東日本女子駅伝

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東日本女子駅伝
開始年 1985
主催 東北陸上競技協会、福島テレビ
参加チーム数 18
加盟国 日本の旗 日本
前回優勝 千葉県(9回目)
最多優勝 千葉県(9回)
サイト 東日本女子駅伝(福島テレビ)
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東日本女子駅伝(ひがしにほんじょしえきでん)は、例年11月第2日曜日に福島市で開催される駅伝大会。本項目は、1984年に開催された当大会の前身にあたる東北・北海道女子駅伝大会についても述べる。

大会概要

地元東北地方の6県と、北海道関東地方甲信越地方及び静岡県東日本18都道県代表選抜チームが出場し、一本のタスキでつなぐ。

コースは福島市信夫ヶ丘競技場をスタート、福島市の市街地を通りフルーツラインで折り返す、日本陸上競技連盟公認(自転車計測方式を採用)「FTVふくしま」フルマラソンコース42.195kmを9区間に分ける。4区と8区の3km区間を中学生区間とし、その他7つの区間においても、残り7名中3名以上を高校生相当年齢の選手とすることが義務付けられている。そのため、レースは思わぬ展開や抜きつ抜かれつのドラマを生んでいる。

当大会は1984年福島テレビが提唱し、東北・北海道地区の女子長距離選手を育成する目的で行われた東北・北海道女子駅伝大会を前身とする[1][2]1983年から都道府県対抗女子駅伝が始まったこともあり、その前哨戦の位置づけにしたため前身大会の時代から9区間・42.195kmで開催されている[3]。前身大会は同一道県から2チームの出場が可能だったため7道県から11チームが参加し、福島県Aチームが優勝した[1][3]。この大会の終了後関東・甲信越地方を含めた東日本規模に拡大する提案があり、主催者の福島テレビはこの提案を受け入れたため、1985年より東日本女子駅伝競走大会として開催されている[1][4]

第8回大会では静岡県・愛知県岐阜県が初出場[5]。愛知県、岐阜県は同じ日に福井テレビが関係する中部・関西の女子駅伝(FUKUIスーパーレディス駅伝(2017年をもって大会終了))が行われるようになったこともあり、第8回大会のみの参加であった。また、静岡県は第8回大会に参加以降第24回まで毎回参加していたが、第25回以降参加しない年がある(第25回・第27回・第28回)。

なおスターターは第20回大会が室伏広治、第21回大会が丹野麻美、第26回大会が土佐礼子だった。

2011年の第27回大会と2012年の第28回大会は都道県チームとは別に合同チーム「絆チーム」が出場した。2011年は東日本大震災で大きな被害を受けた岩手・宮城・福島の3県で[6]、2012年は参加するすべての都道県からの合同チームで組んだ。

大会運営

過去

NTT系は参入初年と2年目は「NTTグループ」名義。ドコモは当時地域会社制だったことから、東北社・北海道社・中央社及び東海社がグループ名義で参加した。2000年にドコモが撤退し東日本社単独参加に。
  • 協力
東北電力東京電力
JR東日本(〜2015年)

コース

  • 各区間の距離割は翌年初めに京都で行われる全国都道府県対抗女子駅伝と異なる。
  • 所属は記録樹立当時のもの
  • 先頭が中継所を通過してから10分経過すると繰り上げスタートとなる。
区間 距離 起点 終点 区間記録 備考
1区 6.0km 信夫ヶ丘競技場 福島銀行南支店前 18分49秒 大崎千聖(東京・三井住友海上)、23回大会 -
2区 4.0km 福島銀行南支店前 東北道福島西インター 12分41秒 高山典子(神奈川・相洋高等学校3年)、19回大会 -
3区 3.0km 東北道福島西インター 富永わら工品 9分44秒 高橋千恵美(宮城・日本ケミコン)、11回大会 -
4区 3.0km 富永わら工品 中谷地集会所 9分16秒 矢部瞳(群馬・岩島中学校3年)、21回大会 中学生区間指定
5区 5.0875km 中谷地集会所 河野果樹園直売所北 16分02秒 杉原加代(神奈川・パナソニック)、21回大会 途中に折り返し点
6区 4.1075km 河野果樹園直売所北 福島市立吾妻中学校 13分02秒 岡本久美子(宮城・筑波大学4年)、13回大会 -
7区 4.0km 福島市立吾妻中学校 ケイエス観光西 12分37秒

大橋由紀子(埼玉・あさひ銀行)、10回大会
五十嵐妙子(宮城・仙台育英高等学校3年)、12回大会

-
8区 3.0km ケイエス観光西 東北道福島西インター 9分08秒 林英麻(群馬・富士見中学校2年)、29回大会 中学生区間指定
9区 10.0km 東北道福島西インター 信夫ヶ丘競技場 31分11秒 渋井陽子(東京・三井住友海上)、16回大会 -
合計 42.195km 信夫ヶ丘競技場 信夫ヶ丘競技場 2時間
16分16秒
神奈川、28回大会 -

歴代優勝チーム

太字は大会記録。
開催日 優勝(回数) タイム
1 1985年11月24日 東京(初) 2時間27分02秒
2 1986年11月9日 茨城(初) 2時間24分20秒
3 1987年11月29日 千葉(初) 2時間24分33秒
4 1988年11月13日 千葉(2) 2時間24分05秒
5 1989年11月12日 東京(2) 2時間20分03秒
6 1990年11月11日 群馬(初) 2時間18分45秒
7 1991年11月10日 千葉(3) 2時間20分01秒
8 1992年11月8日 東京(3) 2時間20分39秒
9 1993年11月14日 宮城(初) 2時間22分06秒
10 1994年11月13日 東京(4) 2時間22分44秒
11 1995年11月12日 埼玉(初) 2時間19分08秒
12 1996年11月10日 埼玉(2) 2時間19分47秒
13 1997年11月9日 宮城(2) 2時間19分42秒
14 1998年11月8日 東京(5) 2時間21分24秒
15 1999年11月14日 千葉(4) 2時間19分39秒
開催日 優勝(回数) タイム
16 2000年11月12日 東京(6) 2時間17分54秒
17 2001年11月11日 千葉(5) 2時間19分02秒
18 2002年11月10日 神奈川(初) 2時間21分50秒
19 2003年11月9日 神奈川(2) 2時間19分29秒
20 2004年11月14日 神奈川(3) 2時間18分26秒
21 2005年11月13日 埼玉(3) 2時間19分26秒
22 2006年11月12日 群馬(2) 2時間20分37秒
23 2007年11月11日 東京(7) 2時間18分34秒
24 2008年11月9日 東京(8) 2時間19分15秒
25 2009年11月8日 長野(初) 2時間18分36秒
26 2010年11月14日 千葉(6) 2時間18分02秒
27 2011年11月13日 神奈川(4) 2時間16分57秒
28 2012年11月11日 神奈川(5) 2時間16分16秒
29 2013年11月10日 千葉(7) 2時間19分23秒
30 2014年11月9日 群馬(3) 2時間16分43秒
開催日 優勝(回数) タイム
31 2015年11月8日 千葉(8) 2時間17分27秒
32 2016年11月13日 長野(2) 2時間17分55秒
33 2017年11月12日 千葉(9) 2時間18分37秒

テレビ放送

主催の福島テレビを制作局として、以下のFNS東日本9局と、系列外となる山梨県の山梨放送で、当日の正午から14:35まで生中継。青森県では、系列外の青森テレビが同時ネットできないため、開催翌日(11月第2もしくは第3月曜)の13:55 ‐16:30に録画放送される。

FNSネット局

  • FNS系列外
青森テレビ山梨放送

なお、以前まで青森県では青森放送で、岩手県では岩手放送テレビ岩手山形県では山形テレビテレビユー山形で、中京広域圏でも愛知県・岐阜県チームが出場した第8回大会のみ東海テレビでネットされていた。静岡県はここ近年参加していない年もあるが、テレビ静岡でのネットは継続している。 当日は、『産経テレニュースFNNFNNスピークWeekend』でも、大会直前の模様が中継リポートされるが、全国枠での放送であるため、この駅伝とは全く関係ないエリアでも放送される。ただし、技術協力では西日本のFNS系列局も参加する場合がある。

現在は、全区間ハイビジョン制作となっている。2009年までは青森テレビ・山梨放送の地上デジタル放送ではアナログ放送用回線を使用するため4:3の標準画質となっていた。また、1998年~2008年の10年間、提供クレジット及びコメントは制作局の福島テレビではなく、各ネット局が独自に送出していた。現在は、提供クレジット及びコメントは制作局の福島テレビ出しになった。

第30回大会(2014年)

別記が無い場合はいずれも福島テレビアナウンサー

  • 放送センター
実況:藺草英己
解説:増田明美(スポーツジャーナリスト)
ゲスト解説:小出義雄佐倉アスリート倶楽部 代表)
  • 第1放送車
実況:鈴木芳彦フジテレビ
解説:吉川美香パナソニック女子陸上競技部 アスリートアドバイザー)
  • 第2放送車
実況:廣岡俊光北海道文化放送
解説:弘山晴美エボーリュ
  • バイクリポート
谷岡慎一(フジテレビ)
  • スタート
実況:森脇淳東海テレビ
インタビュー:長澤彩子
ニュース中継:若槻麻美
  • 中継所実況
第1中継所:坂井有生
第2中継所・第8中継所:鈴木敏弘テレビ静岡
第3中継所・第7中継所:延増淳
第4中継所:竹島知郁秋田テレビ
第5中継所:広瀬修一仙台放送
第6中継所:放送センターにて実況

第31回大会(2015年)

別記が無い場合はいずれも福島テレビアナウンサー

  • 放送センター
実況:藺草英己
解説:増田明美(スポーツジャーナリスト)
ゲスト解説:小出義雄佐倉アスリート倶楽部 代表)
  • 第1放送車
実況:塩原恒夫フジテレビ
解説:吉川美香パナソニック女子陸上競技部 アスリートアドバイザー)
  • 第2放送車
実況:福永一茂(フジテレビ)
解説:弘山晴美エボーリュ
  • バイクリポート
延増淳
  • スタート
実況:金澤聡仙台放送
インタビュー:岸野文絵
ニュース中継:名切万里菜
  • 中継所実況
第1中継所:坂井有生
第2中継所・第8中継所:鈴木敏弘テレビ静岡
第3中継所・第7中継所:竹島知郁秋田テレビ
第4中継所:鈴木康一郎
第5中継所:酒主義久(フジテレビ)
第6中継所:豊嶋啓亮

第32回大会(2016年)

別記が無い場合はいずれも福島テレビアナウンサー

  • 放送センター
実況:藺草英己
解説:増田明美(スポーツジャーナリスト)
特別ゲスト:飯塚翔太リオオリンピック 男子4×100mリレー銀メダリスト)
  • 第1放送車
実況:塩原恒夫フジテレビ
解説:吉川美香パナソニック女子陸上競技部 コーチ)
  • 第2放送車
実況:坂井有生
解説:弘山晴美エボーリュ
  • バイクリポート
廣岡俊光北海道文化放送
  • スタート・ゴール
実況:金澤聡仙台放送
インタビュー:松永安奈
FNNスピーク内中継:寺本緒麻里
  • 中継所実況
第1中継所:鈴木康一郎
第2中継所・第8中継所:鈴木敏弘テレビ静岡
第3中継所・第7中継所:豊嶋啓亮
第4中継所:竹島知郁秋田テレビ
第5中継所:福永一茂(フジテレビ)
第6中継所:牧広大(仙台放送)

脚注

  1. 1.0 1.1 1.2 福島陸上競技協会/編集 『福島陸上競技協会創立五十周年記念誌』、1998年、193頁。 
  2. 『福島テレビ30年史』 福島テレビ、1993年、84-85頁。 
  3. 3.0 3.1 『福島テレビ30年史』 福島テレビ、1993年、85頁。 
  4. 『福島テレビ30年史』 福島テレビ、1993年、85-86頁。 
  5. 『福島テレビ30年史』 福島テレビ、1993年、86頁。 
  6. 日本被災3県で「絆チーム」福島で今年も東日本女子駅伝を開催 (産経新聞)
  7. 福島トヨタ自動車、福島トヨペット、トヨタカローラ福島、トヨタカローラいわき、ネッツトヨタ福島、ネッツトヨタ郡山、ネッツトヨタノヴェルふくしま

関連大会

外部リンク

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