慶應義塾大学病院

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慶應義塾大学病院(けいおうぎじゅくだいがくびょういん)は、東京都新宿区信濃町35番地にある慶應義塾設置の大学病院。略称は慶應病院、もしくは慶大病院

概要

1920年大正9年)に開院。初代病院長は「日本の細菌学の父」である北里柴三郎(医学部長兼任)。

2016年現在、病床数 1,044床、年間外来患者数 延べ人数:816,242人 / 1日平均:3,057人、年間入院患者数 延べ人数:291,603人 / 1日平均:799人、年間救急患者数:16,239人。

診療受付は、午前8時40分~午前11時00分。休診日は、日曜・祝日、第1・3土曜日、年末年始(12月30日~1月4日)、慶應義塾の休日(1月10日・4月23日)である。

石原裕次郎夏目雅子藤子不二雄岡本太郎遠藤周作田中角栄坂井泉水等多くの芸能人、著名人、政治家が本院を利用している。

医療用ロボットの導入にも積極的で、2000年3月にアジアで初めて手術用ロボット「da Vinci」を導入した。

2009年(平成21年)、複雑心奇形の患児の生体肝移植の手術を行い、世界で初めて成功[1]

2013年(平成25年)、難聴のマウスの内耳にある細胞を再生し、聴力を回復させることに成功(岡野栄之教授)。

厚生労働省より、国際水準の臨床研究等の中心的役割を担う国内の中核病院として、「臨床研究中核病院」に指定されている[2]

理念・行動指針

  1. 患者さんに優しく患者さんに信頼される患者さん中心の医療を行います
  2. 先進的医療を開発し質の高い安全な医療を提供します
  3. 豊かな人間性と深い知性を有する医療人を育成します
  4. 人権を尊重した医学と医療を通して人類の福祉に貢献します

沿革

  • 1858年安政5年) - 福澤諭吉、江戸築地鉄砲洲に蘭学の家塾を開く(慶應義塾の起源)
  • 1873年明治6年) - 医学所開設。校長松山棟庵(1880年廃校)
  • 1917年大正6年) - 医学科予科開設。学部長北里柴三郎
  • 1920年(大正9年) - 医学部開設。慶應義塾大学病院として開院。
  • 1929年昭和4年) - 予防医学教室竣工
  • 1932年(昭和7年) - 別館病棟竣工
  • 1945年(昭和20年) - 空襲により病院本館・基礎医学教室など建物の約6割を焼失
  • 1948年(昭和23年) - 病院本館竣工
  • 1950年(昭和25年) - 厚生女子学院開設(看護婦養成所を改称)
  • 1952年(昭和27年) - 「ほ」号病棟(現臨床研究棟)竣工
  • 1953年(昭和28年) - 「に」号病棟(現6号棟)竣工
  • 1954年(昭和29年) - 特別病棟(現7号棟)竣工
  • 1963年(昭和38年) - 中央棟竣工
  • 1965年(昭和40年) - 1号棟竣工
  • 1973年(昭和48年) - 亀谷記念伊勢慶應病院、慶應義塾へ移管(翌年慶應義塾大学伊勢慶應病院と改称)
  • 1977年(昭和52年) - 月が瀬リハビリテーションセンター竣工
  • 1987年(昭和62年) - 新棟竣工
  • 1990年平成2年) - 2号棟を臨床研究棟に改修
  • 1994年(平成6年) - 特定機能病院として承認
  • 2012年(平成24年) - 南棟(3号館)竣工
  • 2017年(平成29年) - 臨床研究中核病院として承認
  • 2018年(平成30年) - 新病院棟竣工(臨床研究棟・6号棟・7号棟はいずれも解体された)

指定施設

診療科等

  • 診療施設部門
  • クラスター部門
    • IBDセンター
    • メモリーセンター
    • 周産期・小児医療センター
    • 母斑症センター
    • ブレストセンター
    • リプロダクションセンター
    • 痛み診療センター
    • 骨転移診療センター
    • 肉腫・メラノーマセンター
  • 臨床研究・教育部門
    • 臨床研究推進センター
    • 卒後臨床研修センター
  • 管理部門・その他
    • 病院情報システム部
    • 医療安全管理部
    • 感染制御部
    • 患者総合相談部
    • 医療連携推進部
    • 放射線安全管理室
    • 百寿総合研究センター
    • 健康情報ひろば
    • 医事統括室

先進医療

2018年(平成30年)7月1日現在、以下の先進医療を扱っている[3]

  • 抗悪性腫瘍剤治療における薬剤耐性遺伝子検査
  • 歯周外科治療におけるバイオ・リジェネレーション法
  • 多焦点眼内レンズを用いた水晶体再建術
  • パクリタキセル静脈内投与(一週間に一回投与するものに限る。)及びカルボプラチン腹腔内投与(三週間に一回投与するものに限る。)の併用療法 上皮性卵巣がん、卵管がん又は原発性腹膜がん
  • ゾレドロン酸誘導γδT細胞を用いた免疫療法 非小細胞肺がん(従来の治療法に抵抗性を有するものに限る。)
  • 腹腔鏡下センチネルリンパ節生検 早期胃がん
  • 放射線照射前に大量メトトレキサート療法を行った後のテモゾロミド内服投与及び放射線治療の併用療法並びにテモゾロミド内服投与の維持療法 初発の中枢神経系原発悪性リンパ腫(病理学的見地からびまん性大細胞型B細胞リンパ腫であると確認されたものであって、原発部位が大脳、小脳又は脳幹であるものに限る。)
  • FDGを用いたポジトロン断層コンピューター断層複合撮影による不明熱の診断 不明熱(画像検査、血液検査及び尿検査により診断が困難なものに限る。)
  • 全身性エリテマトーデスに対する初回副腎皮質ホルモン治療におけるクロピドグレル硫酸塩、ピタバスタチンカルシウム及びトコフェロール酢酸エステル併用投与の大腿骨頭壊死発症抑制療法 全身性エリテマトーデス(初回の副腎皮質ホルモン治療を行っている者に係るものに限る。)
  • 自己心膜及び弁形成リングを用いた僧帽弁置換術 僧帽弁閉鎖不全症(感染性心内膜炎により僧帽弁両尖が破壊されているもの又は僧帽弁形成術を実施した日から起算して六ヶ月以上経過した患者(再手術の適応が認められる患者に限る。)に係るものに限る。)
  • テモゾロミド用量強化療法 膠芽腫(初発時の初期治療後に再発又は増悪したものに限る。)
  • ヒドロキシクロロキン療法 関節リウマチ(既存の合成抗リウマチ薬による治療でDAS28が二・六未満を達成できないものに限る。)(国内唯一
  • 水素ガス吸入療法 心停止後症候群(院外における心停止後に院外又は救急外来において自己心拍が再開し、かつ、心原性心停止が推定されるものに限る。)
  • トラスツズマブ静脈内投与及びドセタキセル静脈内投与の併用療法 乳房外パジェット病(HER2が陽性であって、切除が困難な進行性のものであり、かつ、術後に再発したもの又は転移性のものに限る。)(国内唯一

慶應義塾大学関連病院会

福澤諭吉北里柴三郎の訓えを生かし、最新の医学・医療・病院運営などに関する知識および情報を共有するために、本院は様々な病院と提携し、医療ネットワーク「慶應義塾大学関連病院会」を形成している[4]。ここでは、関連病院の中でも一部の大規模病院のみ記述する。

                           など他多数

交通アクセス

脚注

関連項目

公式サイト


テンプレート:学校法人慶應義塾 テンプレート:東京都災害拠点病院

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