34,430 | 37,016 | [東京都統計 14] |
2006年(平成18年) | 34,748 | 37,460 | [東京都統計 15] |
2007年(平成19年) | 35,585 | 38,328 | [東京都統計 16] |
2008年(平成20年) | 35,825 | 38,496 | [東京都統計 17] |
2009年(平成21年) | 35,014 | 37,249 | [東京都統計 18] |
2010年(平成22年) | 33,980 | 36,496 | [東京都統計 19] |
2011年(平成23年) | 32,950 | 36,060 | [東京都統計 20] |
2012年(平成24年) | 34,026 | 36,710 | [東京都統計 21] |
2013年(平成25年) | 36,497 | 40,263 | [東京都統計 22] |
2014年(平成26年) | 36,637 | 39,685 | [東京都統計 23] |
2015年(平成27年) | 38,160 | 41,770 | [東京都統計 24] |
2016年(平成28年) | 39,815 | 43,622 | [東京都統計 25] |
駅周辺
- 歌舞伎座・歌舞伎座タワー
- 銀座MTRビル
- 時事通信社
- 電源開発本店
- コートヤード・バイ・マリオット東京銀座ホテル
- 東劇ビル
- 京橋郵便局
- 築地警察署 東銀座歌舞伎座前交番
- 銀座三郵便局
- 銀座六郵便局
- 銀座七郵便局
- 中央区銀座区民館
- 中央区築地社会教育会館
- 日本年金機構 中央年金事務所
- 国立がん研究センター中央病院
- 銀座松竹スクエア
- 七十七銀行 東京支店 - 地方銀行の東京支店が日本橋以外に立地する数少ない例。
- ホテルグレイスリー銀座
- ホテル銀座ダイエー
バス路線
東銀座駅
中央区コミュニティバス 江戸バス(南循環)(日立自動車交通が運行)が土休日のみ東銀座駅に停車する。
- 中央区コミュニティバス 江戸バス(南循環):中央区役所行
※平日は「祝橋」または「築地本願寺」が最寄り停留所となる。
築地・銀座(築地市場・歌舞伎座)
6番出口付近に日の丸自動車興業の運行する「スカイホップバス」の「築地・銀座(築地市場・歌舞伎座)」バス停がある。
- スカイホップバス(お台場コース)(日の丸自動車興業)
築地
都営バスの最寄り停留所は、晴海通り上にある築地となる。以下の路線が乗り入れ、 都03系統は品川営業所港南支所、都04系統は江東営業所、それ以外は深川営業所により運行されている。
- 都03系統:日比谷・三宅坂・半蔵門経由 四谷駅行、勝どき駅経由 晴海埠頭行
- 都04系統:銀座四丁目・有楽町駅経由 東京駅丸の内南口行、勝どき駅経由 豊海水産埠頭行
- 都05系統:銀座四丁目・有楽町駅経由 東京駅丸の内南口行、勝どき駅経由 晴海埠頭行、勝どき駅・新豊洲駅・有明一丁目経由 東京ビッグサイト行、豊洲駅経由 深川車庫行
- 業10系統:豊洲駅・木場駅・菊川駅経由 とうきょうスカイツリー駅行、銀座四丁目経由 新橋行、豊洲駅・東雲都橋経由 深川車庫行
隣の駅
脚注
- ↑ 浅草線 東銀座駅 エレベーター供用のお知らせ - 東京都交通局 2010年10月26日
- ↑ もう一つの両線の連絡駅である人形町駅も同様。
- ↑ 鉄道ピクトリアル2016年12月臨時増刊号 【特集】東京地下鉄 p.17
出典
- 地下鉄の1日平均利用客数
- ↑ 各駅乗降人員一覧 - 東京都交通局
- ↑ 各駅の乗降人員ランキング - 東京メトロ
- 地下鉄の統計データ
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 都営浅草線東京駅接着 - 当駅から東京駅を経由して日本橋駅までを結ぶ分岐線(デルタ線)の構想があり、当駅は新橋側の分岐駅となる予定(当初は宝町駅を予定していた)だったが、都心直結線(京成押上線押上駅 - 新東京駅 - 京急本線泉岳寺駅)の計画に取って代わられた。