抒情詩
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抒情詩(じょじょうし, 英語: lyric, lyric poem, lyric poetry)
語源は古代ギリシアのリュラ (竪琴) lyraに合せて歌う詩のこと。すなわち音楽と詩が未分化であった時代,またある出来事の叙述とそれに伴う情緒の表現の間に明確な差異が感じられなかった時代にその起源をもつものである。叙事詩が過去の出来事の展開として,劇詩が未来の結末へ向う行動の発展として,いずれも客観的な出来事をその「対象性」において表現するのに対し,抒情詩の時制は現在であり,しかも主観的な感動をその「状態性」において表現する。したがって長さは他のジャンルに比べて短く,また純粋詩に向う傾向を内蔵する。そして恋愛詩のように純粋に抒情的なものと瞑想 (思想) 詩のように知的な傾向のものなどに分類される。