札樽自動車道

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ファイル:SASSON-EXPWY-For-Otaru.Kanayama01.JPG
札樽道 金山PA・銭函IC間(2011年9月)

札樽自動車道(さっそんじどうしゃどう、SASSON EXPRESSWAY)は、北海道小樽市を起点とし札幌市に至る延長38.3キロメートル (km) の高速道路高速自動車国道)である。略称は札樽道(さっそんどう、SASSON EXPWY)。国土開発幹線自動車道の路線名は北海道横断自動車道であり、この一部区間である。高速道路ナンバリング(高速道路等路線番号)では「E5A」が割り振られている。

概要

もともと、一般国道5号のバイパス道路である札幌小樽道路として建設されたもので、札樽バイパスともよばれていた[1]。1973年(昭和48年)に高規格幹線道路への改修を受けて、高速自動車国道へ格上げされた経緯を持つ[1]

札幌西IC - 札幌JCTは、札幌新道国道274号国道5号)中央分離帯上の高架橋である。大部分が市街地を通っていることから、一般の高速自動車国道にあるようなフル規格のインターチェンジを設置するスペースがなかったため、ほとんどのインターチェンジがハーフICとなっている[1]。高速道路としては急なカーブが多いため、最高速度は全線で時速80 kmである[1]。当線のサービスエリア (SA)・パーキングエリア (PA) には給油所は設置されていない。

インターチェンジなど

ここでは、IC番号、キロポストに従い、札幌JCT→小樽ICで記述する。

  • 施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。
  • 路線名の特記がないものは市道
  • バスストップ (BS) のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
  • 本線上におけるキロポストの距離数には、数字の前に「W」の表記が存在する。
  • 略字は、JCTはジャンクション、ICはインターチェンジ、TBは本線料金所をそれぞれ示す。
IC番号 施設名 接続路線名 起点から
(km)
BS 備考 所在地
1-1 札幌JCT E5 道央自動車道 江別旭川方面、大谷地苫小牧方面 0.0 札幌ICでの出入はできない 石狩振興局 札幌市白石区
1 雁来IC 国道275号
国道274号札幌新道
1.9 小樽方面出入口 札幌市東区
2 伏古IC 国道274号(札幌新道)
道道112号札幌当別線
3.4 旭川・苫小牧方面出入口
3 札幌北IC 国道274号(札幌新道) 7.6 旭川・苫小牧方面出入口
4 国道5号(札幌新道) 7.6 小樽方面出入口 札幌市北区
5 新川IC 国道5号(札幌新道)
道道125号前田新川線
10.2 旭川・苫小牧方面出入口
6 札幌西IC/TB 国道5号(札幌新道)
本線料金所
14.0 小樽方面出入口
TBは旭川・苫小牧方面
ハーフICからフルIC化の構想あり。
札幌市手稲区
7 手稲IC 札幌市主要地方道9905号手稲インター線(手稲山麓通) 17.5 旭川・苫小牧方面出入口
ハーフICからフルIC化の構想あり。
- 金山PA
緊急開口部
- 20.0 北海道立子ども総合医療・療育センターに接続
8 銭函IC 道道147号銭函インター線 23.6 後志総合振興局 小樽市
- 見晴BS - 24.8
- 小樽JCT 北海道横断自動車道(事業中) 34 旭川・苫小牧方面ジャンクション
2018年度供用予定
ハーフJCTからフルJCT化の計画あり。
- 新光BS - 34.7
9 朝里IC/TB 道道1号小樽定山渓線 35.3 TBは小樽方面
10 小樽IC 国道5号
道道17号小樽港線
38.3

歴史

路線状況

車線・最高速度

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度
札幌JCT - 小樽IC 4=2+2 80 km/h

主なトンネル

構造物名 延長 区間 備考
上り線 下り線
若竹トンネル 410 m 425 m 朝里IC/TB - 小樽IC
朝里トンネル 754 m 748 m
張碓トンネル 610 m 595 m 銭函IC - 朝里IC/TB

トンネルの数

区間 上り線 下り線
札幌JCT - 銭函IC 0 0
銭函IC - 朝里IC/TB 1 1
朝里IC/TB - 小樽IC 2 2
合計 3 3

道路管理者

ハイウェイラジオ

  • 銭函(銭函IC - 朝里IC/TB)

料金

札幌西IC - 小樽IC間

先行開通した札幌西IC - 小樽ICは一般国道バイパス時代からの名残や料金体系的に独立しているため、他の高速自動車国道と異なる変則的な料金収受方法を取っている。以下の設備等を組み合わせて利用区間を把握し、料金を収受する。

入口
小樽
発券ゲートなどは存在せず、そのまま通過する[3]
朝里
上下線どちらへ行くかを収受員に告げ、上り線(小樽方面)であれば小樽までの料金を収受、下り線(札幌方面)であれば入口券を交付[3]ETCは、ゲートで一律に小樽までの料金をミニマムチャージとして一旦課金し、その後下り線(札幌方面)のランプに進入した場合はランプに設置されたアンテナで「朝里流入・ミニマム課金済み」の情報を送信[4]
2018年6月27日の料金所改修以降は入口料金所ブースで進行方向が分離され、上り線(小樽方面)であればこれまで通り小樽までの料金を収受し、下り線(札幌方面)では自動発券機で通行券を発券(ETCは入口情報を記録)[5]
銭函
入口券を交付(ETCは入口情報を記録)[3]
手稲
入口券を交付(ETCは入口情報を記録)[3]
札幌西本線・札幌西
発券ゲートなどは存在せず、そのまま通過する[3]
出口
小樽(朝里本線)
入口券があれば銭函から、無ければ札幌西からと判断し収受。ETCは、銭函の入口情報があれば銭函から、無ければ札幌西からの料金を課金。
朝里
収受員がどちらのランプから下りてきたかを目視で確認。下り線からであれば小樽から、上り線からで入口券があれば銭函から、無ければ札幌西からと判断し収受。ETCは、下り線からのランプに小樽からと送信するアンテナを設置、この情報があれば小樽からの料金を課金。上り線からで銭函の入口情報があれば銭函からの、無ければ札幌西からの料金を課金。
2018年6月27日の料金所改修以降は出口料金所ブースで進行方向が分離され、下り線からのランプアンテナは廃止された(収受方法に変更は無し)。
銭函
収受員がどちらのランプから下りてきたかを目視で確認。上り線からであれば札幌西から、下り線からで入口券があれば朝里から、無ければ小樽からと判断し収受。ETCは、上り線からのランプにアンテナを設置、これにより送信された進入情報があれば札幌西からの料金をゲートで課金。進入情報が無ければ下り線からと判断、朝里の入口情報があれば朝里からの料金、無ければ小樽からの料金をゲートで課金。
手稲
一律に札幌西からと判断し収受・課金。
札幌西(出口)
入口券が無ければ小樽からと判断し収受、朝里・銭函・手稲の入口券があればそれに基づき収受[3]。ETCは何も情報が無ければ小樽からと判断し課金、朝里・銭函・手稲の入口情報があればその入口からの料金を課金する。
札幌西本線
札幌西出口の条件に加え、その先の均一区間の料金とあわせて精算。

ETC利用の場合で札幌西IC及び小樽ICから流入する場合、ETC割引制度の適用は流出時刻で判断される[3]。また朝里ICから札幌方面へ向かう場合、料金は2度に分けて引き落とされるが、割引が適用されるかは全区間の利用時間から判断される。

均一区間

札幌西IC - 道央道札幌南ICは均一区間であり、小樽方面・苫小牧方面・旭川方面から同区間に入る際に、料金を支払う。

均一区間と均一区間以外の区間を連続して利用する場合には、それぞれの区間距離及びそれぞれの区間内にある料金所の通過時刻によりETC割引の適否を判断する。

2009年3月28日から2011年まで実施されていた休日特別割引(「高速上限1,000円」)においては、普通車軽自動車等(自動二輪含む)は5割引・上限1,000円になるが、札樽道均一区間を跨ぐ場合についても4月29日から乗継の特例として通算で1,000円となっていた。[6]

交通量

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
札幌JCT - 雁来IC 39,879 44,662 50,111
雁来IC - 伏古IC 44,695 54,220 55,794
伏古IC - 札幌北第1IC 37,741 45,341 46,634
札幌北第1IC - 札幌北第2IC 25,136 31,441 33,842
札幌北第2IC - 新川IC 28,246 34,219 37,510
新川IC - 札幌西IC 10,662 11,072 16,127
札幌西IC - 手稲IC 17,646 16,952 22,139
手稲IC - 銭函IC 13,613 13,344 18,294
銭函IC - 朝里IC 13,059 13,494 17,107
朝里IC - 小樽IC 11,001 11,148 14,517

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理

通過する自治体

接続する高速道路


脚注

参考文献

  • 浅井建爾 『日本の道路がわかる辞典』 日本実業出版社、2015-10-10、初版。ISBN 978-4-534-05318-3。

関連項目

外部リンク