播但連絡道路

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播但連絡道路(ばんたんれんらくどうろ)は、兵庫県姫路市姫路JCTから朝来市和田山IC/JCTに至る延長約65.1キロメートル (km) の地域高規格道路自動車専用道路)。一般国道312号かつ、兵庫県道路公社が管理・運営している一般有料道路である。一般には播但道という略称で呼ばれる。高速道路ナンバリング(高速道路等路線番号)では「E95」が割り振られている。

路線概要

ファイル:Toyotomomitown Umikage Himejicity Hyogopref Bantan Renraku road.JPG
豊富ランプ付近
姫路市豊富町御蔭で撮影
ファイル:Funazutown Himejicity Hyogopref 02.JPG
4車線から2車線に減少する区間
姫路市船津町で撮影
ファイル:Minamitahara Fukusakitown Hyogopref Bantan Renraku road.JPG
福崎南ランプ付近
神崎郡福崎町南田原で撮影

兵庫県の中心部西寄り、中播磨南但馬とを南北にほぼ一直線に結ぶ道路で、国道312号のほかJR播但線市川円山川と平行している。

姫路JCTにおいて国道2号姫路バイパスから分岐し、ほどなく山陽新幹線山陽本線を越える。この先で条件が良ければ西方に小さく姫路城が見える。一度山越えをする途中で山陽自動車道と接続、越え終わったあたりからふたたび播磨平野をゆるやかに上りながら北上する。福崎南ランプ手前まで4車線区間、ここより6車線区間だが、内側2車線が和田山方面への対面通行路、外側南北各2車線がランプおよび中国自動車道への集散路となる。外側線と内側線が合流する福崎北ランプからは和田山ICまで2車線の対面通行となる。福崎北ランプより北は急カーブ・急勾配が連続する箇所が多い。生野ランプの北側あたりが市川と円山川の分水嶺であり、このあたりから和田山方へ向かっての下り勾配となる。そして多数のトンネルを抜けて和田山へと至る。

トンネル内ではNHK第1、ABC、MBS、ラジオ関西が受信可能である。

路線データ[1]

歴史

兵庫県内の幹線道路網「高速道六基幹軸」のうちの「播磨但馬軸」として計画された路線である。1970年より建設が進められ2000年に完成した。和田山以北は北近畿豊岡自動車道が整備される計画となっている。また、姫路バイパス以南に延伸する構想もある。

  • 1973年昭和48年)11月1日:1期区間・砥堀ランプ - 福崎北ランプ間開通。
  • 1975年(昭和50年)11月1日:1期区間・福崎北ランプ - 市川北ランプ間開通。
  • 1980年(昭和55年)2月14日:県道より一般国道312号に指定変更。
  • 1981年(昭和56年)1月13日:2期区間・花田IC - 砥堀ランプ間開通。
  • 1982年(昭和57年)9月28日:3期区間・市川北ランプ - 神崎北ランプ間開通。
  • 1985年(昭和60年)12月7日:2期区間・姫路JCT - 花田IC間開通。
  • 1992年平成4年)3月26日:4期区間・神崎北ランプ - 生野北(現・生野北第2)ランプ間開通。
  • 1993年(平成5年)7月23日:2期区間・姫路JCT - 砥堀ランプ間4車線化完成。
  • 2000年(平成12年)
    • 5月27日:5期区間・生野北ランプ - 和田山IC間開通により全通。
    • 9月25日:5期区間・生野北第1ランプ供用開始により全線完成。
  • 2017年(平成29年)3月31日:全料金所にETC設備が設置が完了し無線通行が可能になる。
  • (2027年10月21日 料金徴収期間満了予定。)

利用方式

2000年の全線開通を期に通行券方式となっている。山陽自動車道山陽姫路東IC経由で利用する場合、通行券はNEXCO西日本管理の高速道路と相互に利用できる[注釈 1]。 後に、ETCが設置され無線通行も可能になった。

インターチェンジなど

  • IC番号欄の背景色がである部分については道路が供用済みの区間を示している。また、施設名欄の背景色がである部分は施設が供用されていない、または完成していないことを示す。未開通区間の名称は仮称。カッコ数字は、中国自動車道の番号。
  • 各施設の位置は南行きと北行きで異なることがあるので留意のこと。
  • BS(バス停留所)のうち、○は運用中、◆は休止中の施設。無印はBSなし。
  • 英略字は以下の項目を示す。
    IC:インターチェンジ、JCT:ジャンクション、SA:サービスエリア、PA:パーキングエリア、TB:本線料金所、BS:バスストップ、BR:、TN:トンネル
IC
番号
施設名 接続路線名 起点から
の距離
BS 備考 所在地
姫路JCT 国道2号姫路バイパス 0.0 JCTとランプが一体化構造
ランプは和田山方面出入口
兵庫県 姫路市
1 大塩別所ランプ 県道399号大塩別所線
2 花田IC/
花田本線TB
県道397号花田御着停車場線 4.7
3 山陽姫路東JCT/
豊富PA
E2 山陽自動車道 6.6 一般道とは未接続
PAは北行きのみ
- 豊富PA 7.3 南行きのみ
4 豊富ランプ 県道218号西田原姫路線 9.6 姫路方面出入口
5 砥堀ランプ 国道312号 和田山方面出入口
6 船津ランプ 県道81号小野香寺線 13.7
- 福崎南TB - 外側線のみ
7 福崎南ランプ 県道218号西田原姫路線
(町道経由)
18.7 外側線のみ 福崎町
(9) 福崎IC E2A 中国自動車道 外側線のみ
8 福崎北ランプ 県道23号三木宍粟線 外側線のみ
- 福崎北TB - 外側線のみ
9 市川南ランプ 県道34号西脇八千代市川線
(町道経由)
国道312号
(町道経由)
22.0 市川町
- 市川SA 27.4
10 市川北ランプ 国道312号 27.9 姫路方面出入口
11 神崎南ランプ 県道8号加美宍粟線 31.2 神河町
12 神崎北ランプ 国道312号 38.6 姫路方面出入口
13 生野ランプ 県道39号一宮生野線 43.6 姫路方面出口 朝来市
14 生野北第一ランプ 国道312号 46.0 和田山方面出入口
15 生野北第二ランプ 国道312号 46.5 姫路方面出入口
- 朝来SA 49.5 別名「道の駅フレッシュあさご
16 朝来IC 国道429号
県道70号十二所澤線
51.5
- 和田山TB/PA 60.2 PAは南行きのみ
17 和田山IC/JCT E72 北近畿豊岡自動車道
国道312号
63.6

路線状況

車線・最高速度

区間 車線
上下線=上り線+下り線
最高速度
姫路JCT - 福崎南ランプ 4=2+2 80 km/h
福崎南ランプ - 福崎北ランプ 2=1+1※1 60 km/h
福崎北ランプ - 生野北第二ランプ 2=1+1※2
生野北第二ランプ - 和田山IC/JCT 70 km/h
  • ※1本線とは別に、並行して片側2車線の各インターチェンジへの集散路が設けられている。
  • ※2一部区間に登坂車線及びゆずり車線あり。

道路管理者

所管警察

交通量

24時間交通量(台) 道路交通センサス

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度
姫路JCT/大塩別所IC - 花田IC 21,206 20,919 27,248
花田IC - 山陽道・山陽姫路東IC 16,795 18,510 22,201
山陽道・山陽姫路東IC - 豊富ランプ 16,795 18,510 22,201
豊富ランプ - 砥堀ランプ 16,795 18,510 22,201
砥堀ランプ - 船津ランプ 15,460 16,053 19,531
船津ランプ - 福崎南ランプ 17,004 17,559 20,848
福崎南ランプ - 中国道・福崎IC 17,004 17,559 20,848
中国道・福崎IC - 福崎北ランプ 12,087 10,866 11,540
福崎北ランプ - 市川南ランプ 12,087 10,866 11,540
市川南ランプ - 市川北ランプ 12,087 10,866 11,540
市川北ランプ - 神崎南ランプ 06,628 04,821 05,664
神崎南ランプ - 神崎北ランプ 06,628 04,821 05,664
神崎北ランプ - 生野ランプ 05,824 04,202 05,100
生野ランプ - 生野北第一ランプ 05,824 04,202 05,100
生野北第一ランプ - 生野北第二ランプ 05,051 03,032 04,736
生野北第二ランプ - 朝来IC 05,051 03,032 04,736
朝来IC - 和田山IC/JCT 04,332 03,280 04,284

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

地理

通過する自治体

接続する高速道路

脚注

注釈

  1. ただし、播但道から山陽道及び播磨道に流入した場合は所定のインターチェンジを超えると播但道の割引が適用されない。[2]

出典

関連項目

外部リンク

テンプレート:播但連絡道路