東名集中工事

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東名集中工事(とうめいしゅうちゅうこうじ)とは、中日本高速道路株式会社(NEXCO中日本)が毎年10月に東名高速道路において実施している工事である。1988年(昭和63年)に導入され、毎年行われている[1]

概要

1968年昭和43年)に全線開通した東名高速道路では、インフラストラクチャー老朽化・劣化の影響により、工事が必要な箇所が多数存在している。交通量も多く、長距離走行する大型車がよく利用することから、短区間に区切って行う通常の工事では、工事による交通渋滞・交通規制が頻繁に発生することが予想される。

そこで、全線にわたって短期間で集中的に工事を行うことで、年間の工事渋滞時間を低減することができる。実際に、2012年(平成24年)の集中工事では、集中工事を実施しなかったことで想定される工事渋滞時間を約5割削減した[2]

実施日と実施区間

例年10月に2週間程度の日程で実施されるが、土曜・日曜・祝日は工事を行わない。なお、2005年(平成17年)は日本道路公団の民営化に伴い、11月下旬から12月上旬に実施された[3]。また、2014年(平成26年)の工事は渋滞対策として御殿場JCT以東の片側3車線区間で昼間の2車線規制工事を実施しなかった関係で、この区間の工期が1週間延長されている。

実施区間については長らくの間東京IC - 小牧JCT間であったが、2011年(平成23年)以降は区間の変更が続いている。2011年は東京IC - 豊田IC[4]、2012年(平成24年)・2013年(平成25年)は東京IC - 三ヶ日IC[5]、2014年(平成26年)は東京IC - 豊川IC間(第1・第2週)、東京IC - 御殿場IC(第3週)[6]となった。2015年(平成27年)は東京IC - 沼津IC間のみで実施され、沼津IC以西では新東名高速道路とのダブルネットワークの効果により激しい渋滞が発生しないため、集中工事ではなく利用者への影響の少ない時期に昼夜連続車線規制などを行うこととなった[7]。なお、2016年(平成28年)は2010年以来6年ぶりに豊田IC以西でも集中工事を実施されるなど実施区間が拡大され、東京IC - 春日井ICで実施された。さらに、2017年(平成29年)は、2010年以来7年ぶりに東京IC - 小牧JCT間で実施される。

備考

工事期間中は新東名高速道路中央自動車道への迂回を呼びかけており、中央道へ迂回した場合には東名・新東名を経由した場合と同等の料金になるよう料金調整が行われる。

なお、同様の集中工事が中央自動車道・高井戸IC - 相模湖IC間の「中央道集中工事」、名神高速道路の「名神集中工事」、中国自動車道吹田JCT - 宝塚IC付近で「中国道集中工事」として行われている。

脚注

外部リンク