日鉄住金SGワイヤ
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日鉄住金SGワイヤ株式会社(にってつすみきんエスジー ワイヤ、英: NIPPON STEEL & SUMIKIN SG WIRE CO., LTD.)は、ピアノ線などの鋼線を製造する鉄鋼二次製品メーカー。新日鐵住金グループの企業である。
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概要
鉄鋼二次製品のうち、線材と呼ばれる鋼材を加工した線材二次製品のメーカーである。ばねや楽器の弦に用いられるピアノ線、主にばねに用いられる硬鋼線・オイルテンパー線、コンクリート補強用のPC鋼線、幅広い分野で使用されるチタン線などを製造する。
本社は東京都千代田区丸の内一丁目にあり、大阪市と名古屋市に支店を構える。製造拠点は千葉県習志野市にある習志野工場のみだが、傘下に複数の加工製品メーカーを持つ。2009年には、ヨーロッパ・北アメリカ・中国に拠点を持つ自動車用鋼線メーカーのスズキ・ガルピッタンを買収した。
親会社は、材料の供給元でもある鉄鋼メーカーの新日鐵住金。長らく新日鉄(当時)の持分法適用会社であったが、2009年に持株比率上昇に伴い連結子会社となった。2015年9月には株式交換により完全子会社となった。
沿革
- 1938年5月1日 - 鈴木金属商工株式会社として設立。
- 1940年8月 - 鈴木金属工業株式会社に商号変更。
- 1961年10月 - 東証二部に株式を上場。
- 1961年12月 - 神戸製鋼所保有株式を肩代わりし、八幡製鐵(新日鐵住金の前身)が資本参加。
- 1962年10月 - 習志野工場を新設。
- 1983年5月 - 市川製線の株式を取得。
- 1993年3月 - ムロランスズキを設立。
- 1999年7月 - タカハシスチールを設立。
- 2007年7月 - ステンレス鋼線部門を鈴木住電ステンレスに移管。
- 2009年6月1日 - スウェーデンのハルデックス (Haldex AB) からハルデックス・ガルピッタン(スズキ・ガルピッタンに社名変更)を買収。
- 2009年6月15日 - 第三者割当増資実施により、新日鉄の持分法適用会社から連結子会社となる。
- 2015年8月27日 - 上場廃止。
- 2015年9月1日 - 株式交換により新日鐵住金の完全子会社となる。
- 2015年10月1日 - 現社名に改称。
主なグループ企業
- 鈴木住電ステンレス株式会社 - 2007年に設立されたステンレス鋼線メーカー。日鉄住金SGワイヤが60%、住友電気工業系の住友電工スチールワイヤーが40%を出資。連結子会社。
- 市川製線株式会社 - 鉄線メーカー。日鉄住金SGワイヤが約50%を出資。連結子会社。
- 株式会社ムロランスズキ - 北海道室蘭市を拠点とするサスペンション用オイルテンパー線メーカー。100%出資の連結子会社。
- タカハシスチール株式会社 - 鉄鋼商社。日鉄住金物産が80%、日鉄住金SGワイヤが20%を出資する。持分法適用関連会社。
- スズキ・ガルピッタン (Suzuki Garphyttan AB) - スウェーデンに本社を置く自動車用鋼線メーカー。100%出資する完全子会社。