徳之島空港
徳之島空港(とくのしまくうこう、英: Tokunoshima Airport)は、鹿児島県大島郡天城町(徳之島)にある地方管理空港。愛称は徳之島子宝空港。
概要
徳之島北部の西海岸リーフ上に埋め立てて建設された[1]。
徳之島 - 鹿児島便は日本航空がジェット機(MD-81)で1日2便就航していた(多客期は増発あり)が、閑散期には搭乗率が50%を切り、日本航空は2010年4月から日本エアコミューターのボンバルディア・DHC8-Q400に置き換え、便数を従来の1日2便から1日4便へ増便した[2]。これにより、徳之島空港を発着する便は全てプロペラ機で運航されることになった。
2017年10月29日より、約7年半ぶりに日本航空(ジェイエア運航)のジェット機(E170)による運航が再開した。
年間利用客数は、国内159,878人(2014年度)[3]。
歴史
- 1962年2月23日 - 東亜航空の場外離着陸場として滑走路1,080 mにて供用開始[4]。
- 1970年10月24日 管理者を東亜航空から鹿児島県に変更[4]。
- 1973年2月27日 第三種空港政令指定[4]。
- 1973年6月1日 滑走路延長(1,200 m)[4]。
- 1980年6月1日 滑走路延長(2,000 m)[4]。鹿児島県の離島空港で初のジェット化[4]。
- 2009年6月20日 第一航空が徳之島 - 那覇便を就航。
- 2009年9月11日 初の国際チャーター便を、中華航空により台北向け運航。(帰りの便は14日)
- 2012年2月26日 - 開港50周年記念式典に合わせ、「徳之島子宝空港」の愛称を制定[5]。
施設
路線
- 日本航空(ジェイエア運航)
- 日本エアコミューター
かつての定期就航路線
現状と今後
普天間基地の移設構想
2010年1月25日、沖縄県の普天間基地移設問題で政府与党民主党の牧野聖修衆議院議員(静岡一区)と関係者が来島した。島内3町長と会談し、普天間基地の県外移設先について「移設候補地としてジェット空港だから徳之島がベスト」と伝え官房長官との面談を要求した。また、徳之島に移設する場合に、徳之島空港の施設を活用する構想を表明した。しかし、米軍基地移設は奄美群島の世界遺産化などを検討している中で逆行するものであり、奄美群島ひいては県全体の問題として、3町長とも受け入れ反対で一致した。
26日には鹿児島県知事にも3町長の統一見解を表明、27日には牧野議員事務所側にも反対表明し、官房長官との面談も拒否する意向を伝えた[6]。2月4日には自由民主党の平沢勝栄衆議院議員と山本一太参議院議員が来島し、3町長・町議会議員・住民から意見を聴取したうえで、断固反対の意思を確認した[7]。
アクセス
運行本数・所要時間・料金等の詳細は、該当項目や公式サイトにて最新情報を確認されたい。
- 徳之島総合陸運
- 亀津発着便
その他
- 徳之島VORDME/ILSが整備されているものの、管理官所は、鹿児島空港事務所システム運用管理センターである。
脚注
- ↑ “徳之島空港”. 管内空港の現況と出先機関. 国土交通省大阪航空局. . 2013閲覧.
- ↑ “JAL、来年度から鹿児島 - 奄美など機材小型化へ”. 南海日日新聞. (2009年12月10日) . 2013閲覧.
- ↑ “管内空港の利用状況概況集計表(平成26年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省大阪航空局
- ↑ 4.0 4.1 4.2 4.3 4.4 4.5 “徳之島空港”. 県内の空港. 鹿児島県土木部港湾空港課 (2013年3月20日). . 2015-9-24閲覧.
- ↑ 愛称は「徳之島子宝空港」―開港50周年記念式典を開催 - 南海日日新聞 2012年2月27日
- ↑ 「普天間移設先に徳之島」民主議員が打診 3町長拒否-南日本新聞2010年1月28日付
- ↑ 普天間移設 徳之島3町長再び反対 自民2議員と意見交換-南日本新聞2010年2月5日付