本村凌二
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本村 凌二(もとむら りょうじ、1947年5月1日 - )は、日本の歴史学者。専門は古代ローマの社会史。東京大学名誉教授、早稲田大学特任教授。サントリー学芸賞、地中海学会賞、JRA賞馬事文化賞受賞。
人物
熊本県生まれ。東京都立北多摩高等学校を経て、1973年一橋大学社会学部卒、80年東京大学大学院人文科学研究科博士課程満期退学。
1984年から東京大学教養学部助教授、1994年同教授に昇格。1996年から東京大学大学院総合文化研究科教授。2012年東京大学を定年退職し、東京大学名誉教授の称号を受ける。専任職から離れ、文筆活動に専念する。
雑誌『KODAI』の編集長として、日本の古代西洋史研究を海外へ紹介する。日本西洋古典学会委員、地中海学会常任委員。本村雅人の筆名での競馬に関する著書もある。石原裕次郎のファンであり、2017年に関連する著書を刊行した。
経歴
- 熊本県八代市生まれ
- 東京都立北多摩高等学校卒業
- 1973年 - 一橋大学社会学部卒業
- 1980年 - 東京大学大学院人文科学研究科西洋史学専門課程博士課程退学
- 1981年 - 法政大学第一教養部専任講師
- 1984年 - 東京大学教養学部助教授
- 1994年 - 東京大学教養学部教授、「ローマ世界における嬰児遺棄と奴隷制」で東京大学博士(文学)
- 1996年 - 東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻教授(地中海・イスラム地域文化大講座地中海文化干渉論専攻)
- 2004年 - 放送大学教養学部客員教授
- 2012年 - 東京大学を定年退職、東京大学名誉教授
- 2014年 - 早稲田大学国際学術院特任教授[1]
受賞
著書
単著
- 『薄闇のローマ世界――嬰児遺棄と奴隷制』 (東京大学出版会、1993年)
- 『ポンペイ・グラフィティ――落書きに刻むローマ人の素顔』 (中公新書、1996年)
- 『ローマ人の愛と性』 (講談社現代新書、1999年)
- 改題 『愛欲のローマ史――変貌する社会の底流』 (講談社学術文庫、2014年)
- 『馬の世界史』 (講談社現代新書、2001年/中公文庫、2013年)
- 『優雅でみだらなポンペイ――古代ローマ人とグラフィティの世界』 (講談社、2004年)
- 改題 『古代ポンペイの日常生活』 (講談社学術文庫、2010年)
- 『多神教と一神教』 (岩波新書、2005年)
- 『興亡の世界史 4 地中海世界とローマ帝国』 (講談社、2007年/講談社学術文庫、2017年)
- 『帝国を魅せる剣闘士――血と汗のローマ社会史』 (山川出版社、2011年)
- 『古代ローマとの対話 「歴史感」のすすめ』 (岩波現代文庫、2012年)
- 『ローマ人に学ぶ』(集英社新書、2012年)
- 『世界史の叡智 勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ』(中公新書、2013年)
- 『世界史の叡智 悪役・名脇役篇 辣腕、無私、洞察力の51人に学ぶ』(中公新書、2014年)
- 『はじめて読む人のローマ史 1200年』(祥伝社新書、2014年)
- 『ローマ帝国人物列伝』(祥伝社新書、2016年)
- 『一冊でまるごとわかるローマ帝国』(大和書房〈だいわ文庫〉、2016年)
- 『競馬の世界史 サラブレッド誕生から21世紀の凱旋門賞まで』(中公新書、2016年)
- 『教養としての「世界史」の読み方』(PHP、2016年)
- 『裕次郎』(講談社、2017年)
- 『教養としての「ローマ史」の読み方』(PHP、2018年)
共著
- (桜井万里子)『世界の歴史 5 ギリシアとローマ』 (中央公論社、1997年/中公文庫、2010年)
- (中村るい)『古代地中海世界の歴史』(放送大学教育振興会:NHK出版、2004年/ちくま学芸文庫、2012年)
- (渡部昇一)『国家の盛衰―3000年の歴史に学ぶ』(祥伝社新書、2014年)
- (マイク・モラスキー)『「穴場」の喪失』(祥伝社新書、2017年)
- (桜井万里子)『集中講義!ギリシア・ローマ』(ちくま新書、2017年)
- (御厨貴)『日本の崩壊』(祥伝社新書、2018年)
共編著
- (伊藤貞夫)『西洋古代史研究入門』(東京大学出版会、1997年)
- (義江彰夫・山内昌之)『歴史の文法』(東京大学出版会、1997年)
- 編著 『ラテン語碑文で楽しむ古代ローマ』 池口守・大清水裕・志内一興・高橋亮介・中川亜希共著(研究社、2011年)
- 編著 『ローマ帝国と地中海文明を歩く』 井上秀太郎・中西麻澄・池口守・樋脇博敏・渡辺耕共著(講談社、2013年)
訳書
参考
- 『駒場2001』東大教養学部
脚注
- ↑ 「研究者データベース」早稲田大学
典拠レコード: