日本グラファイトファイバー
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日本グラファイトファイバー株式会社(にほんグラファイトファイバー、英文社名:Nippon Graphite Fiber Corporation)は、ピッチ系炭素繊維(長繊維)を製造・販売する企業である。
概要
新日本製鐵(現・新日鉄住金)と日本石油(現・JXTGエネルギー)は、各々独立にピッチ系炭素繊維の研究開発を行っていたが、1995年に共同出資にて日本グラファイトファイバーを設立した。設立時の出資比率はそれぞれ50%だったが、現在の株主は新日鉄住金マテリアルズ(出資比率 66.6%)とJXエネルギー(出資比率 33.4%)となっている。
事業所所在地
- 本社・工場 - 兵庫県姫路市広畑区富士町1番地 (新日鐵住金広畑製鐵所構内)
製品
炭素繊維は、原料により大きくPAN(ポリアクリロニトリル)系とピッチ系に分類され、日本グラファイトファイバーは、ピッチ系炭素繊維として高弾性および低弾性グレードを製造している。高弾性グレードは、高い剛性と優れた熱特性を活かして人工衛星など宇宙分野で使用されている。一方低弾性は高い柔軟性と耐衝撃性を有することから、ゴルフクラブのシャフト(柄)、釣り竿などのスポーツ・レジャー分野で広く使われている。また、液晶製造装置向けのロボットハンドや、印刷機用のロール、土木補修シートなどにも、高剛性などの材料特性により活用されている。