戸板女子短期大学
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戸板女子短期大学 | |
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大学設置 | 1950年 |
創立 | 1902年 |
学校種別 | 私立 |
設置者 | 学校法人戸板学園 |
本部所在地 | 東京都港区芝二丁目21番17号 |
キャンパス |
三田キャンパス 八王子キャンパス |
学部 |
服飾芸術科 食物栄養科 国際コミュニケーション学科 |
ウェブサイト | 戸板女子短期大学公式サイト |
戸板女子短期大学(といたじょしたんきだいがく、英語: Toita Women’s College)
Contents
概観
大学全体
- 戸板女子短期大学は、東京都港区内にある学校法人戸板学園により運営されている日本の私立短期大学。1950年に設置された。1902年創立の戸板裁縫学校が起源となっており、現在では、服飾芸術科、食物栄養科、国際コミュニケーション学科がある。
建学の精神(校訓・理念・学是)
- 戸板女子短期大学には、創設者である戸板関子により掲げられた校訓「知好楽」と「至誠貫徹」の二つの言葉の中に教育方針が込められている。「知好楽」とは、論語にある孔子の言葉で「何事においても、知って、好きになって、そして楽しんで実行しよう」という意味が込められている。裁縫を学び、実践していく者の心、「楽しむにしかず」という到達の境地を示している。また「至誠貫徹」は、誠意を持って根気よく最後までやり遂げるという意味が込められている。
- 具体的な教育方針は、自ら学び、考え、判断し、責任を持って行動できる人材の育成であり、生涯を通じて信念を持って強くしなやかに自分の人生をしっかり歩いていく力をはぐくむことを目指すこととなっている。
教育および研究
- 戸板女子短期大学には、起源となっている裁縫学校からの伝統を受けついで、全国の短大でも少数となっている服飾教育を専門としている服飾芸術科(旧来の被服科)がある。
- ほか、栄養士養成や英語教育に力をいれた学科も設置されている。
- 3学科ともに、基礎教育、社会人としてのマナー教育に力を入れている。
学風および特色
- 戸板女子短期大学には学科ごとに以下の教育目的が掲げられているところに特徴がある。
- 服飾芸術科:服飾に関わる専門的な知識と技術を修得し、社会人としてのコミュニケーション能力を身につけ、多様化するファッション業界で活躍できる女性を育成する。
- 食物栄養科:人間栄養学と食物栄養学に関わる専門的知識・技術を修得し、栄養士としての実践的な能力を育成するとともに、社会人として必要とされる実践的な教養を身につけることで、栄養面から人の健康を支えるための総合判断力を育成する。
- 国際コミュニケーション学科:英語、国際文化、IT に関する専門的知識を幅広く習得しながら、現代の国際情報社会に柔軟に対応できるコミュニケーション能力を身につけ、社会に貢献できる人材を育成する。
沿革
- 1902年 戸板裁縫学校が創立される。
- 1950年 戸板女子短期大学開学
- 被服科
- 生活科
- 英文科
- 1955年 被服科Ⅱ部増設。学生募集は1979年度まで。
- 1982年 被服科Ⅱ部を廃止。
- 2000年 学科の名称変更を行う。
- 英文科→英語科
- 生活科→食物栄養科
- 2002年 学科の名称変更を行う。
- 被服科→服飾芸術科
- 英語科→国際コミュニケーション学科
- 2003年 専攻科食物栄養専攻を設置。
- 2004年 八王子校舎にあった食物栄養科及び専攻科食物栄養専攻を三田キャンパスに移転。
- 2008年 専攻科食物栄養専攻を廃止。
基礎データ
所在地
- 三田キャンパス(東京都港区芝2-21-17)
- 八王子キャンパス(東京都八王子市犬目町139)
交通アクセス
教育および研究
組織
学科
- 服飾芸術科
- 食物栄養科
- 国際コミュニケーション学科
過去の学科体制
- 被服科
- Ⅰ部→服飾芸術科
- Ⅱ部
- 生活科→食物栄養科
- 英語科→国際コミュニケーション学科
- 専攻科食物栄養専攻
別科
- なし
取得資格について
- 栄養士資格:食物栄養科
- フードコーディネーター3級:食物栄養科
- ウェブデザイン実務士資格:国際コミュニケーション学科
- 情報処理士資格:国際コミュニケーション学科
附属機関
学生生活
部活動・クラブ活動・サークル活動
学園祭
- 戸板女子短期大学の学園祭は「戸板祭」と呼ばれ毎年、概ね11月上旬に行なわれている。
大学関係者と組織
大学関係者組織
- 戸板女子短期大学には以下の同窓会組織がある。
- 「千草会」:全学科卒業生によるもの。
- 「戸板栄養士会」:食物栄養科在学生および卒業生(旧来の生活科含む)ならびに専攻科卒業生で、卒業後に栄養・食品関連業界に従事またはこれに関心のある人たちで形成されている。管理栄養士試験に向けた合格対策の援助も行っている。
大学関係者一覧
大学関係者
- 創立者である戸板関子は鳩山春子(共立女子学園創立者)、津田梅子(津田塾大学創立者)、成瀬仁蔵(日本女子大学創立者)、吉岡弥生(東京女子医科大学創立者)、横井玉子(女子美術大学創立者)などと並ぶ日本の女子高等教育の基盤づくりに活躍した「明治クリスチャン教育家」のうちの1人である。
- 短大創設時に就任していた学長は青木あさであり、その後青木英夫・江澤郁子・堀坂宣弘・吉川尚志により順次後任され現在に至っている。
出身者
- 松井須磨子:女優
- 松本伊代:タレント、1986年被服科卒業。
- 菊池桃子:タレント、本学客員教授、1989年被服科卒業。
- ふせえり:女優
- 岡田奈々:歌手、中退
- 青田典子:タレント、中退[1]
- 佐伯成美 : 1995年ミス・ユニバース・ジャパン
- 篠原ともえ:タレント、中退
- 椿武愛子:元芸能リポーター、元司会者、椿武愛子オフィス社長
施設
キャンパス内
三田キャンパス
- 使用学科:服飾芸術科・食物栄養科・国際コミュニケーション学科
- 使用附属施設:生涯学習センター・図書館
- 交通アクセス:交通アクセスの欄を参照。
- 設備:地上11階、地下1階からなる都市型高層校舎となっている。
- 三田キャンパスは「第24回建築作品コンクール」の「東京建築賞都知事賞・最優秀賞」に選ばれている。
- 2009年11月芝消防署より優良防火対象物として認定された。同消防署管轄内では学校施設として初の認定。
八王子キャンパス
八王子キャンパスは運動場(体育施設・グラウンド)があり、授業等に利用している。
学生食堂
- 戸板短期大学の学生食堂すなわちカフェテリアは、白を基調としたシックな空間となっており、座席数は200となっている。床はフローリングされ椅子は全て黒に統一されニューヨーク製になっている。ここから日比谷通りを見渡せる。
講堂
- 戸板女子短期大学の講堂は「戸板ホール」と称され、電動移動式の椅子を加え600の座席数がある。
寮
- 戸板女子短期大学には指定学生寮がある。
キャンパス外
- 軽井沢にセミナーハウスがある。
対外関係
他大学との協定
日本
系列校
社会との関わり
- 生涯学習センターにて公開講座が行われている。しかし、受講生は非常に少ない。
- 「東京都食育フェア」に参加している。
卒業後の進路について
就職について
- 全学科とも、一般企業への就職者が多いものとなっている。服飾芸術科ではアパレル、食物栄養科では資格を活かした職業、国際コミュニケーション学科ではホテルや観光業に進学する者が毎年若干名いるが、大半は一般事務職か販売職に就職している。毎年、数名は四年制大学や専門学校に進学している。
編入学・進学実績
- 服飾芸術科:聖徳大学・女子美術大学・明治学院大学ほか
- 食物栄養科:茨城キリスト教大学・女子栄養大学・十文字学園女子大学・人間総合科学大学・相模女子大学・兵庫大学ほか
- 国際コミュニケーション学科:青山学院大学・筑波大学・帝京大学・杏林大学・桜美林大学・駒澤大学・玉川大学・東京経済大学・文京学院大学・武蔵野大学・鶴見大学・恵泉女学園大学ほか
戸板女子大学設置計画
- 学校法人戸板学園では、「戸板女子大学」を2010年度に新設し、家政学部(管理栄養学科・保育学科)を設置するための認可申請をしていたが、最終的には建学の精神を活かして短期大学として継続することを決定した。
脚注
参考文献
- 『全国学校総覧』
- 『日本の私立短期大学』(日本私立短期大学協会発行:1980年)
- 『進学年鑑』(『私大コース』シリーズ別冊)
- 『全国短期大学高等専門学校一覧』(文部省高等教育局技術教育課監修)
- 『短期大学教育』第49号(日本私立短期大学協会発行:1992年)
- 『短大蛍雪』(全国短大&専修・各種学校受験年鑑シリーズ。旺文社)
- 『全国短期大学受験要覧』(廣潤社)
- 『全国短期大学案内』(教学社)
- 『全国短期大学受験案内』(晶文社)
- 『全国短期大学案内』(梧桐書院)
- 『短大蛍雪』(2000年5月臨時増刊。旺文社)
- 『戸板女子短期大学』入学案内小冊子
関連項目
- 三田国際学園中学校・高等学校
- 栄養士養成施設
- 短期大学の一覧
- 芸術系学科のある短期大学一覧
- 戸板康二 - 演劇評論家・作家。創業者の孫であり、その縁から図書館内に蔵書を収蔵した「戸板文庫」がある。