新日鐵住金かずさマジック
テンプレート:社会人野球チーム 新日鐵住金かずさマジック(しんにってつすみきんかずさマジック)は、千葉県君津市に本拠地を置き、その他木更津市、富津市、袖ケ浦市を含む「かずさ4市」で活動する、日本野球連盟に加盟する社会人野球の広域複合企業チームである。ホームグラウンドは、君津市内にある新日鐵住金君津球場。
チーム名称の「マジック(Magic)」は、終盤に劇的な逆転勝ちを収めることが多いチームカラーを表現して名付けられた。
Contents
概要
1975年、新日本製鐵の君津製鐵所で『新日本製鐵君津硬式野球部』として創部。
1988年に都市対抗野球に、1999年に日本選手権にそれぞれ初出場を果たしている。
その後、鉄鋼不況の影響から新日本製鐵がスポーツ支援体制の見直しを進める中で、当チームは2003年から本社が企業チームとして直接運営する形から、複数の地元企業や団体などと共に地域に密着したクラブチーム型の運営方針に変更することとなり、広域複合企業チームの『市民球団「KAZUSA MAGIC」』として再出発した[注 1]。その後、同年5月22日にチーム名を『かずさマジック』に改称した[1]。
再出発した初年度の2003年は、都市対抗野球と日本選手権に出場したものの、その後は低迷が続いていた。2008年に当チームOBの鈴木秀範が監督に就任すると、選手の大幅入れ替え等でチーム改革に乗り出した。これが功を奏し、2010年には都市対抗野球と日本選手権にそれぞれ7年ぶりの出場を果たした。
2012年10月、母体である新日本製鐵と住友金属工業が合併し新日鐵住金が発足し、新たに冠スポンサーとなり、広域複合企業チームのままチーム名を『新日鐵住金かずさマジック』に改称[2][注 2]。約10年ぶりに企業名をチーム名に復帰させた。
2013年、都市対抗野球で13年ぶりのベスト4進出を果たすと、日本選手権では全国大会初制覇をなし遂げた。広域複合企業チームが2大大会(都市対抗・日本選手権)で優勝したのは史上初である。
設立・沿革
- 1975年 - 新日本製鐵の君津製鐵所で『新日本製鐵君津硬式野球部』として創部。
- 1988年 - 都市対抗野球に初出場(初戦敗退)。
- 1999年 - 日本選手権に初出場(初戦敗退)。
- 2003年 - 新日本製鐵のスポーツ支援体制見直しに伴い、広域複合企業チームに衣替えしチーム名を『市民球団「KAZUSA MAGIC」』に改称。その後、『かずさマジック』に改称。
- 2012年 - 10月に母体の合併に伴い新日鐵住金が発足したため、チーム名を『新日鐵住金かずさマジック』に改称。
- 2013年 - 日本選手権で初優勝。
主要大会の出場歴・最高成績
(「新日鐵君津」時代を含む)
- 都市対抗野球大会 - 出場11回、4強2回(2000、2013年)
- 社会人野球日本選手権大会 - 出場9回、優勝1回(2013年)
- JABA大阪大会 - 優勝1回(1998年)
- JABA日立市長杯争奪大会 - 優勝2回(1999、2005年)
- JABA長野県知事旗争奪野球大会 - 優勝3回(2006、2013、2017年)
- JABAベーブルース杯争奪大会 - 優勝1回(2007年)
- JABA四国大会 - 優勝1回(2015年)
主な出身プロ野球選手
- 森博幸(内野手) - 1985年ドラフト4位で西武ライオンズから指名を受け、翌1986年シーズン終了後に入団
- 前田俊郎(内野手) - 1987年ドラフト5位で西武ライオンズに入団
- 下柳剛(投手) - 1990年ドラフト4位で福岡ダイエーホークスに入団
- 山口信二(投手) - 1991年ドラフト5位で福岡ダイエーホークスに入団
- 日笠雅人(投手) - 1995年ドラフト7位で中日ドラゴンズに入団
- 松中信彦(内野手) - 1996年ドラフト2位(逆指名)で福岡ダイエーホークスに入団
- 森慎二(投手) - 1996年ドラフト2位(逆指名)で西武ライオンズに入団
- 古屋剛(内野手) - 1996年ドラフト7位で西武ライオンズに入団
- 渡辺俊介(投手) - 2000年ドラフト4位で千葉ロッテマリーンズに入団
- 野田浩輔(捕手) - 2000年ドラフト6位で西武ライオンズに入団
- 飯島一彦(投手) - 2001年ドラフト6位で福岡ダイエーホークスに入団
- 岡本健(投手) - 2013年ドラフト3位で福岡ソフトバンクホークスに入団
- 加藤貴之(投手) - 2015年ドラフト2位で北海道日本ハムファイターズに入団
- 玉井大翔(投手) - 2016年ドラフト8位で北海道日本ハムファイターズに入団
元プロ野球選手の競技者登録
- 初芝清(元:千葉ロッテマリーンズ) - コーチ(2007年 - 2010年)→退団
- 芝草宇宙(元:福岡ソフトバンクホークス、北海道日本ハムファイターズ) - コーチ(2009年)→退団
- 眞下貴之(元:横浜DeNAベイスターズ) - 投手(2015年 - 2016年)→退団
- 渡辺俊介(元:新日鐡君津→千葉ロッテマリーンズ) - 投手兼任コーチ(2016年 - )
- 小関翔太(元:東北楽天ゴールデンイーグルス) - 捕手(2018年 - )
- 松本啓二朗(元:横浜DeNAベイスターズ) - 外野手(2018年 - )
かつて在籍した主な選手・コーチ・監督
- 應武篤良 - 1994年 - 2000年に監督を務めた。
- 露無博文(内野手) - 選手として在籍した後、1998年 - 2000年にコーチ、2001年 - 2005年に監督を務めた。
- 鈴木秀範(内野手) - 選手として在籍した後、2008年から監督を務めている。
- 敷田直人(捕手) - 現在は、プロ野球審判員。
脚注
注釈
- ↑ 新日本製鐵名古屋も硬式野球クラブ 東海REXと改め、同様に広域複合企業チームとなった。
- ↑ 硬式野球クラブ 東海REXも新日鐵住金東海REXに、新日鐵大分ベースボールクラブも新日鐵住金大分クラブに改称した。
出典
- ↑ “チーム情報 2003年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. . 2017閲覧.
- ↑ “チーム情報 2012年 登録・変更情報”. 日本野球連盟. . 2017閲覧.
関連項目
- 社会人野球チーム一覧
- 都市対抗野球大会 (千葉県勢)
- 新日鐵住金グループの硬式野球部
- 室蘭シャークス(旧:新日本製鐵室蘭硬式野球部)
- 新日鐵住金鹿島硬式野球部(旧:住友金属鹿島硬式野球部)
- 新日鐵住金東海REX(旧:新日本製鐵名古屋硬式野球部)
- 新日鐵住金広畑硬式野球部
- 光シーガルズ(旧:新日本製鐵光硬式野球部)
- 新日鐵住金大分硬式野球部
- 新日本製鐵釜石硬式野球部 - 1988年に廃部。
- 新日本製鐵堺硬式野球部 - 1995年から休部し、2008年に廃部。
- 新日本製鐵八幡硬式野球部 - 2003年に廃部。