明治通り (福岡市)
明治通り(めいじどおり)は、福岡県福岡市博多区千代2丁目交差点(東大橋東詰)から西区小戸西交差点までの市道千代今宿線10.2キロメートル (km) に付けられた福岡市道路愛称である。
Contents
概要
かつての国道202号である。福岡市の東西を走る大動脈で、周辺には商業ビルやオフィスビル、公共施設などが立ち並んでいる。昭和40年代までは、道路の中心を路面電車である西鉄福岡市内線の貫線が走っていたが、1975年に廃止され、現在は地下に福岡市地下鉄空港線、箱崎線が走っている。
中央区荒戸から博多区東公園までの区間は東西軸トランジットモールともよばれる官庁街・オフィス街を走る延長約4.0 kmのトランジットモールで、路面電車が走っていた場所を車道空間に利用して幅の広い歩道を確保し、多くの植栽とカラーペイブメントによる歩行者空間作りにより、幹線道路における歩行者と自動車の共存を図りながら、"木陰の散歩道"づくりを行ったものである[1]。この区間は、1987年(昭和62年)8月10日の道の日に、旧建設省と「道の日」実行委員会により制定された「日本の道100選」にも選ばれている[2]。
車線数は、荒戸交差点 - 西新交差点間が中央分離帯ありの片側3車線、姪浜5丁目交差点 - 小戸西交差点が片側1車線(対面通行)、それ以外の区間が中央分離帯なしの片側2車線である。荒戸交差点以東は天神・中洲の中心部を貫通するルートを取っているが、荒戸交差点から分岐して北側を並行して走る昭和通りが中央分離帯ありの片側3 - 4車線で整備されており、バイパスの役割を果たしている。なお、荒戸交差点では明治通りの西新方面と昭和通りの天神方面が本線方向となっており、両者を直進可能。
中洲から赤坂にかけては福岡銀行本店をはじめ、都市銀行を含む各種銀行や証券会社の支店、福岡県をのぞく九州・沖縄・山口県に本社を置く放送局の福岡支社が集積する。
愛称の由来
道路の大部分が明治末期に整備されており、並行して走る「昭和通り」が建設時の元号に因んで命名されたことと同様、建設時の元号に因む(1989年の福岡市制施行100周年を記念した道路愛称事業により制定)。
地理
通過する自治体
交差する道路
※( )内は接続する交差点等
交差する道路 北←〈明治通り〉→南 |
交差する場所 | ||
---|---|---|---|
県道607号福岡篠栗線 篠栗・粕屋方面 | |||
国道3号 | 千代二丁目 | 博多区 | |
〈大博通り〉 県道44号博多港線 |
〈大博通り〉 県道43号博多停車場線 |
呉服町 | |
- | 県道553号東光寺竹下春吉線 | 水上公園 | 中央区 |
県道554号須崎天神線 | - | アクロス福岡前 | |
〈渡辺通り〉 県道602号後野福岡線 |
天神 | ||
(〈親富孝通り〉方面[3]) | 〈天神西通り〉 | 天神西 | |
〈大正通り〉 | 赤坂 | ||
↖ 〈昭和通り〉 | - | 荒戸 | |
県道556号谷荒戸線 | - | 西公園入口 | |
〈黒門川通り〉 | 黒門橋 | ||
〈ホークスとうじん通り〉 | 県道557号東油山唐人線 | 唐人町西 | |
〈城南線〉 | 西新 | 早良区 | |
〈サザエさん通り〉 | 〈早良街道〉 | 脇山口 | |
〈原通り〉 県道558号内野次郎丸弥生線 |
早良口 | ||
〈愛宕通り〉 | 愛宕 | 西区 | |
- | 県道521号姪浜停車場線 | 姪浜駅北口 | |
県道560号都地姪浜線 | 〈姪浜大通り〉 県道560号都地姪浜線 |
姪浜5丁目 | |
〈マリナ通り〉 | 〈下山門通り〉 県道560号都地姪浜線 |
小戸西 | |
〈唐津街道〉 唐津・糸島方面 |
周辺
荒戸地区周辺は、幾千ものしだれ柳や桜並木がある福岡城址のお堀に沿っており、さらに東に天神のオフィス街や歓楽街である中洲川端地区がある[4]。
博多区
中央区
- 天神
- みずほ銀行福岡支店(旧日本興業銀行福岡支店ビル)
- JTB福岡支店
- アクロス福岡(天神1丁目)
- 福岡ビル(天神1丁目)
- 天神駅
- 天神地下街
- 天神ビル
- 福岡パルコ(天神2丁目)
- 福岡銀行本店(天神2丁目)
- 大名
- 西鉄グランドホテル(大名2丁目)
- 中央区役所(大名2丁目)
- 福岡中央銀行本店(大名2丁目)
- 読売新聞西部本社
- 電通九州
- 赤坂
- 赤坂駅
- 福岡高等裁判所・福岡地方裁判所・福岡簡易裁判所(城内)
- 舞鶴公園・平和台陸上競技場(城内)
- 大濠公園(大濠公園)
- 大濠公園駅
- 唐人町
- 唐人町駅
- 唐人町商店街
早良区
脚注
- ↑ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 190.
- ↑ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 11.
- ↑ 親富孝通りの起点は一本北の通りである昭和通りとの交差点(舞鶴1丁目交差点)。
- ↑ 「日本の道100選」研究会 2002, p. 191.
参考文献
- 「日本の道100選」研究会 『日本の道100選〈新版〉』 国土交通省道路局(監修)、ぎょうせい、2002-06-20、190-191。ISBN 4-324-06810-0。