暗殺教室
『暗殺教室』(あんさつきょうしつ)
松井優征の日本の漫画作品。『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2012年31号から2016年16号まで連載された。
概要
作風としては松井の前作である『魔人探偵脳噛ネウロ』の系統を継承した少年漫画で、テーマが「暗殺」と「主人公たちの担任教師を殺すこと」であり、サスペンスの要素がある学園漫画兼コメディ漫画でもある。ただし『魔人探偵脳噛ネウロ』との繋がりを示唆する描写がある。
話数カウントは「第○話」で、サブタイトルは毎回「○○の時間」となっている。ただし、同名サブタイトルの場合は「○○の時間・○時間目」となったり、「の」が語法上なかったりすることがある。
松井の話によると、「この作品の着想は、第1話2〜3ページ目の“生徒が一斉に先生に銃を突きつけるシーン”が思い浮かんだことから」だという。思い浮かんだ後は、そのシーンが成り立つための世界設定やキャラクターを当てはめていった。「離れ校舎のE組」という設定も、「前述のシーンが周囲の目などがある大きな校舎の中では成立しづらいので、『周囲の目がない離れ的な校舎が望ましい、それに合った設定は…』という流れで考えて自然に決まっていった」などと語っている[1]。
2012年11月2日には単行本第1巻が発売され、それを記念して同日から56時間の殺せんせーによるジャンプ公式サイトのジャックが行われた[2]。
各単行本の幕間には何らかのおまけが描かれており、本編の補足や登場人物の詳細が描かれている。
本作の第21巻(最終巻)には『特別読切 東京デパート戦争体験記』が収録されている[3]。同作は連載会議を通らなかったが直後に本作の連載が決まったため、使用予定だったキャラクターデザインの多くがスライドされている。
メディア展開
連載当初からアニメ化・VOMIC化などメディアミックスが行われている。2015年1月から6月にはテレビアニメ(1期)が放送された。2015年3月に実写映画が上映された。テレビアニメからはゲームなどが派生した。2015年10月からは『最強ジャンプ』にてスピンオフ作品『殺せんせーQ!』が連載開始した。2016年にはアニメ映画も公開され、殺せんせーQも映画化され、殺せんせーQはシリーズ化も発表された。
脚注
- ↑ 『日経エンタテインメント!』「現場に聞いた! 面白マンガBEST15」内インタビュー。日経BP社、2013年3月号。
- ↑ “「暗殺教室」殺せんせーがジャンプサイトを56時間ジャック”. コミックナタリー (2012年11月2日). . 2016閲覧.
- ↑ 『暗殺教室 21』特別読切 東京デパート戦争体験記