旭硝子
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旭硝子(あさひがらす、AGC)は、世界最大手のガラスメーカーである。1907年創立。三菱グループの一員であり、三菱金曜会[1]及び三菱広報委員会[2]の会員企業である[3][4]。2016年現在の主力製品は、建築用ガラス、フッ素化学製品。2018年7月に社名をAGCに変更した。
Contents
概要
日本板硝子とならぶ世界最大のガラスメーカーである。建築材料、自動車向けなどのガラスを中心に、電子部材やその他の化学関連素材を製造・販売している。
特に、ガラスについては、世界における最大手である。建築用ガラス、フッ素化学製品などを主に取り扱う。
2007年9月8日に創立100周年を迎えた。これを機に、単体の略称であった「AGC」を全世界的な統一ブランドとして定着させる旨を発表、世界的な広告展開を実施中である。社名ロゴは年初に発表した新しいものへと正式に変更され、大多数の連結子会社・系列会社がこの新ロゴを用いるようになった。
2016年8月にはドイツのバイオ医薬品会社バイオミーバを買収した、2017年にデンマークのバイオ医薬品会社CMCバイオロジックスを買収 [5]。
なお、商号の似た旭化成および旭化成グループとはまったくの別会社組織であり、資本関係等はない(旭硝子が三菱グループであるのに対し、旭化成は第一勧銀グループ)。
沿革
- 1907年 - 岩崎俊彌(三菱財閥の2代目総帥・岩崎彌之助の次男)によって創業(現兵庫県尼崎市)
- 1909年 - 尼崎工場(2016年現在の関西工場)で板ガラスの製造を開始。
- 1914年 - 牧山工場(2016年現在の北九州工場。現北九州市戸畑区)竣工
- 1917年 - ソーダ灰の製造を開始(牧山工場)。
- 1918年 - 現在の東京都千代田区に本社を移転。
- 1939年 - 昭和化学工業(昭和人絹-後のクレハ-と鈴木商店-後の味の素-が設立した会社)を吸収合併。
- 1944年 - 日本化成工業株式会社と合併し、三菱化成工業株式会社に社名変更。
- 1950年 - 企業再建分割法により三菱化成工業が3分割され、旭硝子株式会社設立。東京証券取引所、大阪証券取引所上場。(名古屋・福岡・札幌証券取引所にも上場していたが、2003年9月に上場廃止となった)
- 1987年 - 創業80周年を機に「AGC」のシンボルマークを導入。
- 2018年 - AGC株式会社に社名変更。
関連会社
日本
- 伊勢化学工業
- エルナー
- AGCアメニテック(旭硝子アメニテックから変更)
- 旭トステム外装
- AGCエンジニアリング(旭硝子エンジニアリングから変更)
- AGCグリーンテック(旭硝子グリーンテックから変更)
- AGCコーテック(旭硝子コートアンドレジンから変更)
- AGCエレクトロニクス(旭硝子郡山電材と旭ファインマテリアルズが合併)
- AGCサンスマイル(旭硝子サンスマイルから変更)
- AGCセラミックス(旭硝子セラミックスから変更)
- AGC硝子建材
- AGCグラスプロダクツ
- AGC総研(旭硝子総研から変更)
- AGCディスプレイグラス米沢(旭硝子ファインテクノから変更)
- AGCポリマー建材(旭硝子ポリウレタン建材から変更)
- AGCマテックス(旭硝子マテックスから変更)
- AGCテクノロジーソリューションズ(旭グラス・マシナリーから変更)
- AGCテクノグラス(旭テクノグラスから変更)
- AGCプライブリコ
- AGCマイクロガラス
- AGCファイナンス(エイ・ジー・ファイナンスから変更)
- AGCロジスティクス(AG物流から変更)
- AGCポリカーボネート(エスピー・パシフィックから変更)
- 鹿島ケミカル
- 鹿島バース
- 鹿島南共同発電
- 共栄商事
- 京葉モノマー
- AGCセイミケミカル(セイミケミカルから変更)
- ディー・エー・ピー・テクノロジー
- 東海工業
- AGCエスアイテック(旭硝子エスアイテックから変更)
- 日本真空光学
- 日本カーバイド工業
- 日本ビルダー
- 北海道曹達
- ラフォーレエンジニアリング
- AGC若狭化学(若狭エイ・ジー・シー・ファインケミカルから変更)
- AGC保険マネジメント(旭硝子保険マネジメントから変更)
- AGCファブリテック(旭硝子ファブリテックから変更)
主な取引先
- トヨタ自動車
- 本田技研工業
- 日産自動車
- 三菱自動車工業 - 旭硝子と同じく三菱金曜会及び三菱広報委員会[3][4]の会員企業だったが、現在は日産の傘下となっている。
- スズキ
- ダイハツ工業
- いすゞ自動車
- 三菱ふそうトラック・バス - 旭硝子と同じく三菱金曜会及び三菱広報委員会の会員企業だったが、現在はダイムラーの傘下となっている。
- 日野自動車
- UDトラックス
- 日本車輌製造
- 川崎重工業
- 東急車輛製造(横浜金沢プロパティーズに社名変更後、東京急行電鉄に吸収合併。事業は総合車両製作所に継承)
- 近畿車輛
- 日立製作所
- シャープ
- パナソニック
- 京セラ
宣伝活動
提供スポンサーだった番組
- 水曜ドラマ (日本テレビ)
- 水曜グランドロマン(日本テレビ)
- THE・サンデー(日本テレビ)
- 真相報道 バンキシャ!(日本テレビ)
- ワールドビジネスサテライト(テレビ東京)
メディア放送・掲載
- 2017年5月7日 Story 〜長寿企業の知恵〜 #012 AGC旭硝子 18代目 島村琢哉[6]
諸問題
- 公害の発生
- 尼崎市グラウンド跡地から、土壌環境基準値の200倍のヒ素が検出され土壌汚染が発生していることが発覚。2005年12月2日、旭硝子はグラウンド跡地周辺の公園やマンションの地下水からも最高で基準の69倍のヒ素を検出し、敷地外の周辺へも地下水汚染を拡散させていることを発表した。
- 2004年3月末に閉鎖された船橋工場では、自主調査によって、フッ素、六価クロム、鉛、ヒ素等が検出された。中でも宙水中のヒ素は環境基準値の7300倍、鉛は環境基準値の630倍という高濃度であった。2005年より土壌汚染除去工事が開始されたが、除去工事の途中に過去に埋めた廃棄物からアスベストも発見された。除去工事は2007年9月に完了した。
脚注・出典
- ↑ 三菱金曜会
- ↑ 三菱広報委員会
- ↑ 3.0 3.1 三菱金曜会会員会社紹介
- ↑ 4.0 4.1 三菱広報委員会 - 会員会社紹介
- ↑ “デンマークの医薬品会社を買収=約600億円-旭硝子”. (2016年12月20日) . 2016閲覧.
- ↑ “Story ~長寿企業の知恵~ #012 FRESH!(フレッシュ)”. サイバーエージェント. . 2017閲覧.
関連項目
- 日本の企業一覧 (ガラス・土石製品)
- 三菱化学 - 旭硝子と同じく戦前の三菱化成工業を源流とする化学メーカー。
- 旭硝子財団
- アリアンツ・アレナ(旭硝子製の特殊フィルムETFEが使用されている)
- グラスピット(峰竜太がCM出演タレント)
- 江頭2:50(素人時代に勤めていた)
- Dragontrail
- 高橋一生(AGCに社名変更時のCMに出演)
外部リンク
- テンプレート:三菱グループ
典拠レコード: