東大島駅
東大島駅(ひがしおおじまえき)は、東京都の江東区と江戸川区に跨る、東京都交通局(都営地下鉄)新宿線の駅である。駅番号はS 16。
Contents
概要
駅の所在は駅長室がある江東区大島九丁目となる。「江東区と江戸川区の区境の河川橋上駅[注 1]でホームに行政区分標がある[注 2]全国でも珍しい駅」として、2000年に関東の駅百選へ定められている。
新宿線開業時の始発駅でもある。また、江東区の駅では最も東に位置する。
歴史
- 1978年(昭和53年)12月21日 - 開業。
- 1983年(昭和58年)12月23日 - 船堀駅までの延伸開業に伴い中間駅となる。
- 2000年(平成12年)8月6日 - 関東の駅百選に認定される。
- 2016年(平成28年) - 駅改良工事が開始される。
- 2018年(平成30年)
駅構造
相対式ホーム2面2線の高架駅。旧中川の真上にあるため、駅の出入口は川の両端(大島口・小松川口)にある。当駅は都営新宿線の急行通過駅では唯一の高架駅でもある。
当駅と船堀駅の間は、極端なゼロメートル地帯である関係上、旧中川・荒川(放水路)・中川を跨ぐ高架となっている。かつては船堀方面に折り返し用のシーサスクロッシングがあり、それを使って折り返していた。なお、船堀開業時にシーサスクロッシングの設置が困難だったため、篠崎開業まで使用されていた。(バラストが白くなっているのも、その時代の名残である。)
のりば
番線 | 路線 | 行先 |
---|---|---|
1 | S 都営新宿線 | 馬喰横山・新宿・KO 京王線方面 |
2 | 船堀・本八幡方面 |
曲線上にホームが設けられているため、2番線側はほぼ終日に渡って立番の駅員が配置されている(1番線側は朝夕のラッシュ帯のみ配置)。
駅の北側には交通局大島庁舎があり、大島車両検修場をはじめ、乗務員基地(大島乗務管理所大島乗務区)などが設置されており、乗務員交代は当駅で行われる。
駅業務は東京都営交通協力会に委託されている。
当駅をモデルとして、太陽光発電・風力発電・雨水利用・屋上緑化・観葉植物の設置などを行う「駅エコ・プロジェクト」事業を進行している。この事業と併せて2007年夏から1番線ホームにドライミスト噴射装置が試験的に設置され、以後毎年夏にドライミストを噴射した[1]。小松川口の改札外では、同事業の展示スペースが設置されている。2016年8月、霧吹き冷却の運用を停止し、同月末までに撤去、駅ホーム上に冷暖房エアコン、ベンチ等を備えた待合室を設置することが発表され[2]、2018年6月14日から、上下線ホームの両改札近くに計4か所の待合室が供用開始された[3]。
利用状況
2017年度の1日平均乗降人員は32,646人(乗車人員:16,334人、降車人員:16,312人)である[4]。
各年度の1日平均乗降・乗車人員数は下表の通り。
年度 | 1日平均 乗降人員[6] |
1日平均 乗車人員[7] |
出典 |
---|---|---|---|
1990年(平成 | 2年)11,477 | [* 1] | |
1991年(平成 | 3年)11,768 | [* 2] | |
1992年(平成 | 4年)12,044 | [* 3] | |
1993年(平成 | 5年)12,296 | [* 4] | |
1994年(平成 | 6年)12,411 | [* 5] | |
1995年(平成 | 7年)12,222 | [* 6] | |
1996年(平成 | 8年)12,134 | [* 7] | |
1997年(平成 | 9年)12,400 | [* 8] | |
1998年(平成10年) | 12,367 | [* 9] | |
1999年(平成11年) | 12,109 | [* 10] | |
2000年(平成12年) | 12,351 | [* 11] | |
2001年(平成13年) | 12,849 | [* 12] | |
2002年(平成14年) | 13,200 | [* 13] | |
2003年(平成15年) | 26,861 | 13,637 | [* 14] |
2004年(平成16年) | 27,334 | 13,918 | [* 15] |
2005年(平成17年) | 28,210 | 14,362 | [* 16] |
2006年(平成18年) | 28,429 | 14,392 | [* 17] |
2007年(平成19年) | 29,670 | 14,984 | [* 18] |
2008年(平成20年) | 30,062 | 15,200 | [* 19] |
2009年(平成21年) | 30,553 | 15,448 | [* 20] |
2010年(平成22年) | 30,714 | 15,496 | [* 21] |
2011年(平成23年) | 30,433 | 15,339 | [* 22] |
2012年(平成24年) | 30,738 | 15,393 | [* 23] |
2013年(平成25年) | 31,104 | 15,618 | [* 24] |
2014年(平成26年) | 31,259 | 15,692 | [* 25] |
2015年(平成27年) | 31,706 | 15,892 | [* 26] |
2016年(平成28年) | 32,251 | 16,146 | [* 27] |
2017年(平成29年) | 32,646 | 16,334 |
駅周辺
- 新大橋通り
- 番所橋通り
- 旧中川
- 荒川
- 大島小松川公園
- ダイエー東大島店
- 江東区立東大島図書館
- 地域医療機能推進機構東京城東病院(旧:城東社会保険病院)
- 中川船番所資料館
- 小松川さくらホール
- 小松川健康サポートセンター
- 小松川テクノタウン
バス路線
最寄りの停留所は、大島口と小松川口のそれぞれのロータリーにある東大島駅前と、東京都道477号線にある東大島駅入口である。以下の路線が乗り入れ、東京都交通局により運行されている。
東大島駅前(大島口)
東大島駅入口
東大島駅前(小松川口)
ギャラリー
- Higashi Ojima Station-2.jpg
上り線ホーム(2018年8月11日撮影)
- Higasioojima eki 1.jpg
改修前のプラットホーム(2004年4月28日)
- Higasioojima eki 2.jpg
大島口(2004年4月28日)
- Higashi-ojima-station west.jpg
大島口バスターミナル。奥のビルは大島庁舎(2007年2月10日)。
- Higashi-ojima-station east.jpg
小松川口(2007年2月10日撮影)
隣の駅
脚注
注釈
出典
- ↑ 東京都交通局ニュース 新宿線東大島駅で「霧吹き冷却」試験を行います
- ↑ “新宿線東大島駅における霧吹き冷却運用停止について”. 東京都交通局 (2016年8月5日). . 2018閲覧.
- ↑ “都営新宿線東大島駅待合室供用開始について”. 東京都交通局 (2018年6月11日). . 2018閲覧.
- ↑ 東京都交通局 各駅乗降人員一覧
- ↑ 統計江戸川 - 江戸川区
- ↑ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
- ↑ 東京都統計年鑑
- 東京都統計年鑑
- ↑ 東京都統計年鑑(平成2年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成3年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成4年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成5年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成6年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成7年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成8年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成9年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成10年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成11年) (PDF)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成12年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成13年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成14年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成15年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成16年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成17年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成18年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成19年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成20年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成21年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成22年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成23年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成24年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成25年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成26年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成27年)
- ↑ 東京都統計年鑑(平成28年)