日本原子力研究開発機構
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国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 | |
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正式名称 | 国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 |
英語名称 | Japan Atomic Energy Agency |
略称 | 原子力機構、JAEA |
組織形態 | 国立研究開発法人 |
所在地 |
日本 〒319-1184 茨城県那珂郡東海村大字舟石川765番地1 |
予算 | 2191億円(2008年度実績)[1] |
人数 | 3955人(常勤職員計、2010年3月31日現在)[1] |
代表 | 児玉敏雄(理事長) |
活動領域 | 原子力発電、核燃料サイクル領域での基礎・応用研究 |
設立年月日 | 2015年4月1日 |
前身 |
日本原子力研究所、 核燃料サイクル開発機構 |
所管 | 文部科学省、経済産業省及び原子力規制員会[2] |
拠点 | #拠点情報を参照 |
保有施設 |
もんじゅ、ふげん、常陽、HTTR、JT-60、JRR-3、他。 #主な施設を参照 |
参加プロジェクト | SPring-8建設、J-PARC建設 |
ウェブサイト | http://www.jaea.go.jp/ |
国立研究開発法人日本原子力研究開発機構(にほんげんしりょくけんきゅうかいはつきこう、英:Japan Atomic Energy Agency、略称:原子力機構、JAEA)は、原子力に関する研究と技術開発を行う国立研究開発法人。
日本原子力研究所 (JAERI、略称:原研) と核燃料サイクル開発機構(JNC、略称:サイクル機構)を統合再編して、2005年10月に独立行政法人日本原子力研究開発機構として設立され、2015年4月に国立研究開発法人に改組した。2016年に一部の組織を国立研究開発法人放射線医学総合研究所に分離し、放射線医学総合研究所は量子科学技術研究開発機構となった。
法人情報
- 設立:2015年4月1日
- 根拠法:国立研究開発法人日本原子力研究開発機構法
- 本部:茨城県那珂郡東海村大字舟石川765番地1
- 定員:3955人(常勤職員計、2010年3月31日現在)[1]
- 理事長:児玉敏雄(2015年4月1日就任)
拠点情報
- 本部:運営管理部門、安全統括部、広報部、産学連携推進部、国際部、研究技術情報部。
- 敦賀本部:高速増殖炉研究開発センター、原子炉廃止措置研究開発センター、国際原子力情報・研修センター、レーザー共同研究所を管轄する。
- 東京事務所:経営企画部ほか。国会、政府関係機関、電気事業者等在京機関との対外対応及び情報収集等を行う。
- 福島技術本部:福島第一原子力発電所事故に対し、原子力機構の総力を挙げて調査・検討し今後の対策を施すなどの貢献を目的として、2011年5月6日に福島支援本部が設置された[3]。11月21日に改組され、福島技術本部となった。原子力機構の各研究部門や研究拠点の専門性を活用し、中・長期的課題に戦略的に取り組むこととしている。本部長は理事長で、「企画調整部」「復旧支援部」「福島環境安全センター」が置かれている。除染モデル実証事業、除染技術実証試験事業、環境モニタリング、放射線量率分布・汚染分布調査などを実施。
- 研究開発部門に属する研究所:
- 東海研究開発センター
- 本部組織が置かれている、東海村にある原子核分裂実験の研究所。原子力科学研究所(旧原研系)および核燃料サイクル工学研究所(旧サイクル機構系)から成り立つ。現在、使用済み核燃料の再処理実験、使用済み核分裂実験装置の廃棄技術などの研究を行っている。また、高エネルギー加速器研究機構との共同事業として、J-PARCを運用している。また、本機構の中央図書館が設けられ,原子力ライブラリとなっている[4]。開館日は主として平日であるが、定められた機関の職員以外は利用に当たり紹介が必要である。OPACの検索については来館をしなくても誰でも利用できる。
- 高速増殖炉研究開発センター
- 敦賀本部に置かれている。高速増殖炉もんじゅの開発・運用を行っている。
- 原子炉廃止措置研究開発センター
- 敦賀本部に置かれている。2003年に運転を停止した新型転換炉の原型炉ふげんの廃止措置を進めている。また、廃止措置のための技術開発を行っている。
- 大洗研究開発センター
- 幌延深地層研究センター
- 堆積岩を対象に、地下に研究坑道を掘り、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発を行っている。放射性廃棄物を持ち込まないことや、処分場にしないことを協定で地元と約している。
- 東濃地科学センター
- 結晶質岩を対象に、地下に研究坑道を掘り、高レベル放射性廃棄物の地層処分技術に関する研究開発を行っている。放射性廃棄物を持ち込まないことや、処分場にしないことを協定で地元と約している。
- 瑞浪超深地層研究所
- 岐阜県瑞浪市の結晶質岩花崗岩における深地層の科学的研究により、地下水の流動を規制する低透水性の断層の特性に関する知見の蓄積および、断層の発達過程に着目したモデル化手法の整備などを進めている。
- 人形峠科学技術センター
- 青森研究開発センター
- むつの原子炉の廃止措置や加速器質量分析装置を利用した研究を行うむつ事業所を含む研究拠点。
- 東海研究開発センター
- 事業推進部門に属する研究所:
- システム計算科学センター
- 元は日本原子力研究所の計算科学技術推進センターで、東京都内(台東区東上野)に設置されている。大規模並列演算部(理論ピーク性能200TFLOPS)、次世代コード開発部(理論ピーク性能12TFLOPS)、共有メモリ型演算サーバ(理論ピーク性能1.92TFLOPS)からなる日本最速のスーパーコンピュータシステムが稼働を開始。新システムで実施したLINPACKベンチマークによる性能測定において、186.1TFLOPSの実行性能を達成した[5]。その約2ヶ月後、行政刷新会議による平成22年4月の事業仕分けで、システム計算科学センターは廃止または東海研究開発センター内への移転を勧告された[6]。2011年1月31日、東京大学と計算科学研究協力に関する覚書を締結し、同センターの研究者が東大柏キャンパスに駐在することとなった[7]。5月1日に東大柏キャンパス内に移転。
- 核不拡散科学技術センター
- 原子力人材育成センター
- 原子力緊急時支援・研修センター
- 原子力に関する緊急事態が発生した場合に、地方自治体などの要請に応じ、各種の技術支援を行う。福島第一原子力発電所事故においては、同センターを中心に各拠点と連携し総力を挙げて、環境放射線モニタリング、環境放 射能分析、住民問合せ窓口等の運営等の支援活動を実施。
- 埋設事業推進センター
- 核不拡散・核セキュリティ総合支援センター
- 2010年4月にアメリカで開催された「核セキュリティサミット」において、当時首相だった鳩山由紀夫が設置することを表明した組織。同年12月27日に設置。アジア各国をはじめ、原子力新規導入国などに対する核不拡散・核セキュリティ強化に貢献することを目的としている。
- システム計算科学センター
事故
- 2017年6月6日、日本原子力研究開発機構大洗研究開発センターで、内部被ばくが発生した[8]。作業員5名が多量の放射性物質を吸い込んだ。命に別状はなし。
主な施設
- JRR-1
- JRR-2
- JRR-3:実験用原子炉JRR-3Mとして稼働中
- JRR-4
- NSRR
- タンデム加速器施設
- J-PARC:大強度陽子加速器。高エネルギー加速器研究機構との共同建設
- NUCEF
- RFEF:燃料試験施設
- JMTR:材料試験炉
- 高温工学試験研究炉 (HTTR)
- 常陽
- もんじゅ:高速増殖炉。廃炉決定
- ふげん:新型転換炉。廃炉作業中
- SPring-8:大型放射光施設。理化学研究所との共同建設・運営であったが、現在は利用研究のみ。また、2本のビームラインが量研機構に移管されたが、放射化物実験棟は残された。
職制
役員
- 理事長、副理事長(敦賀本部長)、理事(定員7名)
- 監事(定員2名)
常勤職員
- 研究系、技術系
- 研究所長、副所長、部門長、副部門長、コニット長、センター長、副センター長
- グループリーダー、室長、室長代理
- サブリーダー
- 研究員、技術員
- 事務系
- 事務所長
- 部長
- 次長
- 課長、室長
- 課長代理、室長代理
- 主査
職位と肩書きには以下の様な関係がある。
職位 | 研究系 | 技術系 | 事務系 |
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部長級 | 上級研究主席 | 上級技術主席 | 上席参事 |
次長級 | 研究主席 | 技術主席 | 参事 |
課長級 | 研究主幹 | 技術主幹 | 主幹 |
課長補佐級 | 研究副主幹 | 技術副主幹 | 副主幹 |
係長級 | 主査 |
有期雇用職員等
主要関連法人・企業
- 高度情報科学技術研究機構 (RIST)
- 放射線計測協会
- 放射線利用振興協会
- トータル・サポート・システム (旧 原子力資料サービス)
- アトックス
脚注
- ↑ 1.0 1.1 1.2 独立行政法人日本原子力研究開発機構 平成20年度業務実績報告書 2010-04-18 閲覧
- ↑ 独立行政法人日本原子力研究開発機構法 第二十八条
- ↑ 福島対応体制強化のために「福島支援本部」を新設(お知らせ)
- ↑ JAEA図書館
- ↑ “日本原子力研究開発機構様の新スーパーコンピュータシステムが稼働”. 富士通. (2010年3月1日) . 2010閲覧.
- ↑ 行政刷新会議 「事業仕分け第2弾」 評価結果一覧、ワーキンググループB、2010年4月28日分 . 2010閲覧.
- ↑ 「国立大学法人東京大学と独立行政法人日本原子力研究開発機構との計算科学研究協力に関する覚書」の締結について(お知らせ)
- ↑ 大洗研究開発センター燃料研究棟における汚染について
- ↑ 「常勤職員」という職名の有期雇用職員である。
関連項目
外部リンク
- 独立行政法人 日本原子力研究開発機構 公式Webページ
- 独立行政法人日本原子力研究開発機構法
典拠レコード: