東レ・アローズ (女子バレーボール)
東レ・アローズ | |
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原語表記 | 東レ・アローズ |
ホームタウン | 滋賀県大津市 |
クラブカラー | 青 |
創設年 | 2000年 |
所属リーグ | V.LEAGUE Division1 |
チーム所在地 | 滋賀県大津市 |
体育館所在地 | 滋賀県大津市 |
代表者 | 吉田晴彦 |
監督 | 菅野幸一郎 |
ホームページ | 公式サイト |
東レ・アローズ(とうレ・アローズ)は、滋賀県大津市を本拠地とする東レの女子バレーボールチームである。2018年7月現在、V.LEAGUE Division1(V1リーグ)に所属している。
Contents
概要
2000年7月で活動を休止した名門ユニチカ・フェニックス(獲得タイトル計62回の歴代最多を誇った)を東レが同年9月に引き継ぎ、滋賀事業場のある滋賀県大津市を本拠地として活動がスタートした[1]。同年よりVリーグ(現・Vプレミアリーグ)出場。大津市は、東レの発祥の地であり、かつては東レ男子バレーボールチームの本拠地だった。
チーム名は男子チームと同じアローズであり、女子も男子と同じ思いで取り組むことを目指すために、チームを引き継いだ時にそのまま採用した[2]。
練習場は大津市内の「東レアリーナ」である[1][2]。ホームゲームは、ホームタウンである大津市の滋賀県立体育館のほかに、東レの工場がある石川県や愛媛県でも開催され、金沢市のいしかわ総合スポーツセンターや松山市の愛媛県武道館などでも開催される。
主な獲得タイトルは計13回である。
歴史
2000年7月で活動を休止したユニチカ・フェニックスを同年9月に引き継いで、東レ滋賀事業場のある滋賀県大津市にチームを創設[3]。
2000/01シーズン、全体移籍後初となる第7回Vリーグでは4位に入る。
2001年に、廃部となった日立ベルフィーユから小玉佐知子、冨田寧寧ら有力な選手が入団。第8回Vリーグ(現・V・プレミアリーグ)ではレギュラーラウンドを14勝2敗の圧倒的な成績で1位突破。熊前知加子が3年連続3度目の得点王とベスト6、木村久美がレシーブ賞、冨田が新人賞を獲得する活躍を見せた。しかし、決勝ラウンドで3連敗して4位で終わる。それでも、黒鷲旗全日本大会(以下、黒鷲旗)で優勝し、全体移籍後初のタイトルとなった。
2003年は、元アメリカ代表のモニーク・アダムス、大型新人の大山加奈と荒木絵里香が入団。第10回Vリーグでアダムスが敢闘賞とベスト6、荒木がベスト6、大山が新人賞を受賞する活躍を見せるが、惜しくも準優勝。黒鷲旗では優勝を果たした。2004/05シーズンの第11回Vリーグはアダムスの体調不良などが響き8位で終わる[3]。このシーズンを以って、ユニチカ時代の1995年より指揮していた達川実監督が退任し副部長に就任(翌年デンソー・エアリービーズ監督就任)。菅野幸一郎コーチが監督に昇格した。
2005/06シーズン、菅野監督就任1年目の第12回Vリーグは盛り返してレギュラーラウンドで1位争いをするが、最後に競り負けて3位となり、ページシステム方式のセミファイナルラウンド初戦で敗れ4位で終える。2006/07V・プレミアリーグ(Vリーグより改称)では6位に留まる。
ここまで全体移籍してからなかなか優勝に至らなかったが、2007年、オープントーナメントとして新設された第1回皇后杯全日本選手権(以下皇后杯)で優勝すると、2007/08V・プレミアリーグでは、荒木、木村沙織、中道瞳らの活躍でレギュラーラウンドを23勝4敗で1位突破し、セミファイナルラウンドも3連勝[3]。そして、優勝決定戦でもデンソーを降してついに悲願の優勝を果たした。皇后杯と合わせて2冠達成。黒鷲旗は準々決勝で敗退し、史上初のメジャー3冠達成はならなかった。2008年度の所属選手では、西脇万里子(現姓:森)、大山加奈、荒木絵里香、木村沙織の4人が全日本女子代表に登録された。
2008/09V・プレミアリーグでは、荒木、木村沙織、中道に加え張越紅がMVPに輝く活躍をし、アタック賞の西脇も活躍をして2連覇を達成[3]。同シーズンの黒鷲旗も制覇して2冠となった。
2009/10V・プレミアリーグでは開幕24連勝を果たすJTマーヴェラスに先行されるものの、最終レグで全勝するなど勢いに乗り、セミファイナルラウンドでも2位に入り優勝決定戦進出。優勝決定戦で快進撃を続けていたJTをストレートで破り、3連覇を達成した。同シーズンの黒鷲旗も連覇を達成し、3シーズン連続となるシーズン2冠も達成した。2010年3月、芝田安希、荒木、濱口華菜里、木村沙織、迫田さおりの5人が全日本女子代表メンバーに登録された。芝田は辞退し5月に引退した。9月、中道が追加登録された。
2010/11V・プレミアリーグは、東日本大震災の影響によりシーズン打ち切りとなり、打ち切り時点での成績がJTを下回り4連覇はならなかった(準優勝)。
2011/12シーズンは、皇后杯で4年ぶりの優勝。V・プレミアリーグでレギュラーラウンド、セミファイナルラウンドを1位で通過し、優勝決定戦でも久光製薬スプリングスをストレートで破り、2シーズンぶりの優勝を果たした。また、2012年4月のAVCアジアクラブ選手権に出場し、準優勝を果たした。
2012年9月、チームの快進撃に大きく貢献してきた木村沙織がトルコのワクフバンク・テュルクテレコムに移籍[4][5]。戦力的な不安を抱えて臨む2012/13シーズンは、皇后杯では決勝進出するも決勝で久光製薬に敗れ準優勝。V・プレミアリーグはレギュラーラウンドを3位で突破し、セミファイナルラウンドも2勝1敗で優勝決定戦進出を果たすが、優勝決定戦で久光製薬にストレートで敗れ、準優勝に留まる。黒鷲旗も準決勝で久光製薬に敗れる。その後黒鷲旗でも優勝しメジャー3冠全制覇を達成した久光製薬にメジャー3大会で8戦全敗を喫する苦戦ぶりだった。2013年6月、菅野監督が7月から2年間のJOC海外研修のため監督を退任(総監督就任)し、福田康弘コーチが監督に昇格[6]。また、10月末日を以って、長くチームに貢献し2012/13V・プレミアリーグでもスパイク賞・ブロック賞など5つの個人賞に輝く活躍をしていた荒木が翌春出産予定のため退団(退社)した[7][8]。
2015/16シーズンのVプレミアリーグ・レギュラーラウンドではテトリ・ディクソンの加入もあり4年ぶりに首位で通過したが[9]、ディクソンが負傷で欠場すると[10]失速しファイナル3で敗れ3位に留まった[11]。
成績
主な成績
- 優勝1回(2010年)
- 優勝 4回(2007年度、2008年度、2009年度、2011年度)
- 優勝 4回(2002年、2004年、2009年、2010年)
- 国体成年女子バレーボール6人制
- 優勝 2回(2007年度、2011年度)
年度別成績
大会名 | 順位 | 参加チーム数 | 試合数 | 勝 | 敗 | 勝率 | |
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Vリーグ | 第7回 (2000/01) | 4位 | 10チーム | 18 | 9 | 9 | 0.500 |
第8回 (2001/02) | 4位 | 9チーム | 16 | 14 | 2 | 0.875 | |
第9回 (2002/03) | 3位 | 8チーム | 21 | 12 | 9 | 0.571 | |
第10回 (2003/04) | 準優勝 | 10チーム | 18 | 13 | 5 | 0.722 | |
第11回 (2004/05) | 8位 | 10チーム | 27 | 11 | 16 | 0.407 | |
第12回 (2005/06) | 4位 | 10チーム | 27 | 20 | 7 | 0.741 | |
V・プレミアリーグ | 2006/07シーズン | 6位 | 10チーム | 27 | 11 | 16 | 0.407 |
2007/08シーズン | 優勝 | 10チーム | 27 | 23 | 4 | 0.852 | |
2008/09シーズン | 優勝 | 10チーム | 27 | 20 | 7 | 0.741 | |
2009/10シーズン | 優勝 | 8チーム | 28 | 21 | 7 | 0.750 | |
2010/11シーズン | 準優勝 | 8チーム | 26 | 19 | 7 | 0.731 | |
2011/12シーズン | 優勝 | 8チーム | 21 | 18 | 3 | 0.857 | |
2012/13シーズン | 準優勝 | 8チーム | 28 | 20 | 8 | 0.714 | |
2013/14シーズン | 3位 | 8チーム | 28 | 18 | 10 | 0.643 | |
2014/15シーズン | 6位 | 8チーム | 21 | 10 | 11 | 0.476 | |
2015/16シーズン | 3位 | 8チーム | 21 | 17 | 4 | 0.810 | |
2016/17シーズン | 6位 | 8チーム | 21 | 10 | 11 | 0.476 | |
2017/18シーズン | 6位 | 8チーム | 21 | 8 | 13 | 0.381 | |
V・LEAGUE Division1 | 2018/19シーズン |
選手・スタッフ
選手
バレーボールの ポジション |
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表・話・[ 編]・[ 歴] |
背番号 | 名前 | シャツネーム | 国籍 | P | 備考 |
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1 | 井上奈々朱 | INOUE | 日本 | MB | 副主将 |
7 | 堀川真理 | HORIKAWA | 日本 | WS | 主将 |
8 | 大野果歩 | ONO | 日本 | WS | |
10 | 伊藤望 | ITOH | 日本 | MB | |
11 | 杉原若葉 | SUGIHARA | 日本 | WS | |
14 | 白井美沙紀 | SHIRAI | 日本 | S | |
16 | 中田紫乃 | NAKATA | 日本 | WS | |
17 | 石川真奈 | ISHIKAWA | 日本 | WS | |
18 | 中島未来 | NAKASHIMA | 日本 | L | |
19 | 小川愛里奈 | OGAWA | 日本 | MB | |
20 | 黒後愛 | KUROGO | 日本 | WS | |
21 | 日髙萌 | HIDAKA | 日本 | S | 副主将 |
22 | 関菜々巳 | SEKI | 日本 | S |
スタッフ
役職 | 名前 | 国籍 | 備考 |
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部長 | 山口茂 | 日本 | |
副部長 | 内山晃 | 日本 | |
副部長 | 河原健策 | 日本 | |
副部長 | 福田康弘 | 日本 | |
監督 | 菅野幸一郎 | 日本 | |
コーチ | 越谷章 | 日本 | |
アナリスト兼コーチ | 塚田圭裕 | 日本 | |
トレーニングコーチ | 松下大輔 | 日本 | |
メディカル・トレーナー | 島崎満夫 | 日本 | |
メディカル・トレーナー | 古川佳奈 | 日本 | |
チームドクター | 中西一郎 | 日本 | |
マネージャー | 竹尾龍慶 | 日本 | |
マネージャー | 谷かりな | 日本 | |
事務長 | 高杉洋平 | 日本 | |
事務局 | 伊東都 | 日本 |
在籍していた主な選手
脚注
- ↑ 1.0 1.1 “チーム紹介”. 東レアローズ女子バレーボール部. . 2013閲覧.
- ↑ 2.0 2.1 “チーム概要”. Vリーグ機構. . 2013閲覧.
- ↑ 3.0 3.1 3.2 3.3 “チーム沿革”. Vリーグ機構. . 2013閲覧.
- ↑ “木村沙織選手のトルコ1部リーグへの移籍について”. 東レアローズ (2012年7月10日). 2013年9月9日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013閲覧.
- ↑ “木村沙織選手より退団コメント”. 東レアローズ (2012年10月1日). . 2013閲覧.
- ↑ “菅野総監督及び福田監督の就任について”. 東レアローズ (2013年5月31日). . 2013閲覧.
- ↑ “荒木選手の退社について”. 東レアローズ (2013年10月3日). 2013年10月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。. 2013閲覧.
- ↑ “2012/13V・プレミアリーグ女子 個人賞受賞者”. Vリーグ機構 (2013年4月13日). . 2013閲覧.
- ↑ Vリーグ機構. “順位表”. . 2016閲覧.
- ↑ 東レ・アローズ女子バレーボール部. “テトリ・ディクソン選手の退団について”. . 2016閲覧.
- ↑ Vリーグ機構. “順位表”. . 2016閲覧.
- ↑ “メンバー紹介”. 東レ・アローズ. . 2017閲覧.
- ↑ 13.0 13.1 “チーム登録選手”. Vリーグ機構. . 2017閲覧.
- ↑ “スタッフ紹介”. 東レ・アローズ. . 2017閲覧.
関連項目
- 東レ・アローズ (男子バレーボール)
- ユニチカ・フェニックス
- プレミアリーグ (バレーボール)の成績一覧
- 東レ・アローズ (女子バレーボール)の歴代選手・スタッフ一覧
- NEC関西レイクスターズ - 東レ創設の前年まで大津市で活動していた。
外部リンク
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