岩内町
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岩内町(いわないちょう)は、北海道後志総合振興局管内にある町。岩内郡に属す。
Contents
語源
アイヌ語のイワウナイ(iwaw nay 硫黄の川)とする説や、イワナイ(iwa nay 山の川)とする説などがある[1]。
地理
南西部の海岸は断崖・奇岩が連なっている。雷電温泉の付近はニセコ積丹小樽海岸国定公園に指定されている。
- 河川
- 野束川
- 運上屋川
- ポンイワナイ川
- メトチ川
- 権太川
隣接している自治体
沿革
- 縄文時代の装飾品、石器などが発掘されている。アイヌ文化期も、日本海沿岸の交易拠点として栄えた。
- 1190年(文治3年) 奥州平泉から逃れた源義経がこの地に落ちのびたのちに大陸に渡り、チンギス・ハーンになったという伝説がある。
- 1456年(康正2年) 岩内地方に和人の往来があった。
- 1751年(宝暦元年) 近江商人の恵比須屋(岡田)弥三右衛門が岩内・古宇の両場所を請け負う。(これが岩内町の開基である。)
- 1869年(明治2年)7月26日 蝦夷地が北海道となり、岩内の名称が確定する。開拓使出張所が設置される。
- 1869年(明治2年)9月 場所請負制が廃止される。
- 1872年(明治5年) 岩内郡内に戸長と副戸長が置かれる。
- 1897年(明治30年) 岩内支庁が設置される。
- 1900年(明治33年) 岩内町に1級町村制を施行する。
- 1954年(昭和29年) 洞爺丸台風による強風のさなかに出火、全家屋の80%を焼失する大火災に見舞われる(岩内大火)。
- 1955年(昭和30年)4月1日 岩内町と島野村が合併し、新「岩内町」が誕生する。
経済
産業
主に農業、漁業。日本におけるアスパラガス栽培の発祥の地でもある。
立地企業
- 日本アスパラガス株式会社(字野束)
- 三菱重工業株式会社 高砂製作所岩内工場(字大浜)
- 倉島乳業株式会社(字宮園)
- 北海道新聞社岩内支局(字高台)
- 毎日新聞岩内通信部(字万代)
- 株式会社草別組(字東山)
- 株式会社吉本組(字大浜)
- 北海道海洋土木株式会社(字大浜)
- 協成建設工業株式会社(字東山)
- 鈴木建設株式会社(字栄)
- 佐竹建設株式会社(字御崎)
- 株式会社川端組(字栄)
金融機関
農協・漁協
- きょうわ農業協同組合(JAきょうわ)岩内支所(字大浜)
- 岩内郡漁業協同組合(字大浜)
郵便局
- 岩内郵便局(集配局)(字高台)
- 岩内高台郵便局(旧名・岩内駅前郵便局)(字高台)
- 島野郵便局(字野束)
- 他に岩内宮園、岩内大浜、岩内東山の簡易郵便局が所在。
宅配便
公共機関
警察
- 岩内警察署(字高台5)
姉妹都市
国内
海外
地域
人口
岩内町(に相当する地域)の人口の推移 | |
総務省統計局 国勢調査より |
教育
- 高等学校
- 北海道岩内高等学校(字宮園)
- 中学校
- 岩内町立岩内第一中学校(字宮園)
- 岩内町立岩内第二中学校(字野束)
- 小学校
- 岩内町立岩内東小学校(字東山)
- 岩内町立岩内西小学校(字野束)
かつては字高台に町立岩内中央小学校もあったが2014年に閉校になり、旧校舎は「岩内町地域交流センター」、体育館は「岩内町民体育館」として利用されている。
住宅団地
- 道営住宅野束団地
- 道営住宅相生団地
- 道営住宅栄夕陽ヶ丘団地
ほかに町営団地(東山、みどりが丘、東宮園、東相生、栄、大浜、南栄、島野)があるが、築50年以上経過し、老朽化のため2017年から島野、東相生の団地は住民移転の上取り壊しが始まり、みどりが丘団地も2017年度中に住民退去・移転の後取り壊しを計画している。
交通
ファイル:Iwanai Terminal.jpg
岩内バスターミナル
航路
1990年から東日本フェリーが岩内港 - 直江津港を結ぶフェリー航路を開設していたが、1999年に休止となった[2]。2005年に町は航路再開を断念し[3]、岩内港のフェリーターミナルは解体された。
鉄道
国鉄岩内線があり町内に岩内駅が設置されていたが、1985年に廃止されている。
バス
道路
- 一般国道
- 都道府県道
- 北海道道66号岩内洞爺線(岩内 - ニセコ間の愛称はニセコパノラマライン)
- 北海道道268号岩内蘭越線
- 北海道道270号岩内港線
- 北海道道840号野束清住線
- 道の駅
タクシー
- フレンドタクシー
- キングハイヤー
通信
- 市外局番は0135(余市MAエリアも0135だが互いに市外局番からかける必要がある)
- 市内局番は61 - 63、67。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
文化財
- 岩内東山円筒文化遺跡出土の遺物 - 北海道指定有形文化財(美術工芸品)、岩内町郷土館
- 岩内東山円筒文化遺跡 - 北海道指定史跡
- 阿弥陀如来大仏像 - 岩内町指定有形文化財(美術工芸品)、帰厚院(字高台)
- 岩内赤坂奴 - 岩内町指定無形民俗文化財、岩内赤坂奴保存会
岩内神社例大祭で奉納される奴振り行列
- 一本柳 - 岩内町指定天然記念物
観光
ファイル:ニセコいわない国際スキー場1.JPG
ニセコいわない国際スキー場
神社・仏閣
- 遍照山本弘寺(北海道三十三観音霊場5番札所、字東山)
- 岩内山帰厚院[4]
- 岩内神社
岩内町出身の著名人
- 岩城成治 - 元岩内町長
- 岩城禮三 - 言語学者、札幌医科大学名誉教授
- 石林清 - 元札幌市収入役
- 池森秀一 - ミュージシャン、DEENボーカル
- 石川サブロウ - 漫画家、「がばい -佐賀のがばいばあちゃん-」
- 大沢鉄男 - 自転車競技選手、メルボルン、ローマの両五輪出場。
- 笠谷昌生 - スキージャンプ選手、コーチとして日本ジャンプ陣を札幌オリンピック70m級ジャンプ表彰台独占の快挙へ導く。
- 木田金次郎 - 画家 有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」のモデル
- 斉藤英二 - 元石狩市長
- 鈴木茂 - 元北海道拓殖銀行頭取、元JR北海道会長
- 田南部力 - レスリング選手、アテネ五輪銅メダリスト
- 小仲賢亮(五代目山口組二代目誠友会副会長)
- 川村雅則 - 労働経済学者、北海学園大学教授
- 橋本信夫 (獣医学者)
- 一山本大生 - 二所ノ関部屋所属の大相撲力士
岩内町ゆかりの有名人
- 夏目漱石 - 25歳のときより22年間本籍を岩内町に置いていた[5]。「文豪夏目漱石立籍地」という碑がある[6]。
- 團伊玖磨 - 日本を代表するクラシック音楽の作曲家、北海道岩内町立岩内西小学校校歌を作曲。昭和26年(1951年)10月10日制定(開校50周年記念)、北海道唯一の團伊玖磨作曲の小学校校歌である。
- 荻原井泉水 - 日本の俳人、北海道岩内町立岩内西小学校校歌を作詞。團伊玖磨と共に日本芸術院会員で鎌倉在住だった。
- 中居正広 - SMAPリーダー。父が岩内町出身。岩内町人会に親子で参加して地元の話題になった。
- 中島みゆき - シンガーソングライター、5歳から11歳までをこの地で過ごした。
その他
- マスコットキャラクターは、スケトウダラのたら丸である。[2]
- 水上勉の小説「飢餓海峡」で描かれている、強盗殺人放火事件の発生した北海道岩幌町は、1954年(昭和29年)に発生した岩内大火をモデルとしている。
関連項目
脚注
外部リンク
- 岩内旅情 (町公式サイト)
典拠レコード: