新横浜ラーメン博物館
新横浜ラーメン博物館(しんよこはまラーメンはくぶつかん、英: Shin-Yokohama Raumen Museum)は、神奈川県横浜市港北区新横浜にあるラーメンに関するフードテーマパークである。通称「ラー博」(ラーはく)。全国各地の有名ラーメン店舗を中心に、ミュージアムショップや駄菓子屋、喫茶店・スナックなどを併設。
また、同館を運営・管理する日本の会社である。商号は「株式会社新横浜ラーメン博物館」。1993年8月1日設立。
Contents
施設概要
新横浜駅北口から徒歩数分の距離に位置し、1994年3月6日にグランドオープンした。館長は岩岡洋志。日清チキンラーメンが発売開始された昭和33年(1958年)当時の街並みを再現したフードテーマパークの開業は、昭和初期の浪速の街並みを再現した梅田スカイビル内(大阪)の「滝見小路」(1993年オープン)と同じく[1]、全国各地のフードテーマパークや、ショッピングモール等に店を厳選してのミニフードテーマパークなどが誕生するきっかけの一つとなった[2]。
「全国各地のラーメンを飛行機に乗らずに食べに行ける」をコンセプトに、鶴亀町・蓮華町・鳴戸町からなるラーメンの街の館内は昭和ノスタルジーが感じられる構成になっており、同館の社員や従業員も「街の住人」として働いている。館内1階のプロローグゾーンはラーメンに関する展示とミュージアムショップ(物品販売コーナー)があり、地下1階と地下2階は体感ゾーンとして全国各地のラーメンを食べることができる。ラー博開業時から現在まで営業を続けている「こむらさき」(2014年9月現在)をはじめとする「レギュラー店」以外にも、ご当地性・個性・話題性などの要素を考慮した「期間限定店」を3か月〜1年前後のスパンで展開、全国各地の多彩なラーメン文化に触れることができる[3]。
また、ラーメン店のほか、館内地下1階には駄菓子屋や喫茶店・スナックがあり、地下2階の鶴亀公園(イベント広場)では各種イベントのほか、アルコールや軽つまみを提供する露店も出店する。
2010年には「新横浜ラーメン博物館×現役大学生」プロジェクトとして、横浜国立大学・青山学院大学の学生メンバーによる「お助けラーメン店フローチャート」、「当てて食べよう! 駄菓子屋ベスト10」などのほか、就活イベントなどの企画が立案・実施された。
館内施設一覧
- 1F プロローグゾーン
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- 展示ギャラリー
- ラーメンの殿堂
- 「アイリス」(スロットカーレーシング場)
- ミュージアムショップ
- マイラーメンキッチン
- B1 体感ゾーン
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- 「すみれ」(札幌)1994年3月 - 2004年10月 / 2012年8月 - 現在 ※以前卒業した店舗が8年ぶりに再出店
- 「支那そばや」(横浜戸塚)2000年3月 - 現在
- 「二代目 げんこつ屋」(東京)2011年4月 - 現在 ※以前卒業した店舗が二代目店主に受け継がれ11年ぶりに再出店
- 「夕焼け商店」(駄菓子屋)
- 占い
- 「Kateko」(喫茶&すなっく)2011年3月 - 現在
- B2 体感ゾーン
- 2F〜7F・屋上
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- 駐車場
過去に出店した店舗
- 「大安食堂」(喜多方)1994年3月 - 1996年2月
- 「爐(いろり)」(札幌)1996年3月 - 1996年9月
- 「やよいそば」(飛騨高山)1996年5月 - 1997年3月
- 「野方ホープ」(東京)1994年3月 - 1997年6月
- 「匠(たくみ)」(オリジナル店舗)1997年3月 - 1997年9月
- 「青葉」(旭川)1997年10月 - 1998年9月
- 「あまからや」(オリジナル店舗)1999年6月 - 1999年8月
- 「げんこつ屋」(東京)1994年3月 - 2000年4月
- 「いのたに」(徳島)1999年9月 - 2000年5月
- 「一風堂」(福岡)1994年3月 - 2001年5月
- 「通堂(とんどう)」(沖縄)2001年3月 - 2002年2月
- 「新福菜館」(京都)1997年8月 - 2002年11月
- 「八戸麺道 大陸」(青森)2002年3月 - 2003年2月
- 「六角家」(横浜)1994年3月 - 2003年5月
- 「勝丸」(東京)1994年3月 - 2003年11月
- 「らーはく厨房」(オリジナル店舗)2003年7月 - 2004年6月
- 「魁龍(かいりゅう)」(久留米)2001年7月 - 2004年8月
- 「らーめんの千草」(岩手久慈)2004年3月 - 2005年11月
- 「中華そば 一力」(福井敦賀)2008年5月 - 2009年2月
- 「欅(けやき)」(札幌)2004年12月 - 2009年3月
- 「蜂屋」(旭川)1999年11月 - 2009年8月
- 「ふくちゃんらーめん」(福岡)2004年8月 - 2009年11月
- 「牛乳屋食堂」(会津若松)2009年3月 - 2010年2月
- 「らぁ麺 むらまさ」(佐賀唐津)2009年7月 - 2010年4月
- 「麺翁百福亭」(オリジナル店舗)2010年4月 - 2010年5月
- 「Bar 35ノット」(バー) - 2010年5月
- 「マメさん」(函館)2000年6月 - 2011年2月
- 「春木屋」(東京荻窪)2004年1月 - 2011年3月
- 「中華そば 坂本」(岡山笠岡)2010年3月 - 2011年4月
- 「井出商店」(和歌山)1998年10月 - 1999年5月 / 2003年3月 - 2011年12月
- 「らーめんの駅」(札幌)2009年4月 - 2012年8月
- 「大砲ラーメン」(久留米)2009年12月 - 2013年1月
- 「谷口食堂」(高知)2013年1月 - 2013年4月
- 「IKEMEN HOLLYWOOD」(アメリカ)2013年4月 - 2014年6月
- 「頑者(がんじゃ)」(埼玉川越)2010年6月 - 2014年9月
- 「麺の房 砦(めんのぼう とりで)」(東京渋谷)2011年4月 - 2015年1月
- 「かもめ食堂」(気仙沼)2012年2月 - 2015年4月
- 「NARUMI-IPPUDO」(20周年企画)2014年10月 - 2015年5月
- 「元祖 名島亭」(博多) 2015年2月 - 2017年2月
- 「カーザルカ」(イタリア・ミラノ) 2015年5月 - 2017年1月
- 「YUJI RAMEN」(ブルックリン・ニューヨーク)2017年3月 - 2018年9月
その他
- 営業時間
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- 平日 11:00〜22:00
- 土曜 11:00〜22:30
- 日曜・祝日 10:30〜22:00
- ※ラストオーダーは閉館時間の30分前。
- ※日によって変更あり。
- 入場料
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- 大人 (中学生以上) 310円
- 小人 (小学生) 100円
- シニア(60歳以上) 100円
- 未就学児と障害者とその付添人は無料。
- なお、ミュージアムショップを含む全ての施設は、入場しなければ利用できないエリアに存在する(そもそもパブリックエリアはほぼ無い)。
交通
- JR東日本・横浜線/JR東海・東海道新幹線 新横浜駅 北口から徒歩5分
- 横浜市営地下鉄ブルーライン 新横浜駅 8番出口から徒歩1分
- 2016年3月22日には、1年間限定で横浜中華街に「ここから、徒歩1時間59分 新横浜ラーメン博物館」の看板が設置された。これは徒歩でなくても良いので関内地区から新横浜にも足を運んでほしいという意味を込めたジョークの看板でもある。なお、徒歩1時間59分(約9km)はグーグルマップで算出したとのこと[5]。
館内イベント
地下2階の鶴亀公園(イベント広場)では、「新横浜大道芸」として各パフォーマーによる手品・ジャグリング・バルーン・パントマイムなどの本格的な大道芸のほか、紙芝居屋さんによる紙芝居芸、昭和歌謡ライブ、沖縄ライブなどの各種イベントが開催されている(2017年4月現在)。
ギャラリー
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脚注
- ↑ 滝見小路公式ホームページ2014年9月7日時点オリジナルアーカイブ 2014年9月7日閲覧
- ↑ その後、2001年伊勢佐木町に「横濱カレーミュージアム」(2007年3月31日閉館)が、2003年さいたま市南区に「武蔵浦和ラーメンアカデミー」など各地で類似施設がオープンした。
- ↑ 新横浜ラーメン博物館公式ホームページ2014年9月7日時点オリジナルアーカイブ 2014年9月7日閲覧
- ↑ 2001年3月~2002年2月の間、「新ご当地ラーメン創生計画」の一環として1年間の期間限定店として出店。2015年11月から「居酒屋 りょう次」にて3種類のラーメンを販売開始。
- ↑ 新横浜ラーメン博物館 中華街にユニーク広告「徒歩1時間59分」 - 東京新聞HP2016年4月3日号、2016年10月4日閲覧。